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コロナ暖房ボイラーのエラー11・12|不着火と途中消火の確認手順

コロナ暖房ボイラーのエラー11・12について、不着火と途中消火の確認手順を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が点かない、あるいは動いていたのに途中で止まってしまう。
そのときリモコンに11や12といった番号が出ているなら、燃焼がうまくいかなかったことを機器が検知した状態です。
これらの表示には灯油切れが原因で出ることがある番号と、最初から点検が前提になる番号が混在しています。
違いを知らないまま同じ対応をすると、直せるはずのものを修理依頼にしたり、逆に危険な状態で運転を繰り返したりすることになります。
この記事では、11・12・13・10の4つの表示について、それぞれの位置づけと確認すべき順序を整理します。

目次

4つの表示の位置づけ

まず全体像を押さえておきます。

表示内容灯油切れが原因のことがあるか
10擬似火炎なし(点検・修理が前提)
11不着火あり
12途中消火あり
13途中消火あり

11・12・13については、メーカーの案内でも灯油切れで表示する場合があるとされ、それ以外は点検または修理が必要という位置づけです。
一方の10は、最初から点検・修理の案内になっています。

なお13は一部の機種にのみ設定されている番号です。
同じ「途中消火」でも機種によって割り当てが異なるため、自分の機器の型番で確認するのが確実です。

ここで扱う以外の番号の意味はコロナ暖房ボイラー エラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準でまとめています。

📎 出典:株式会社コロナ|暖房ボイラー エラーサイン一覧

10だけ性質が違う理由

擬似火炎という言葉は聞き慣れないと思います。
これは、実際には炎がないのに「炎がある」と検知してしまっている状態を指します。

暖房ボイラーは炎の有無を電気的に検知しながら燃焼を制御しています。
その検知部が誤った信号を出していると、機器は本来の判断ができなくなります。
たとえば着火していないのに燃料を送り続ける、といった動作につながりかねません。

そのため10は、灯油を確認して再点火するという対処の対象になりません。
安全を担う検知の仕組み自体に問題が生じている表示なので、使用を中止して連絡してください。

11・12・13でまず確認すること

こちらは順番に確認していきます。

① 灯油の残量と送油バルブ

もっとも多い原因です。
タンクの残量を目視で確認し、送油バルブが開いているかを見てください。
点検や配達、凍結対策の際に閉めたまま忘れているケースがあります。

油切れそのものの対処はコロナ暖房ボイラーのエラー1と給油表示|油切れ時の対処手順で詳しく解説しています。

② 送油経路の空気

タンクを完全に空にした場合は、給油しただけでは復帰しません。
送油経路に空気が入り込んでいるためで、オイルフィルタ部分で空気抜きをする必要があります。
このとき空気抜きねじは完全に外さず、ゆるめるだけにとどめてください。
外すとOリングが落ちて油漏れの原因になります。

③ 灯油の状態

見落とされやすいのがここです。
ひと夏を越した灯油は変質している可能性があり、故障の原因になるとして使用しないよう案内されています。
不着火や途中消火は、まさに変質灯油で起きやすい症状です。

  • 色が黄色っぽく変わっている
  • 酸っぱいようなにおいがする
  • タンクの底に水や沈殿物がある

思い当たる場合は古い灯油の正しい処分方法と注意点を参考に処分してください。
水の混入が疑われるなら灯油に水が混ざった!原因・見分け方から取り除き方・廃棄まで完全解説で見分け方を確認できます。

④ タンク内の水

タンク内には結露によって水がたまります。
水が多くなるとバーナ側へ流れ出て、燃焼不良を起こします。
月1回以上を目安に水抜きドレンから確認することが推奨されています。
手順は灯油タンクの水抜きのやり方とは?|手順・頻度・水が溜まる理由を解説にまとめています。

灯油以外に考えられる原因

ここまで確認しても改善しない場合、機器側の要因が残ります。

原因起きやすい状況
炎検知部の汚れ・消耗長期間使用している。季節の初めではなく中盤以降に出始めた
気化器やポットの汚れ分解清掃を長く受けていない
オイルフィルタの詰まり年1回の点検を受けていない
給排気の閉塞降雪後、または強風のあと
極端な低温冷え込んだ日の朝だけ発生する
送油管の劣化ゴム製送油管を数年以上交換していない

炎を検知する部分は消耗品に近い性質があり、使用とともに劣化します。
「着火はするが途中で止まる」という症状が増えてきた場合、部品の消耗が進んでいる可能性があります。

オイルフィルタの点検は年1回以上を目安に販売店へ依頼するよう案内されており、自分で分解清掃する部位ではありません。
灯油を気化させる部分の温度異常を示す番号についてはコロナ暖房ボイラーのエラー14・15|気化器とポットの温度異常で解説しています。

不着火か途中消火かで分かること

同じ「燃えない」でも、どの段階で止まるかによって疑う場所が変わります。

症状疑いやすい内容
まったく着火しない灯油が届いていない、点火まわり
着火するがすぐ消える灯油の供給が不安定、炎検知部
しばらく燃えてから止まる燃料の詰まり、汚れ、給排気の問題
特定の時間帯だけ止まる低温による送油不良、環境要因
日ごとに症状が違う灯油の質、送油経路への空気混入

連絡するときは、この「どの段階で止まるか」を伝えると原因の絞り込みが早くなります。
あわせて、表示された番号、型番、症状が出始めた時期を控えておいてください。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

再点火を繰り返さない

もっとも避けたいのが、原因を確認しないまま運転操作を繰り返すことです。

取扱説明書では、処置をせずに何度もリセットを繰り返すと火災や事故の原因になると明記されています。
不着火の状態で点火動作を重ねると、燃焼しなかった灯油が機器内部に残ることになります。
その状態で着火すると、異常燃焼を起こすおそれがあります。

  • 灯油があることを確認して1〜2回試して駄目なら止める
  • 灯油のにおいが強くなってきたら運転しない
  • 煙やすすが出ている場合は使用を中止する
  • 番号が変わった場合は、新しい番号の内容を優先して確認する

「あと1回押せば点くかもしれない」という判断が、いちばん危険です。

点検と交換の目安

11や12が一度出たきりで、灯油を確認して復帰したのであれば、そのまま使って差し支えありません。
判断が変わるのは次のような場合です。

  1. 灯油に問題がないのに繰り返す
  2. シーズンを追うごとに頻度が増している
  3. 設置から10年前後が経過している
  4. 症状が出るまでの時間が短くなってきた

燃焼にかかわる部品は、ある日突然動かなくなるより、不安定な期間を挟んで劣化することが多い傾向にあります。
「出たり出なかったり」という段階は、本格的に止まる前の予兆と捉えるほうが現実的です。

補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年が目安とされています。
設置から年数が経っている機器では、修理を依頼した段階で部品がないという可能性もあるため、点検時に交換の見積もりもあわせて確認しておくと選択肢を持てます。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

よくある質問

Q1. 灯油は十分入っているのにエラー11が出ます。
灯油があっても、機器まで届いていなければ同じ表示になります。
送油バルブが閉まっていないか、タンクを一度空にして送油経路に空気が入っていないかを確認してください。
また、前シーズンの灯油をそのまま使っている場合は、変質による不着火も考えられます。
これらを確認しても改善しない場合は、フィルタの詰まりや炎検知部の消耗が疑われるため、点検を依頼してください。

Q2. エラー10とエラー11は何が違うのですか。
性質がまったく異なります。
11は着火できなかったことを示し、灯油切れが原因の場合もあるため確認の余地があります。
一方10は擬似火炎、つまり炎がないのに炎があると検知してしまっている状態を示し、灯油を確認して再点火するという対処の対象になりません。
安全を担う検知の仕組み自体に問題が生じている表示のため、使用を中止して連絡してください。

Q3. 何回か運転スイッチを押したら点きました。このまま使ってよいですか。
原因がはっきりしているなら問題ありませんが、そうでない場合は注意が必要です。
たとえば給油と空気抜きのあとで点いたのであれば、原因は解消しています。
しかし心当たりがないまま数回目で点いた場合、根本原因は残ったままです。
不着火のあとに繰り返し点火を試すと、燃焼しなかった灯油が内部に残って異常燃焼につながるおそれもあるため、回数を重ねるのは避けてください。

Q4. 冷え込んだ日の朝だけ止まります。
低温による送油の不安定さが関係している可能性があります。
気温が下がると灯油の流動性が落ち、送油経路の状態によっては供給が追いつかないことがあります。
また、給排気部分が雪や霜でふさがれている場合も燃焼に影響します。
発生する時間帯と外気温の目安を控えたうえで点検を依頼すると、原因の特定がしやすくなります。

Q5. 途中消火が増えてきました。すぐ壊れますか。
すぐに使えなくなるとは限りませんが、予兆として捉えるのが妥当です。
燃焼にかかわる部品は、完全に動かなくなる前に不安定な期間を挟むことが多いためです。
発生した日付と症状を記録しておき、頻度が上がっているようであれば、厳寒期に入る前に点検を受けておくと安心です。
設置から10年前後が経過している場合は、部品の入手可否もあわせて確認しておくとよいでしょう。

まとめ

11・12・13は不着火または途中消火、10は擬似火炎を示す表示です。
前者は灯油切れが原因のこともあるため確認の余地がありますが、10は最初から点検が前提になります。

11・12・13で確認する順序は、灯油の残量、送油バルブ、送油経路の空気、灯油の状態、タンク内の水の5点です。
ここまで見て改善しない場合は、炎検知部の消耗やフィルタの詰まりなど機器側の要因が残ります。

もっとも避けたいのは、原因が分からないまま運転操作を繰り返すことです。
不着火のあとに点火を重ねると、燃焼しなかった灯油が内部に残り、異常燃焼につながるおそれがあります。
1〜2回試して復帰しなければ、番号と症状、型番を控えて点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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