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コンセント増設の費用はいくら?工事内容・相場・業者選びの完全ガイド

壁から出た電線を工具で加工し、コンセントを取り付ける準備をしている作業中の手元。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

「部屋のコンセントが足りなくて、延長コードだらけになっている」
「テレビの裏やデスク周りがたこ足配線になっていて、なんとなく不安…」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

スマートフォンやタブレット、在宅ワーク用のパソコン周辺機器、家電の多様化など、近年の住まいでは以前よりもはるかに多くの電力が必要になっています。
しかし、築年数の経った住宅では、今の生活スタイルに対してコンセントの数が圧倒的に足りないというケースが少なくありません。

コンセントの増設は、電気工事士の資格を持つプロにしか行えない工事です。
資格のない業者や自分でのDIYは法律違反になるため、必ず有資格の業者に依頼する必要があります。
一方で、工事の相場や内容を事前に知っておくことで、業者選びのミスや予算オーバーを防ぐことができます。

この記事では、以下の内容についてわかりやすく解説します。

  • コンセント増設の費用相場(工事の種類・場所別)
  • 工事の流れと期間の目安
  • 信頼できる業者の選び方と注意点
  • 賃貸住宅での対処法
  • よくある疑問へのQ&A

「費用がいくらかかるか不安」「どの業者に頼めばいいかわからない」という方も、ぜひ最後までご覧ください。


目次

コンセント増設にかかる費用の相場

壁の開口部から出た電線をコンセントに接続している作業風景。床には巻かれた電線と工具が並んでいる。

まず初めにコンセント増設の費用は、工事の内容・場所・業者によって異なります。
ただし、一般的な費用目安を把握しておくことで、見積もりの際に「高すぎる」「安すぎる」を判断しやすくなります。

一般的なコンセント増設費用の目安

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工事の種類費用の目安(税込)備考
既存コンセント近くへの増設(壁内配線)8,000〜20,000円同じ部屋・近距離の場合
分電盤から新規配線での増設20,000〜50,000円長距離配線・新回路が必要な場合
アース付きコンセントへの交換・増設10,000〜25,000円洗濯機・エアコンなど
外壁・屋外用コンセントの増設15,000〜40,000円防水対応工事が必要
エアコン専用コンセント(200V)の新設20,000〜60,000円専用回路が必要

※上記は目安であり、建物の構造・配線の状況・業者によって変動します。複数業者から見積もりを取ることをおすすめします。

費用に影響する主な要因

コンセント増設費用が変わる主な要因は以下の通りです。

  • 配線の距離:分電盤や既存コンセントから離れるほど材料費・工賃が増加する
  • 壁の構造:コンクリートや漆喰壁は木造より工事が難しく費用が上がりやすい
  • 専用回路の必要性:エアコン・IH・電子レンジなど大型家電は専用回路が必要で費用増
  • アース工事の有無:洗濯機・浴室・キッチンなどアース付きが必要な場所はプラスの工費
  • 出張費・諸経費:業者によって異なる。出張費を別途請求するケースもある

コンセント増設工事の種類と内容

壁から出た電線をコンセント裏面の端子に差し込み、配線接続を行っている手元のアップ写真。

コンセントの増設といっても、工事の種類はさまざまです。
ご自宅の状況に合った工事方法を知ることで、業者とのやり取りもスムーズになるでしょう。

① 分岐増設(既存回路から分岐する方法)

既存のコンセントや分電盤の近くに新しいコンセントを追加する、最も一般的な方法です。
すでにある回路から分岐して配線を延ばすため、比較的費用が抑えやすいのが特徴です。

  • 壁の内部を通して配線するため、仕上がりがきれい
  • 同じ回路に接続するため、合計消費電力に注意が必要
  • 費用目安:8,000〜20,000円前後

② 専用回路の新設

エアコン・IHクッキングヒーター・電子レンジ・食洗機など、消費電力が大きい機器には専用回路が必要です。
分電盤から専用の配線を引くため、分岐増設よりも工事規模が大きくなります。

  • 他の家電に影響されず安定した電力供給が可能
  • 分電盤にスペースがない場合は盤の増設も必要になる場合がある
  • 費用目安:20,000〜60,000円前後

③ 露出配線(モール配線)

壁の中を通さず、ケーブルを壁面に這わせてカバー(モール)で保護する方法です。
工期が短く費用が安い反面、見た目が気になる場合があります。
賃貸物件や壁内配線が難しい構造の住宅で活用されることが多い方法です。

  • 工事費用が抑えられる(5,000〜15,000円前後)
  • 既存の壁を傷つけずに施工できる
  • 見た目がやや目立つため、設置場所を選ぶことが重要

④ アース付きコンセントへの交換・増設

洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなど、アース接続が推奨または必要な家電のためのコンセントです。
感電防止や機器保護のために重要な工事で、設置場所によっては法律で義務付けられているケースもあります。

⑤ 屋外・防水コンセントの増設

庭や駐車場で電動工具・外用照明・電気自動車の充電などに使う屋外コンセントの増設です。
防水カバー付きの専用器具を使用し、適切な防水・防雨処理が必要です。

  • IP44以上の防水規格に対応したコンセントを使用
  • 施工箇所によっては防水ボックスや外壁への穴開けが必要
  • 費用目安:15,000〜40,000円前後

コンセント増設は「電気工事士」の資格が必要

作業員がブレーカーを点検しながらクリップボードに記録している様子。室内ドア上部に設置された分電盤の前での確認作業。

⚠️ 重要:コンセントの増設・交換・配線工事は、電気工事士の資格を持つ有資格者のみ行える作業です。無資格での電気工事は「電気工事士法」に違反し、感電・火災などの重大な事故につながる危険があります。

よく「自分でできますか?」というご質問をいただきますが、コンセントの増設・配線工事は「電気工事士法」によって資格者以外の施工が禁止されています。
DIYで対応できるのは、既存のコンセントカバーの交換やプラグの取り替えなど、配線を伴わない極めて限定的な作業に限られます。

信頼できる業者に依頼することで、安全性が確保されるだけでなく、工事後の保証やアフターサービスも受けられます。

「第二種電気工事士」資格の確認を

業者に依頼する際は、担当者または会社が「第二種電気工事士」以上の資格を持っているか確認しましょう。
資格の有無は施工の安全性に直結します。正規業者であれば、資格証の提示を求めても快く応じてくれるはずです。


コンセント増設の費用を左右する「場所別」ポイント

床に置かれた延長コードと絡まった配線。電源タップに複数のプラグが接続されている様子。

リビング・居室

最も依頼が多い場所です。テレビ周りや家具の後ろへの増設がよく行われます。
壁内配線が可能な場合は見た目がすっきりと仕上がります。

ポイント内容
壁の素材石膏ボード壁は比較的施工しやすい。コンクリート壁は費用増
既存コンセントの位置近い場所ほど費用を抑えやすい
コンセントの口数1口→2口→3口と増やすことも可能。差額は小さい場合が多い

キッチン

電子レンジ・炊飯器・食洗機・ケトルなど消費電力の大きい家電が集中しやすい場所です。
既存の回路容量が不足している場合、専用回路の追加が必要になるケースがあります。

  • 200V対応のIHクッキングヒーター用コンセントは専用回路が必須
  • キッチンカウンター上部など手の届きやすい位置に設置するとより使いやすい
  • 水回りに近いため、防水・防湿仕様のコンセントが推奨される場合あり

洗面所・浴室周辺

洗面所は洗濯機・ドライヤー・電動歯ブラシ充電器など、さまざまな機器が使われます。
水気が多い環境のため、アース付きコンセントや防水タイプの設置が安全上重要です。

寝室

スマートフォンの充電・電気毛布・加湿器など、ベッドサイドでのコンセント需要が高い場所です。
床から低い位置や枕元に増設するケースが多く見られます。
増設費用は比較的安く抑えられる傾向があります。

ガレージ・屋外

電気自動車(EV)の普及に伴い、ガレージへのコンセント増設需要が急増しています。
200V対応の充電コンセント(EV充電器)の設置は、通常の工事より費用が高くなりますが、快適なカーライフのために検討する方も増えています。

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目的コンセントの種類費用目安
EV充電(普通充電)200V専用コンセント(AC充電)50,000〜150,000円
電動工具・掃除機100V防水コンセント15,000〜35,000円
外照明・防犯カメラ100V防水コンセント10,000〜30,000円

分電盤(ブレーカー)の容量と増設工事の関係

天井付近の壁面に設置された分電盤のカバーが開いた状態。複数のブレーカーが並ぶ住宅用配電盤の様子。

コンセントを増設したとき、「ブレーカーが頻繁に落ちる」という問題が起きることがあります。
これは既存の回路容量が不足しているサインです。

分電盤の容量確認が必要なケース

  • 新たに大型家電(IH・エアコン・食洗機など)を設置する場合
  • 同じ回路にコンセントを多数増設した後、ブレーカーが落ちるようになった場合
  • 築20年以上の古い住宅で電気設備全体を見直したい場合
  • EV充電など大容量の電力が継続的に必要になる場合

分電盤のアップグレード費用

分電盤の交換や増設が必要な場合、追加で以下の費用が発生する場合があります。

工事内容費用目安
分電盤の増設(回路追加)30,000〜80,000円
分電盤の交換(古い盤からの更新)50,000〜150,000円
契約アンペア変更(電力会社手続き)無料〜数千円(電力会社による)

コンセントの増設を依頼する際に、電気業者に「現在の分電盤の状況も確認してほしい」と一言伝えるとスムーズです。


コンセント増設工事の流れ

STEP 1:現地調査・見積もり

まず業者が現場を確認し、壁の構造・配線状況・分電盤の容量などをチェックします。多くの業者は無料で見積もりを行います。この時点で工事内容・費用・工期をしっかり確認しましょう。

STEP 2:工事日程の調整

見積もりに納得したら、工事日を決めます。シンプルなコンセント増設であれば、当日1〜2時間で完了することも多いです。専用回路の新設や複数箇所の工事は半日〜1日かかる場合もあります。

STEP 3:施工

壁に穴を開けて配線を通し、コンセントを設置します。壁内配線の場合、天井や床下を経由するルートが取られることもあります。施工後は絶縁測定などの安全確認が行われます。

STEP 4:動作確認・完了

工事完了後は実際に機器を接続して動作確認を行います。気になる点や要望があれば、この時点で遠慮なく伝えましょう。工事後の保証内容も確認しておくと安心です。


信頼できる業者の選び方

作業用手袋を着用し、コンセント裏側の端子に電線を接続している手元のアップ。周囲に圧着工具が置かれている。

コンセント増設工事を依頼する業者選びは、安全で満足のいく工事を行ううえで非常に重要です。
以下のポイントを参考にしてください。

チェックすべきポイント

確認項目内容
電気工事士の資格の有無第二種電気工事士以上の資格保持者が施工するか確認
見積もりの明確さ作業内容・材料費・工賃・出張費などが明示されているか
アフターサービス・保証施工後の不具合に対応してもらえるか確認
口コミ・実績地域の評判や施工実績を調べる(Googleレビューなども参考に)
複数業者からの見積もり最低2〜3社から見積もりを取り、価格と内容を比較する

「安すぎる」業者にも注意が必要です

大幅に相場を下回る見積もりを提示する業者は、手抜き工事や無資格施工のリスクがある場合もあります。
価格だけで決めず、資格の有無・工事内容の明確さ・アフターサービスの充実度を総合的に判断しましょう。

主な依頼先の種類

  • 電気工事専門業者:専門知識が高く安心感がある。地域の業者に相談するのが基本
  • ハウスメーカー・リフォーム会社:建物全体のリフォームと合わせて依頼する場合に便利
  • 家電量販店の工事サービス:購入した家電の設置と合わせてコンセント工事を依頼できる場合がある
  • ネット一括見積もりサービス:複数業者の見積もりを効率よく取れるが、業者の質は自分で確認が必要

賃貸住宅でのコンセント増設は可能?

複数のコンセントユニットを手に持ち、壁内配線と接続前の状態を確認している様子。

賃貸物件の場合、コンセントの増設・工事は基本的にオーナー(大家さん)や管理会社の許可が必要です。
無断で電気工事を行うと、原状回復費用を請求されたり、退去時にトラブルになる可能性があります。

賃貸でコンセントを増やす現実的な方法

  • 管理会社・大家さんに相談し、許可を得たうえで工事を依頼する
  • 工事不要の「電源タップ・延長コード」を活用する(たこ足配線のしすぎに注意)
  • 露出配線(モール)で美観を損ないにくい工事方法を提案してもらう

📌 ポイント:電源タップを使う場合は「テーブルタップ型」の製品を選び、1か所に接続する電力量が回路の定格(一般的に1500W)を超えないよう注意しましょう。過負荷による発熱・火災のリスクを防ぐことが重要です。


コンセント増設でよくある質問(Q&A)

Q. コンセントを2口から4口に増やすことはできますか?

A. はい、対応可能です。コンセントの口数変更は比較的小規模な工事で対応できることが多く、費用も抑えられます。ただし、接続する家電の合計電力が回路容量を超えないよう注意が必要です。

Q. 工事にはどのくらいの時間がかかりますか?

A. 既存コンセントから近い場所への増設であれば、1〜2時間程度で完了することが多いです。専用回路の新設や長距離配線が必要な場合は、半日〜1日程度かかる場合があります。

Q. 工事中に停電しますか?

A. 分電盤のブレーカーを落として作業するため、工事中は作業該当回路の電気が一時的に使えなくなります。通常は短時間で復旧しますが、工事前に業者に確認しておくと安心です。

Q. 古い家でもコンセント増設できますか?

A. 築年数の古い住宅でも増設は可能ですが、分電盤の容量や既存の配線状態によっては、追加工事が必要になることがあります。特に築30年以上の建物は、工事前に電気設備全体の点検を合わせてお願いするのがおすすめです。

Q. USB付きコンセントに変更することはできますか?

A. はい、コンセント増設と同時にUSBポート付きのコンセントプレートへの変更が可能です。スマートフォンや小型機器の充電に便利で、人気の選択肢のひとつです。費用はコンセント本体のグレードによりますが、追加で数千円程度になることが多いです。


まとめ|コンセント増設は費用・安全・業者選びが重要

交換用のコンセント本体や取付枠、プレートなどの電気部材が木製テーブルの上に並べられている状態。
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項目ポイント
費用相場8,000〜60,000円程度(工事内容・場所によって大きく変動)
DIYの可否電気工事士資格が必要。無資格工事は法律違反・事故リスクあり
工事の種類分岐増設・専用回路新設・露出配線など状況に応じて選択
業者選びのコツ資格確認・見積もり明確・複数社比較が基本
賃貸の場合管理会社・大家に必ず許可を取ってから依頼する
分電盤の確認大型家電導入時は容量不足に注意。必要に応じてアップグレードを

コンセント増設は、日常生活の利便性を高め、延長コードへの過度な依存から起こる発熱・火災リスクを減らすためにも有効な工事です。
費用は決して安くはありませんが、安全で快適な住環境づくりのための投資と考えると、長期的に見て価値のある選択といえます。

工事を検討する際は、まず複数の業者から見積もりを取り、工事内容・資格・アフターサービスを比較してから依頼先を決めることをおすすめします。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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