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ダイキン製エアコンのエラーコードF3とは?圧縮機の高温停止と修理の目安

ダイキン製エアコンのエラーコードF3と、圧縮機の高温停止や修理の目安を解説するイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンを使っていて、急に運転が止まり「F3」というエラーコードが表示されて困っていませんか。
「冷房(暖房)が効かなくなった」「壊れてしまったのでは」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、F3は室外機の圧縮機(コンプレッサー)の温度が上がりすぎて、安全のために運転を停止した状態を示すエラーです。
そしてF3は、基本的に利用者自身で完全に直せるものではなく、多くの場合は専門業者による点検・修理が必要になるコードです。

ただし、修理を呼ぶ前に自分で確認できることもあります。
この記事では、F3が示す意味、考えられる要因、自分でできる確認と電源リセットの手順、そして「修理を依頼すべきか」の判断基準までを、ダイキン公式情報をもとに整理します。

目次

エラーコードF3とはどんな状態か

F3は、圧縮機(コンプレッサー)から冷媒が送り出される配管の温度(吐出管温度)が異常に上昇したため、機器が運転を停止したことを示すエラーです。
圧縮機はエアコンの「心臓部」にあたる部品で、室外機の中に入っています。

冷媒(フロンガス)を圧縮して循環させる役割を担っており、ここが過熱状態のまま運転を続けると、機器の損傷につながるおそれがあります。
そのため、エアコン側が異常を検知して自らを守るために停止し、F3を表示する仕組みになっています。

つまりF3は、「壊れた」という通知というより、機器が異常を検知して自分を守るために働いた結果とも言えます。
とはいえ、F3は室外機や冷媒系統といった、利用者が触れにくい部分に関わるコードです。
掃除やリセットで一時的に消えても、根本原因が残っているケースが少なくありません。

F3で考えられる主な要因

F3は一つの原因に限られず、複数の要因が考えられます。
機種やタイプによって内容が若干異なる場合がありますが、代表的なものは次のとおりです。

スクロールできます
分類考えられる要因
冷媒系統の異常冷媒(フロンガス)の不足・漏えい、配管の詰まり、流量不足
室外機まわりの問題熱交換器の目詰まり・汚れ、室外機前の障害物、吹き出した空気を再び吸い込む状態(ショートサーキット)
部品の不良吐出管サーミスタ(温度センサー)不良、電子膨張弁の不良、室外機ファンモーターの不良、プリント基板の不良
設置に関わるもの閉鎖弁(サービスバルブ)の閉め忘れなど、設置・工事直後に起こる施工上の問題

このうち、室外機まわりの汚れや障害物は、利用者が確認・改善できる範囲にあります。
一方で、冷媒不足やセンサー・基板の不良は、専門的な点検や部品交換が必要になります。

なお、設置してから間もない時期にF3が出る場合は、施工不良(閉鎖弁の閉め忘れや冷媒量の不足など)が関わっているケースもあります。
この場合は、取り付けを行った販売店・工事業者に連絡するのがスムーズです。

自分でできる確認と電源リセットの手順

修理を依頼する前に、まず利用者側で確認できることがあります。
ダイキン公式では、F3が表示されたときの確認手順として、運転モードに応じて次のように案内されています。

① 室外機まわり・フィルターを確認する

  • 冷房運転時:室外機の前に車や物などの障害物がないか確認し、ある場合は取り除きます。空気の流れがふさがれると熱がこもりやすくなります。
  • 暖房運転時:エアフィルターを掃除します(フィルター自動お掃除機能付きの場合は、フィルター掃除運転を行います)。目詰まりは温度異常の背景になることがあります。

エアフィルターの手入れ方法は、機種ごとの取扱説明書で確認してください。

② 電源リセットを行う

障害物の除去やフィルター掃除をしたうえで、次の手順で電源をリセットします。

  1. 運転を停止する
  2. 電源プラグを抜く(またはエアコン専用のブレーカーを切る)
  3. 約1分待つ
  4. もう一度電源を入れて運転する

このリセットで表示が消え、その後も安定して運転できるようであれば、一時的な要因だった可能性があります。
ただし、しばらく使って再びF3が出る場合は、根本原因が解消されていないと考えたほうが安全です。

⚠️ ブレーカーや漏電遮断器が作動する(落ちる)場合は、すぐにブレーカーを入れ直さず、機器の絶縁点検を行って問題がないことを確認してください。絶縁点検をせずに再投入すると、機器が損傷するおそれがあります。この状態のときは、無理に運転を続けず専門業者に点検を依頼してください。

修理を依頼すべきかの判断基準

住宅の外壁に設置されたエアコン室外機を工具で固定・調整している作業員のイラスト

F3は、自分でできる確認をしても改善しないことが多いエラーです。
次のいずれかに当てはまる場合は、自力での対応は難しいサインと考え、点検・修理を検討してください。

  • 障害物の除去・フィルター掃除・電源リセットをしても、F3が繰り返し表示される
  • 応急運転をしても冷えない・暖まらない
  • 室外機が動かない、いつもと違う異音・異臭がある
  • ブレーカーが落ちる、焦げくさいにおいがする

特に、異音・異臭やブレーカーが落ちる症状がある場合は、そのまま使い続けず電源を切り、専門業者の点検を受けてください。
冷媒漏れや電子膨張弁・基板の不良、室外機ファンモーターの故障などは、専門の工具や部品交換が必要で、利用者が対処できる範囲を超えています。

依頼先は、次のように考えると迷いにくくなります。

  • 設置してから間もない:取り付けを行った販売店・工事業者
  • 使用中に発生した:メーカー(ダイキンの修理受付)または購入した販売店

📎 出典:修理のご相談・お申し込み|ダイキン工業株式会社

依頼の際は、エラーコード(F3)・症状・発生したタイミング・機種の型番・設置年・設置場所を伝えられるようにしておくと、やり取りがスムーズです。

修理費用の目安について

F3の修理費用は、原因となっている部品や作業内容によって大きく変わります。
冷媒の補充・漏れ修理、センサーや電子膨張弁の交換、基板交換などで金額が異なるため、一律に「いくら」とは言えません。

まず確認したいのは、保証期間内かどうかです。
メーカー保証や販売店の長期保証が有効であれば、無償または一部負担で対応できる場合があります。

保証の対象外だった場合は、正式な費用は業者の点検・見積もりで決まります。
設置年数が10年以上経っている場合は、修理費用と買い替え費用を比較して検討するのも一つの考え方です。

まとめ

ダイキンのエアコンで表示されるF3は、圧縮機(コンプレッサー)の吐出管温度が上がりすぎて、安全のために運転が停止した状態を示すエラーです。
冷媒不足や室外機まわりの目詰まり、センサー・基板の不良など、考えられる要因は複数あります。

まずは室外機の前の障害物やフィルターを確認し、電源リセットを試してみてください。
それでも改善しない場合や、異音・異臭・ブレーカーが落ちるといった症状がある場合は、無理に使い続けず点検・修理を依頼するのが安全です。

F3に直面したときは、「完全に壊れたかどうか」をすぐに決めつける必要はありません。
一方で、安全に使える状態かどうかを見極める視点は欠かせません。
この記事が、その判断の基準を整理する助けになれば幸いです。

📎 出典:修理のご相談・お申し込み|ダイキン工業株式会社

よくある質問(FAQ)

Q1. F3は自分で直せますか?

室外機の前の障害物を取り除く、フィルターを掃除する、電源リセットを行うといった確認までは利用者でできます。ただし、これで改善しない場合は冷媒系統や部品の不良が考えられ、専門的な点検・修理が必要になります。基本的にはプロに依頼するエラーと考えてください。

Q2. 電源リセットのやり方を教えてください。

運転を停止し、電源プラグを抜く(または専用ブレーカーを切る)状態にして約1分待ち、もう一度電源を入れて運転します。障害物の除去やフィルター掃除をしたうえで行うのが基本です。リセット後もすぐにF3が再表示される場合は、根本原因が残っている可能性があります。

Q3. F3は冷媒ガス不足が原因ですか?

冷媒不足・漏えいはF3の代表的な要因の一つですが、それだけとは限りません。室外機の目詰まりや障害物、吐出管サーミスタ(温度センサー)や電子膨張弁、基板の不良など、複数の要因が考えられます。エラーコードだけで原因を断定することは難しいため、点検で確認する必要があります。

Q4. 設置したばかりでF3が出ました。どうすればよいですか?

設置・工事直後にF3が出る場合は、閉鎖弁(サービスバルブ)の閉め忘れや冷媒量の不足など、施工に関わる要因が考えられることがあります。この場合は、取り付けを行った販売店や工事業者に連絡するのがスムーズです。

Q5. F3が出たまま使い続けても大丈夫ですか?

おすすめできません。F3は圧縮機の過熱を検知して停止した状態で、根本原因が残ったまま運転を繰り返すと、機器の損傷につながるおそれがあります。特に異音・異臭やブレーカーが落ちる症状があるときは、電源を切って専門業者に点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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