2026年4月のガソリン価格が気になっている方は多いのではないでしょうか。
3月に入って急激に値上がりし、一部のスタンドでは190円台に達した価格が、4月にはどうなるのか——
補助金の動向、軽油税の廃止、そして店舗ごとの価格差まで、最新情報をもとに解説します。
なお、本記事は2026年3月末時点の情報をもとに作成しています。
ガソリン価格は原油相場・中東情勢・政府の政策対応によって急速に変化します。
最新の価格は資源エネルギー庁の公式サイトでご確認ください。
3月末時点のガソリン価格はどうなっているか

まず現状を整理しておきましょう。
3月16日時点のレギュラーガソリン全国平均小売価格は190.8円/L(資源エネルギー庁公表)で、5週連続の値上がりとなっていました。
これは1990年の調査開始以来、過去最高水準です。
一部スタンドでは196円台まで上昇し、補助金対応がなければ200円を超える水準になるとも指摘されていました。
この急騰の背景には、中東情勢の緊迫化による原油価格の急上昇があります。
WTI原油先物は一時1バレル120ドルに迫る局面もあり、円安も重なって輸入コストが大幅に押し上げられました。
ただし、3月23日週の全国平均は177.7円/L(前週比-13.1円)まで低下しています。
3月19日出荷分から政府の緊急補助が始まり、補助後の在庫が徐々にスタンドに届いていることが反映された結果です。
政府の緊急補助措置:4月の価格を左右する最大要因

補助金はいくら、いつまで?
資源エネルギー庁は2026年3月19日出荷分から、「緊急的激変緩和措置」としてガソリン補助金を再開しました。
この措置は、ガソリン全国平均小売価格を170円程度に抑えることを目標としています。
補助の仕組みは「変動型」です。
ガソリン小売価格が170円を超える分を全額補助する形で、原油高が続けば補助額が大きくなります。
3月26日以降の支給単価は48.1円/L(過去最高額)に引き上げられており、軽油は65.2円/L、灯油・重油は48.1円/Lです(資源エネルギー庁公表値)。
| 油種 | 3月26日以降の補助単価 |
|---|---|
| レギュラーガソリン | 48.1円/L |
| 軽油 | 65.2円/L |
| 灯油・重油 | 48.1円/L |
| 航空機燃料 | 19.2円/L |
補助の財源については、政府が2025年度予備費の約8,000億円を基金に積み増すことを3月24日に閣議決定しました。
既存の専用基金残高(約2,800億円)と合わせ、合計で約1兆800億円規模の財源が確保されており、当面の継続性は担保されています。
補助金の終了時期は未定
明確な終了日は2026年3月時点では発表されていません。
資源エネルギー庁は「ガソリン・軽油の暫定税率の扱いについて結論が得られて、それが実施されるまでの間」実施すると説明しています。
つまり、ガソリン税制の方向性が固まるまで継続する姿勢です。
4月1日:軽油の暫定税率廃止が重なる

軽油価格は4月1日前後で大きく変わらない
ガソリンの暫定税率(25.1円/L)は2025年12月31日にすでに廃止されていますが、軽油引取税の暫定税率(17.1円/L)は2026年4月1日に廃止されます。
「4月から軽油が安くなる」と思っている方も多いかもしれませんが、実際の店頭価格への影響はほぼありません。
その理由は、2025年11月27日の時点から、暫定税率と同額の17.1円/Lの補助金がすでに軽油に対して支給されているからです。
つまり、暫定税率17.1円が廃止されるタイミングで、その分の補助金も終了する形になります。
税と補助金が同時になくなるため、価格水準への影響は相殺されます。
なお3月26日以降は、通常の補助金(48.1円)に暫定税率分(17.1円)を合わせた合計65.2円/Lが軽油に支給されています(資源エネルギー庁公表値)。
4月1日以降は17.1円分が税廃止と補助終了で同時に消え、補助単価は48.1円相当に移行するイメージです。
4月1日以降の軽油にかかる税金は、軽油引取税の本則税率15.0円/L、石油石炭税2.8円/L、消費税(本体価格+石油石炭税の10%)となります。
ガソリンと異なり、軽油引取税には消費税がかかりません。
ガソリンと軽油の価格は別物
軽油はガソリンよりも構造的に価格が低くなります。
3月16日時点の全国平均でも、レギュラーガソリン(190.8円)に対し軽油は178.4円であり、同じ補助措置が動いていても価格水準は異なります。
ガソリン車と軽油(ディーゼル)車を使い分けている方は、それぞれ別の価格動向として追うようにしましょう。

4月のガソリン価格はいくらになる?3つのシナリオ

現状のデータと政策方針をもとに、4月の価格シナリオを整理します。
いずれも確定的な予測ではなく、情勢変化により大きく変動する可能性があります。
| シナリオ | 想定価格(全国平均) | 条件 |
|---|---|---|
| 楽観シナリオ | 165〜170円/L | 中東情勢が落ち着き、原油価格が下落 |
| 基本シナリオ | 170〜175円/L | 補助金で抑制、現状維持 |
| 慎重シナリオ | 175〜180円超 | 情勢悪化・補助財源に不安 |
政府が目標とする「全国平均170円程度」が実現するかどうかは、原油市場と中東情勢の動向に依存します。
補助金がフル稼働している状況であっても、店舗ごとに在庫の入れ替わりタイミングが異なるため、地域・店舗によって数円から十数円の差が出ることも珍しくありません。
店舗ごとの価格差:大きく下げた店舗は据え置きも
補助金の恩恵が全スタンドに一律・同時に反映されるわけではありません。
スタンドによって対応が異なり、大きく2つのパターンに分かれます。
店舗ごとに異なる価格の動き
- 補助を見越して先行値下げしたスタンド:急騰局面でも市場価格より低く抑えていたため、今回の補助金が出ても追加の値下げ余地は小さく、据え置きになる場合がある
- 市場価格に連動させていたスタンド:急騰時に一緒に上げていたため、補助金が反映されれば今回も値下げになる可能性が高い
店舗によって数円から十数円の差が出るのはこのためで、「近くのスタンドは下がったのに、うちの行きつけはあまり変わらない」という現象が起きやすい時期です。
ただgogo.gsなどの価格比較サービスのデータ(2026年3月28日時点)によると、レギュラーガソリンの全国平均は170.0円/Lまで低下してきており、前週比で約10円以上の値下がりとなっています。
この水準は補助措置が徐々に効いてきた結果です。
では補助金はいつ店頭価格に反映されるか
「補助金が始まったのに、なぜまだ高いのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
仕組みとして、補助金は石油元売りへの卸売段階で支給されます。
各スタンドの現在の在庫は補助前に仕入れた分のため、新しい燃料が入荷して初めて店頭価格が下がります。
スタンドごとに在庫の回転速度が異なるため、反映タイミングにもばらつきが生じます。
3月19日出荷分から補助が始まった場合、店頭への反映は1〜2週間後が目安です。
補助金を見越して大きく下げたスタンドは据え置きの可能性が高いですが、4月上旬にかけて、多くのスタンドで補助後の価格に切り替わっていく見込みでしょう。
国家備蓄の放出:4月以降の原油価格への影響

日本政府は3月26日から国内11カ所の石油備蓄基地からの国家備蓄放出を開始しました。
元売り4社と5,100万バレル(約5,400億円)の随意契約が締結されており、産油国共同備蓄も並行して放出される見通しです。
また、国際エネルギー機関(IEA)は加盟32カ国で合計約4億バレルの緊急備蓄を市場に供給することを決定しています。
これらの備蓄放出は、需給逼迫感を和らげ、原油価格を押し下げる効果が期待されています。
4月中旬以降は備蓄放出の効果が原油市場に波及し始め、ガソリン価格をさらに押し下げる可能性があります。
ただし、中東情勢が再び緊迫すれば効果が相殺されるリスクもありますので、引き続き注視が必要となるでしょう。
4月に向けた給油の判断ポイント
値下がりを見越した給油タイミングについては、以下を目安にしてください。
| 状況 | 推奨行動 |
|---|---|
| 燃料にまだ余裕がある | 4月上旬以降を待って補助後価格での給油を狙う |
| 今すぐ給油が必要 | gogo.gsなどで近隣の最安値スタンドを確認 |
| スタンドによって価格差がある | 数円の差でも年間では大きな節約になる |
パニック的な買いだめは局所的な在庫不足や価格上昇の一因になることがあります。
「余裕があれば少し待つ」程度の判断が現実的です。
価格比較アプリの活用
同じ地域でも、スタンドによって1リットルあたり5円〜15円の差が出ることは珍しくありません。
「gogo.gs」などの燃料価格比較サービスを活用すると、近隣の最安値スタンドをリアルタイムで確認できます。
週に一度チェックするだけでも、年間で数千円の節約につながる場合があります。
ガソリン代を節約するエコドライブのポイント

価格動向がどうであれ、自分でコントロールできるのは「燃費の改善」です。
以下のポイントを意識するだけで、ガソリン消費量を5〜15%程度削減できるとされています。
エコドライブの基本
- 急加速・急ブレーキを避け、緩やかな発進・減速を心がける
- アイドリングを最小限にする(30秒以上の停車ではエンジンを止める)
- タイヤの空気圧を適正値に保つ(低いと燃費が悪化)
- 不要な荷物を下ろす(10kgで燃費0.3%改善の目安)
- エアコンの使用を控えめにする(特に市街地走行では燃費への影響が大きい)
価格が1リットル170円として、燃費を10%改善できれば、月200L給油する方で年間約40,000円以上の節約になる計算です。
価格が高い今だからこそ、意識的にエコドライブを取り入れていきましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 4月1日から軽油の税金が廃止されるって本当ですか?
A. はい。軽油引取税の暫定税率(17.1円/L)は、税制改正大綱に基づき2026年4月1日に廃止される予定です。ただし現在は緊急補助措置が並行して動いているため、店頭価格への影響は複合的です。4月以降の実際の軽油価格は資源エネルギー庁の週次調査で確認するのが確実です。
Q. 補助金はいつ終わるのですか?
A. 2026年3月時点では、明確な終了日は発表されていません。資源エネルギー庁は「ガソリン・軽油の暫定税率の扱いについて結論が得られて、それが実施されるまでの間」継続するとしています。財源として約1兆800億円規模が確保されていますが、原油高が続けば早期に見直しが入る可能性もあります。
Q. 補助金をもらうために何か申請が必要ですか?
A. 個人の申請は一切不要です。補助金は石油元売りに対して支給されており、消費者はスタンドで給油するだけで自動的に恩恵を受けられます。
Q. 原油と関係のある都市ガスやプロパンガスも安くなりますか?
A. 今回の緊急補助措置はガソリン・軽油・灯油・重油・航空機燃料が対象です。都市ガス・プロパンガス(LPG)はこの制度の対象外となっています。
Q. 同じ地域なのにスタンドによって価格がかなり違うのはなぜですか?
A. スタンドごとに仕入れ在庫の入れ替わりタイミングが異なるため、補助反映のタイミングに差が生じます。また立地・競合状況・経営方針によっても価格設定が異なります。gogo.gsなどの比較サービスを活用して、近隣の最安値を確認するのが有効です。
まとめ

2026年4月のガソリン価格について、重要なポイントをまとめます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 政府目標 | 全国平均170円/L程度に抑制 |
| 補助金単価 | 48.1円/L(3月26日以降・過去最高) |
| 軽油税廃止 | 4月1日に暫定税率17.1円/L廃止予定 |
| 補助終了時期 | 現時点で未定 |
| 財源 | 約1兆800億円規模を確保済み |
4月のガソリン価格は、政府の補助措置により3月中旬のピーク(190円台)から大きく下がり、170円前後で推移することが期待されます。
ただし中東情勢の行方や原油市場の動向によっては、この見通しが変わる可能性がありますので注意が必要です。
最新の価格情報は、資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」(毎週水曜日公表)や、gogo.gsなどの価格比較サービスでリアルタイムに確認することをおすすめします。

