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食洗機の水漏れはどこから?卓上・ビルトイン別の止め方と修理目安

卓上型とビルトイン型の食洗機から水漏れし、床にたまった水を見て心配する女性のイメージ
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

食洗機の下に水たまりができていたり、シンク下の収納がじっとり濡れていたりして、どこから漏れているのか分からず困っていませんか。

食洗機の水漏れは、本体そのものの故障よりも、ホース接続部のゆるみ・洗剤の入れ間違い・食器の入れすぎといった「使い方まわり」が原因になっているケースが少なくありません。

一方で、本体内部からの漏水をセンサーが検知して停止している場合は、放置すると床材やキャビネットの傷みにつながります。

この記事では、水漏れに気づいた直後にやるべき応急処置から、発生箇所ごとの見分け方、自分で対処できる範囲と修理を依頼すべき境目までを、卓上型・ビルトイン型の違いを踏まえて整理します。

目次

水漏れに気づいたら最初にやる3つのこと

食洗機から床に水が漏れていることに気づき、驚いている女性のイメージイラスト

慌てて電源まわりを触る前に、順番を守って対応すると被害を最小限に抑えられます。

① 運転を止めて止水栓を閉める

まず運転を停止し、食洗機への給水を止めます。
ビルトイン型のスライドオープン式では、食洗機の下の引き出しを外し、点検口の中にある止水栓を閉めるのが基本の手順です。
卓上型の場合は、分岐水栓のレバーやハンドルを閉じます。
止水栓の位置が分からない、または固くて回らないときは、無理に力を加えず住戸全体の元栓を閉めてください。

ここで注意したいのが電源の扱いです。
ブレーカーを切ったり電源プラグを抜いたりすると、排水ポンプが止まって庫内の水があふれる場合があります。
メーカーも、水漏れエラーが出ているときにブレーカーを「切」にしないよう案内しています。
止めるのは電気ではなく水、と覚えておくと間違えにくくなります。

📎 出典:リンナイ|食器洗い乾燥機 エラーコード18が表示

② 床とキャビネット内の水を拭き取る

水を止めたら、床と収納内部の水分を拭き取ります。
ビルトイン型ではキャビネットの底板に水がたまりやすく、放置すると合板が膨らんで反り返ることがあります。
表面を拭くだけでなく、扉を開けたまま半日ほど乾燥させておくと安心です。

③ 「いつ濡れるか」で発生箇所を絞る

漏れている場所は、濡れるタイミングからある程度推測できます。

濡れるタイミング疑わしい箇所
運転していないときも常に濡れている給水ホース・分岐水栓の接続部
給水中・洗浄中だけ濡れるドアパッキン、庫内からのあふれ、本体内部
排水のときだけ濡れる排水ホースの接続部、排水口・排水管の詰まり
運転終了後にじわじわ濡れる結露、庫内に残った水のこぼれ

まずは乾いたタオルを疑わしい接続部に巻き、短い運転を行ってどこが濡れるかを確かめる方法が確実です。

食洗機の水漏れが起こりやすい4つの場所

キッチンに置かれた卓上型食洗機から少量の水が漏れ、心配そうに確認している女性のイラスト

給水ホース・分岐水栓まわり

卓上型でもっとも多いのが、給水ホースの接続部からの漏れです。
ナットのゆるみやパッキンの劣化が主な原因で、締め直しで止まることもあります。
ただし締めすぎは逆に水漏れを招く点には注意が必要です。
パッキンが変形して密着しなくなるためで、メーカーも締付けすぎへの注意を促しています。
手で締めてから工具で軽く増し締めする程度にとどめ、それでも止まらない場合はパッキンの交換を検討します。

📎 出典:パナソニック|ビルトイン食洗機 まるごとQ&A 技術編

排水ホース・排水口の接続部

排水時だけ床が濡れる場合は、排水ホースの抜けやずれ、排水口との接続部のすき間が疑われます。
ホースが折れ曲がっていたり、排水管側が詰まって水が逆流したりして、接続部から吹き出すこともあります。
シンクの排水の流れが同時に悪くなっているなら、食洗機ではなく排水管側の詰まりが根本原因の可能性が高くなります。
その場合は排水口の清掃から着手したほうが早く解決します。
掃除の手順はキッチン排水口の掃除方法を完全解説|ぬめり・臭い・詰まりを根本から解消で詳しく紹介しています。

ドアまわり・庫内からのあふれ

大皿やまな板を無理に押し込むと、扉に食器が挟まった状態で運転が始まり、すき間から多量の水があふれることがあります。
メーカーの注意喚起でも、食器が扉に挟まったまま使用したことによる水漏れ事例が挙げられています。
洗浄中にドアを開けるのも、こぼれた水がセンサーに付着してエラーの引き金になるため避けてください。

📎 出典:リンナイ|食器洗い乾燥機 長期間製品を安全にお使いいただくための大切なお知らせ

本体内部からの漏水(エラー表示をともなうケース)

本体内部の水路の接続部から漏れている場合は、内部の水検知センサーが作動してエラーが表示され、運転が止まります。
リンナイ製ではエラー17・18、パナソニック製ではランプの点滅とブザーで知らせるといったように、表示方法はメーカーによって異なります。
この状態は使用者が自分で修理できる領域ではありません。
止水栓を閉めたうえで、電源はそのままにして販売店またはメーカーの修理窓口へ連絡してください。

見落としやすい原因は「洗剤の入れ間違い」

意外に多いのが、食洗機専用洗剤ではなく台所用の液体洗剤を入れてしまうケースです。
泡が異常に発生して庫内からあふれ、本体内部の水検知センサーに達して水漏れエラーになります。
故障ではないため、泡を取り除けば復帰する場合があります。

対処の流れは次のとおりです。

  • 電源を切り、食器と食器かごを取り出して手洗いする
  • 回転ノズルと残菜フィルターを外し、庫内の泡をタオルで拭き取る
  • 外した部品をていねいに水洗いして戻す
  • 電源を入れ、標準コースで運転して泡が残っていないか確認する

一度で泡が抜けきらないこともあるため、必要に応じて繰り返します。
それでもエラーが解消しない場合は、内部で実際に水漏れが起きている可能性があるため点検が必要です。

日常的には、食洗機専用洗剤以外は使わないことが確実な予防策になります。
粉末・ジェル・タブレットのいずれでも構いませんが、庫内に置きっぱなしにせず湿気を避けて保管してください。

水漏れに見えて実は正常なケース

残菜フィルターの下に水が残っているのを見て、水漏れや排水不良を疑う方は少なくありません。
これは排水管からのにおいの逆流を防ぎ、排水ポンプを保護するために意図的に水が残る設計で、正常な状態です。
次の運転時にこの水は排出されます。

ただし例外があります。
たまっている水が残菜フィルターの上面より上まで頻繁に残る場合は、排水不良や故障の可能性があります。
「少し水が見える」のは正常、「フィルターが水没している」のは異常、という線引きで判断してください。

📎 出典:リンナイ|残菜フィルターの下に水がたまっていますが故障ですか?

卓上型とビルトイン型で違う確認ポイント

同じ「食洗機の水漏れ」でも、設置形態によって確認すべき場所と難易度が変わります。

項目卓上型ビルトイン型
多い原因分岐水栓・給水ホースの接続部、本体の傾き本体内部の漏水、排水ホースの劣化
止水の方法分岐水栓のハンドルを閉じる下部の引き出しを外し点検口内の止水栓を閉じる
自分で確認できる範囲ホース接続部・設置面の水平・庫内前面の点検口から見える配管接続部まで
発見の早さ床に出るためすぐ気づくキャビネット内にたまり発見が遅れやすい
対処の主体一部は自分で対応可能原則としてメーカー・販売店に依頼

卓上型では、本体が傾いていないかも確認してください。
傾いた状態で運転すると庫内の水があふれ、水漏れの原因になります。
シンク横の水切りプレートの上など、わずかに勾配のある場所に置いているケースが典型例です。

📎 出典:パナソニック|【卓上型】食洗機から水漏れするときは

シンク下が濡れている=食洗機とは限らない

ビルトイン食洗機の周辺が濡れていると食洗機を疑いがちですが、シンク側の設備が原因のこともあります。
排水トラップの破損や、排水トラップとシンクの間にある排水口パッキンの劣化でも、キャビネット内部に水が回ります。
これらの部品の交換には専門知識が必要とされており、メーカーも使用者自身での交換は行わないよう案内しています。

見分け方はシンプルです。
食洗機を運転せずにシンクだけで水を流し、キャビネット内が濡れるかどうかを確認してください。
それで濡れるならシンク側、食洗機の運転時だけ濡れるなら食洗機側の問題と切り分けられます。

📎 出典:LIXIL|キッチンのシンク下から水が漏れる

自分で対処できる範囲と、業者に任せる境目

状況対応の目安
給水ホースのナットがゆるんでいる締め直しで様子を見る(締めすぎに注意)
排水ホースが折れている・抜けている位置を戻して再運転
台所用洗剤を入れてしまった泡を取り除いて再運転
本体が傾いている(卓上型)水平な場所に置き直す
水漏れエラーが表示され運転できない止水栓を閉めて修理依頼
拭いても短時間で床が濡れる止水栓を閉めて修理依頼
パッキンやトラップの交換が必要販売店・メーカー・水道業者に依頼
分電盤や本体下部が濡れているただちに使用中止のうえ修理依頼

判断に迷ったときの基準は、「工具を使って本体を分解する必要があるか」です。
外から見える接続部の締め直しや位置の修正までは使用者の範囲、それより奥に踏み込む作業は依頼すべき範囲と考えると整理しやすくなります。
また、漏れた水が電源プラグやコンセント、分電盤にかかっている場合は感電のおそれがあるため、触れずに専門業者へ連絡してください。

修理か買い替えかを考える目安

水漏れの修理を依頼するか、機器そのものを入れ替えるかは、次の3点で判断します。

① 使用年数
各メーカーは取扱説明書や本体表示で設計上の標準使用期間を示しています。
この期間を大きく超えている機器では、ひとつの部品を直しても別の箇所が続けて劣化する傾向があり、修理を重ねるほど割高になります。

② 補修用性能部品の保有期間
製造打ち切り後の部品保有期間を過ぎていると、修理そのものを受けられない場合があります。
保有期間は製品ごとに異なるため、型番を控えてメーカー窓口に確認してください。

③ トラブルの再発頻度
同じ症状が短期間に繰り返し出ている場合は、部分修理では収まりにくい状態です。
費用は機種・症状・出張条件によって大きく変わるため、修理を依頼する際は作業前に見積もりを提示してもらい、買い替え費用と比較するのが確実です。

水漏れを防ぐ日常のポイント

  • 食洗機専用洗剤以外は使わない
  • 食器を詰め込みすぎず、扉に挟まっていないか確認してから運転する
  • 洗浄中はドアを開けない
  • 残菜フィルターと回転ノズルを定期的に外して洗う
  • 年に一度は給水・排水ホースの接続部を目視で点検する
  • 長期間家を空けるときは止水栓を閉めておく

残菜フィルターの目詰まりは、排水の流れを悪くして庫内の水位が上がる原因になります。
油汚れが蓄積して落ちにくくなってきたら、庫内専用クリーナーで定期的に洗浄しておくと、詰まりからくるトラブルを予防できます。

よくある質問

Q1. 食洗機の水漏れに気づいたら、まずブレーカーを切るべきですか。
いいえ、先に閉めるのは水のほうです。
ブレーカーを切ったり電源プラグを抜いたりすると排水ポンプが停止し、庫内の水が排出されずにあふれる場合があります。
止水栓(卓上型は分岐水栓)を閉めて給水を止め、電源はそのままの状態で販売店やメーカーの修理窓口に連絡してください。
ただし、漏れた水がコンセントや電源プラグにかかっている場合は感電のおそれがあるため、機器に触れず業者の指示を仰いでください。

Q2. 台所用洗剤を入れてしまいました。故障しますか。
すぐに故障するとは限りません。
泡が大量に発生して庫内からあふれ、水検知センサーが作動してエラーが出るケースが多く、泡を完全に取り除けば復帰する場合があります。
食器と食器かごを取り出して手洗いし、回転ノズルと残菜フィルターを外して庫内の泡を拭き取ってから、標準コースで運転して泡が残っていないか確認してください。
繰り返しても改善しないときは点検が必要です。

Q3. 残菜フィルターの下に水がたまっているのは水漏れですか。
通常は正常な状態です。
排水管からのにおいの逆流を防ぎ、排水ポンプを保護するために、あらかじめ少量の水が残る設計になっています。
この水は次の運転時に排出されます。
ただし、残菜フィルターの上面より上まで水が頻繁に残っている場合は排水不良や故障の可能性があるため、点検を検討してください。

Q4. 賃貸住宅で食洗機から水漏れしたときは誰に連絡すればよいですか。
設備として備え付けられているビルトイン食洗機であれば、まず管理会社または貸主に連絡してください。
入居者が自己判断で業者を手配すると、費用負担の扱いでトラブルになることがあります。
連絡前でも、止水栓を閉めて水を拭き取るところまでは進めて構いません。
自分で購入した卓上型の場合は、購入した販売店やメーカーの修理窓口が窓口になります。

Q5. 水漏れで下の階に被害が出た場合、火災保険は使えますか。
契約内容によりますが、給排水設備の事故による水濡れ損害を補償する特約が付いている場合があります。
階下への損害については個人賠償責任保険が関係することもあります。
補償の可否は契約ごとに異なるため、被害状況の写真を撮ったうえで、加入している保険会社や代理店に早めに確認してください。

まとめ

食洗機の水漏れで最初にすべきことは、電源を切ることではなく止水栓を閉めることです。
そのうえで、濡れるタイミングから発生箇所を絞り込むと、原因の見当がつきやすくなります。

給水ホースのゆるみ、排水ホースの折れ、洗剤の入れ間違い、本体の傾きといった原因であれば、使用者側で解決できる可能性があります。
一方、水漏れエラーが表示されて運転できない場合や、水を拭いてもすぐに床が濡れる場合は、本体内部の漏水が疑われるため点検・修理を依頼してください。

残菜フィルター下の少量の溜まり水のように、正常な状態を故障と誤解しやすいポイントもあります。
落ち着いて切り分ければ、余計な出費も被害の拡大も防げます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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