ダイキンのエコキュートのリモコンに「警報」の文字とともに見慣れた数字やアルファベットが表示され、戸惑っていませんか。
エコキュートは異常を検知すると運転を止め、その内容をコードで知らせます。
つまり表示が出ている状態は、機器が壊れたというより、安全のために自分から停止したという段階です。
ただし、コードによって意味はまったく異なり、自分で確認すれば解消できるものから、すぐに使用を止めるべきものまで幅があります。
この記事では、ダイキン製エコキュートで表示されるコードを系統別に一覧で整理し、それぞれの内容と対処の方向性、修理費用の目安までまとめました。
コードを控えたら最初に確認すること
一覧を見る前に、次の3点だけ確認してください。
ここで該当するものがあれば、コードの意味にかかわらず対応が変わります。
- じゃ口やシャワーから想定より熱いお湯が出ている
- 貯湯タンクの周囲が濡れている、機器が水に浸かった、焦げたにおいがする
- 漏電遮断器をONにしても、すぐに落ちてしまう
いずれかに当てはまる場合は、リセットを繰り返さず使用を中止し、点検を依頼してください。
やけどや漏電につながるおそれがあります。
該当がなければ、表示されているコードを控えたうえで、以下の一覧で照合していきます。
機種によって表示や意味が若干異なる場合があるため、手元の取扱説明書と併せて確認すると確実です。
コードの読み方と全体像
ダイキンのエコキュートのコードは、数字3桁のものとアルファベット+数字のものがあります。
ただし頭文字だけで発生箇所を断定することはできません。
たとえばH系には貯湯タンク側の不具合とヒートポンプユニット側の不具合が混在しており、Cで始まるコードにも自分で解消できるものと点検が必要なものが混ざっています。
そこでこの記事では、頭文字ではなくどこで何が起きているかで分類しました。
以下の6つの表のうち、自分の状況に近いものから確認してください。
| 表 | 対象 | 主な状況 |
|---|---|---|
| 1 | リモコン・通信系 | リモコンの表示が消える、操作を受け付けない |
| 2 | 高温のお湯に関するもの | 想定より熱いお湯が出る |
| 3 | 貯湯タンク側のセンサー・弁・ポンプ | 追いだきや保温がうまくいかない |
| 4 | 沸き上げ・循環に関するもの | お湯が沸かない、タンクが冷たい |
| 5 | ヒートポンプユニット側 | 屋外機が動かない、音がしない |
| 6 | お湯はり・おふろに関するもの | 湯はりが終わらない |
表1:リモコン・通信系のコード
リモコンと貯湯ユニットの間、あるいはヒートポンプユニットと貯湯ユニットの間で信号のやり取りができなくなったときに表示されます。
雨の強い日に出やすいという傾向も指摘されており、一時的な検知であればリセットで復帰することがあります。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| 740 | 台所リモコンと貯湯タンクの間の通信不良で停止 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す。改善しなければ点検 |
| 750 | 浴室リモコンと貯湯タンクの間の通信不良で停止 | 同上 |
| C76 | 台所または浴室リモコンと貯湯タンクの間の通信不良 | リセットして再現するか確認。改善しなければ点検 |
| H76 | リモコンまたは貯湯ユニット基板に関する不具合 | 点検を依頼する |
| U4 | ヒートポンプユニットと貯湯タンクの間の通信不良 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す。改善しなければ点検 |
740・750・H76は、製造時期によってはリモコン一式の交換になることがあり、費用が大きくなりやすい領域です。
表2:高温のお湯に関するコード
この表のコードは、他とは扱いが異なります。
お湯と水を混ぜる混合弁が正常に働いていない、あるいは温度が異常に高いことを検知した状態です。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| C15 | 浴槽へのお湯はりの温度が異常に高いことを検出して停止 | ふろ自動での湯はりは不可。カランやシャワーからためることは可能。点検を依頼 |
| C16 | 給湯の温度が異常に高いことを検出して停止 | 給湯の使用を中止し、点検を依頼 |
| H56 | 湯はり混合弁の不具合により停止 | ふろ自動での湯はりは不可。点検を依頼 |
| H59 | 給湯混合弁の不具合により停止 | 使用を中止し、点検を依頼 |
| H60 | 湯とり混合弁の不具合により停止 | 使用を中止し、点検を依頼 |
C16・H59・H60は、じゃ口やシャワーから熱いお湯が出る可能性があるコードです。
リセットして表示が消えても、混合弁が直ったわけではありません。
小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では特に、自己判断で使い続けないでください。
表3:貯湯タンク側のセンサー・弁・ポンプ
貯湯ユニットの内部には、温度を検知するサーミスタが複数取り付けられています。
このうち1つでも正しい値を示さなくなると、安全のために運転が止まります。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| C30 | 温度を検知しているサーミスタが正しい温度を示していない | リセットして再現するか確認。改善しなければ点検 |
| C74 | 追いだき時の貯湯タンク内のポンプの不具合 | リセットして再現するか確認。改善しなければ点検 |
| C77 | 給水の水温を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| C79 | ふろのお湯や水を循環させるポンプの不具合 | リセットして再現するか確認。改善しなければ点検 |
| C81 | ふろ循環ポンプがエアがみを起こして停止 | 貯湯タンクを満水にしてリセット。改善しなければ点検 |
| C84 | 混合弁入口の温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| F38 | 残湯温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| F66 | お湯はり電磁弁の不具合により停止 | リセット後、ふろの水位が上昇するか確認 |
| F94 | ふろ水位センサーの不具合を検出して停止 | ふろ配管の洗浄を試す。改善しなければ点検 |
| H25 | ふろ水流スイッチの不具合を検出して停止 | ふろ配管の洗浄を試す。改善しなければ点検 |
| H33 | ふろの温度を検知しているサーミスタの異常 | リセットして再現するか確認 |
| H34 | 給湯の温度を検知しているサーミスタの異常 | リセットして再現するか確認 |
| H35 | 湯とりの温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| H37 | お湯はりの温度を検知しているサーミスタの異常 | リセットして再現するか確認 |
| H54 | 沸き上げ三方弁の不具合により停止 | リセットして再現するか確認。改善しなければ点検 |
| H92 | 貯湯ユニット基板やサーミスタに関する不具合 | 点検を依頼する |
F94とH25は、ふろ配管の汚れが引き金になっていることがあります。
配管洗浄を試す価値があるのは、この2つとU51くらいと考えてよいでしょう。
表4:沸き上げ・循環に関するコード
この表のコードには共通点があります。
断水・配管の凍結・給水止水栓の閉まりといった、機器の故障以外が原因になっているケースがあるという点です。
リセットの前に、この3つを順に確認してください。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| 102 | わき上げ不良(圧力センサの異常) | 給水配管専用の止水栓を閉じ、点検を依頼する |
| C45 | 沸上ポンプの異常を検出して停止 | 断水・凍結・止水栓を確認してからリセット |
| C80 | 貯湯タンクとヒートポンプユニットの間の循環不良 | 断水・凍結・止水栓・排水栓ツマミの位置を確認してからリセット |
| FA | 高圧圧力が上昇しすぎたため停止 | 断水・凍結・止水栓・排水栓ツマミを確認してからリセット |
| HJ | ヒートポンプユニットからの出湯温度が上昇しない | 断水・凍結・止水栓を確認してからリセット |
| J3 | 圧縮機の吐出管温度を検知しているサーミスタの異常 | 断水・凍結・止水栓を確認してからリセット |
102だけは扱いが異なります。
リセットではなく、先に給水配管専用の止水栓を閉じたうえで点検を依頼する案内になっている点に注意してください。
表5:ヒートポンプユニット側のコード
屋外に設置された室外機のようなユニット側の不具合です。
冷媒を圧縮してお湯を沸かす中核部分なので、点検が必要になるものが多くなります。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| E1 | ヒートポンプユニット基板に関する不具合 | 点検を依頼する |
| E7 | ファンモーターが運転しないため停止 | ファンの異物や雪・氷を取り除いてからリセット |
| H3 | 高圧圧力スイッチの不具合により停止 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| H9 | 外気温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| J6 | 熱交換器の温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| J8 | 入水の温度を検知しているサーミスタの異常 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す |
| L5 | 圧縮機に過電流が流れたため停止 | 漏電遮断器を約10秒以上OFFにしてONに戻す。改善しなければ点検 |
この中で自分で対処できる可能性が高いのはE7です。
雪の多い地域では、吹き込んだ雪や氷がファンを止めていることがあります。
作業の前に必ず漏電遮断器を「切」にしてから異物を取り除き、戻してからリセットしてください。
表6:お湯はり・おふろに関するコード
湯はりが終わらない、試運転がうまくいかないといった場面で表示されます。
生活上の原因が絡んでいることが比較的多い領域です。
| コード | 内容 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| C52 | 追いだき運転ができないため停止 | ふろアダプターの上までお湯があるか、断水・凍結・止水栓を確認 |
| C55 | お湯はりに時間がかかりすぎているため停止 | 断水・凍結・止水栓を確認してからリセット |
| U51 | お湯はりに時間がかかりすぎているため停止 | ふろの栓、湯のくみ出しすぎ、断水、凍結、止水栓、ふろ配管の汚れを順に確認 |
| U54 | おふろの試運転時に残り湯があるため停止 | 残り湯を排水し、リセットしてもう一度試運転する |
U51で意外に多いのが、ふろの栓が外れていたというケースです。
湯はり中に浴槽の栓が浮いていた、あるいは湯はり中にお湯を大量にくみ出したといった原因は、機器の故障ではありません。
リセット方法は2通りある
ダイキンのエコキュートのエラー解除は、漏電遮断器を操作する方法と、リモコンで操作する方法に分かれています。
どちらになるかは表示されているコードによって決まっており、公式のFAQでは次のように案内されています。
| 解除方法 | 案内されているコードの例 |
|---|---|
| 貯湯タンクの漏電遮断器を約10秒以上「OFF」にしてから「ON」に戻す | FA・HJ・J3・E3・EC・UF |
| リモコンでの操作(リモコンの種類によって手順が異なる) | C45・C52・C55・C80・U51 |
漏電遮断器は貯湯タンクの下部にあることが多いものの、位置は機種によって異なります。
OFFにしてからすぐ戻すと制御基板の電源が落ち切らないことがあるため、15秒から30秒ほど待ってから戻すと確実です。
なお冬場は、凍結が原因でE3・EC・UFといったコードが表示されることもあります。
この場合、氷が解けてじゃ口からお湯が出るようになってからリセットするのが正しい順序です。
凍結した配管に熱湯をかけると、配管に亀裂が入ったり給水栓が破損したりするおそれがあります。
お湯が出ない状況の切り分けについては、オール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説でも整理しています。
修理費用の目安
点検・修理となった場合の費用感も押さえておきましょう。
ダイキンは、保証期間が終了した機器の出張修理金額(出張料・技術料・部品代を含む)の目安を公表しています。
| コード | 修理目安金額(税込) | 想定される交換部品 |
|---|---|---|
| C30 | 23,000〜65,000円 | 貯湯ユニット基板、缶体上サーミスタ |
| C76 | 50,000〜64,000円 | 貯湯ユニット基板 |
| E7 | 43,000〜48,000円 | ファンモーター |
| H54 | 38,000〜68,000円 | 貯湯ユニット基板、三方弁 |
| H59 | 41,000〜67,000円 | 給湯混合弁、貯湯ユニット基板 |
| J3 | 23,000〜59,000円 | ヒートポンプユニット基板、サーミスタ |
| L5 | 49,000〜59,000円 | ヒートポンプユニット基板 |
| U4 | 49,000〜81,000円 | 貯湯ユニット基板、ヒートポンプユニット基板 |
| 740 | 73,000〜104,000円 | 貯湯ユニット基板、リモコン |
いずれも目安であり、設置状況や故障の程度によって実際の金額は変動します。
リモコン関連は、製造時期によってはリモコン一式の交換が必要になり10万円を超える可能性があるとされています。
L5で圧縮機など冷媒系統の交換になった場合も、同様に高額になりやすい領域です。
点検を依頼して修理をしなかった場合でも、出張料と点検費は発生します。
依頼の前に、修理でいくまでか買い替えを検討するかの方針を決めておくと判断がぶれません。
修理か交換かを分ける目安
同じコードでも、使用年数によって合理的な選択は変わります。
- 設置から7年未満:修理で対応するのが一般的
- 設置から8〜10年:修理費用が10万円前後になるなら交換も比較対象に入る
- 設置から10年超:部品の保有期間が終了し、修理そのものができない場合がある
判断に迷いやすいのは、リセットで表示が消えるものの、数日から数週間おきに再発するパターンです。
消えたから大丈夫と考えがちですが、再発の間隔が短くなってきている場合は、劣化が進んでいるサインと捉えたほうが安全です。
真冬にお湯が完全に止まってから慌てるより、間隔が空いているうちに動くほうが選択肢は広く残ります。
年数の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングに、交換時に確認しておきたい水圧の仕様はエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法にまとめています。
よくある質問
Q1. 一覧に載っていないコードが表示されています。
ダイキンのエコキュートには、ここで扱っていないコードや、末尾に枝番が付く表示も存在します。
枝番は同じコードの中で不具合箇所をさらに細かく示すもので、基本的な対処の方向性は枝番なしの場合と共通していることが多いといえます。
一覧で見つからないコードが出た場合は、取扱説明書の警報一覧か、メーカーのサポートページでコードを照合してください。
判断がつかないまま使い続けるより、販売店に表示内容を伝えて確認するほうが確実です。
Q2. リセットすればエラーは直りますか。
リセットは検知した異常状態の表示を解除する操作であり、故障そのものを直すものではありません。
凍結や断水のように外的な要因が解消していれば、リセット後は通常どおり使えます。
一方でセンサーや弁、基板が劣化している場合は、一時的に消えても条件がそろえば再び検知します。
表示が消えたかどうかではなく、その後どのくらいの間隔で再発するかを見ることが、状態を知る手がかりになります。
Q3. 同じコードが何度も出ます。使い続けても平気でしょうか。
同じコードが3回以上繰り返す場合は、リセットでの様子見を切り上げてよい段階です。
根本の原因が解消していないまま安全装置が繰り返し作動している状態で、別の部品に負荷がかかることもあります。
ただし、熱いお湯が出る、水漏れがある、異音がするといった症状を伴う場合は、回数にかかわらずその時点で使用を中止してください。
これらは様子見の対象になりません。
Q4. 冬になるとエラーが増えるのはなぜですか。
外気温が下がることで、配管内の水が凍結しやすくなるためです。
凍結すると水や湯が流れなくなり、沸き上げや湯はりに関するエラーとして検知されます。
また、ヒートポンプユニットのファンに雪や氷が付着して回らなくなることもあります。
凍結が疑われる場合は、日中の気温上昇で自然に解けるのを待ってからリセットするのが基本で、熱湯をかけるのは避けてください。
Q5. 停電のあとにコードが表示されました。
復電時の電圧変動を機器が検知して表示が出ることがあります。
まず家全体の電気が正常に復旧しているかを確認し、そのうえで表示されているコードに応じた方法でリセットしてください。
沸き上げは夜間の時間帯に行われるため、復旧直後にタンクのお湯が少なくても異常とは限りません。
復旧後に何度も同じ表示が出る場合や、翌日になっても沸き上げが行われない場合は、点検を依頼してください。
まとめ
ダイキン製エコキュートのコードは数が多いものの、対応の分かれ目はそれほど複雑ではありません。
最後に要点を整理します。
- 熱いお湯が出る、水漏れや冠水がある、ブレーカーがすぐ落ちる場合は、コードにかかわらず使用を中止する
- 沸き上げや湯はりに関するコードは、断水・凍結・止水栓の3点を先に確認する
- リセット方法は漏電遮断器の操作とリモコン操作の2通りがあり、コードによって決まっている
- 表示が消えても、再発の間隔が短くなっているなら劣化が進んでいると考える
表示されたコードを控えて一覧で照合すれば、自分で確認できる範囲か、点検を依頼する段階かはおおむね判断できます。
迷ったときは無理に操作を重ねず、販売店またはメーカーの修理窓口に表示内容を伝えて相談してください。

