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長府給湯器エラー260・261・H4とは?|圧力スイッチ作動と給水不足

長府給湯器のエラー260・261・H4と圧力スイッチ作動・給水不足について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

長府製の石油給湯器に260や261、H4と表示されて運転が止まった。
リセットしても、しばらくするとまた同じコードが出る。

これらは圧力スイッチが作動して運転を止めた状態です。
機器の内部に十分な水圧がかかっていないことを検知しています。

そして共通しているのは、疑うべき場所が給湯器そのものではなく、給水側にあるということです。
断水、栓の閉め忘れ、フィルターの詰まり、給水設備の不具合。
この記事では、機種によって2系統に分かれる確認事項を整理しながら、順番に見ていきます。

目次

このページで扱うエラーコード

表示対象機種意味
260KIBF-4511MA缶体圧力スイッチ作動
260EHI・EHK中和器の圧力スイッチ作動
261高圧力型給湯器、KIBF-4565MA、KIBF-4567MA圧力スイッチ作動(低下)
H4高圧力型給湯器圧力スイッチ作動(低下)
H4KIBF-4510MA圧力スイッチ作動
E7JIB-10SAG、KIB-312(AF・AG)、382AJ、384(EAG・SAG)、322SAG、32AUG圧力スイッチ作動

📎 出典:長府製作所|製品エラーコード(石油給湯器)

圧力スイッチは空焚きを防ぐ関門

石油給湯器の熱交換器は、水が通ることで冷やされています。
水が来ていない状態で燃焼すれば、熱を運び出す先がないまま温度だけが上がります。

長府には、この過熱を検知するコードがいくつもあります。
過熱防止装置が働く150や160、そしてその先には温度ヒューズが遮断される140があります。

圧力スイッチは、そこに至る手前で止めるための装置です。
温度が上がってから止めるのではなく、水圧が足りない時点で燃焼させないという考え方になっています。

したがって260・261・H4が出たということは、機器が壊れたのではなく、給水側に何かが起きているという知らせです。

確認事項は2系統に分かれる

長府が示す確認事項は、機種によって内容が変わります。

系統該当するコード確認事項
A260(KIBF-4511MA)、H4(KIBF-4510MA)、E7(対象機種)断水、給水栓の閉止、給水接続口のフィルターの詰まり
B261、H4(高圧力型給湯器)給水元圧が低い、井戸ポンプ、給水ストレーナーのゴミ詰まり、減圧弁不良

Aは家庭で確認できる範囲の内容です。
Bは給水設備側の話で、高圧力型給湯器が対象になっています

まずご自宅の機種がどちらに当たるかを、機器前パネルの銘板で確認してください。

Aパターン:まず確認する3つ

断水していないか

もっとも多いのがこれです。
地域の断水、給水管の工事、水道メーター周りの作業などで一時的に水が止まっていると、圧力スイッチは作動します。

断水中は運転スイッチを「切」にし、復旧後は給湯栓を開けて水が出ることを確認してから運転を再開してください
水が来ていない状態で燃焼させようとすることは、機器にとってもっとも負担の大きい使い方です。

給水元栓が全開になっているか

意外に見落とされるのが元栓の開き具合です。
半分だけ開いた状態でも水は出るため、気づかないまま使い続けていることがあります。

冬季の水抜き作業や、水回りの修理のあとに閉め切らずに戻されているケースが典型です。
給水元栓は全開にしてください。

水フィルタが詰まっていないか

給水接続口には水フィルタが取り付けられています。
ゴミが溜まるとお湯が出にくくなるため、長府は定期的な掃除を求めています。

手順は次のとおりです。

  1. 給水元栓を閉める
  2. 屋内の給湯栓を1か所開ける
  3. 水フィルタを外す
  4. 歯ブラシなどでゴミを取り除く
  5. 元通りに取り付ける
  6. 給水元栓を開ける

なお一部の機種には水フィルタが搭載されていません。
また工事説明書には、給水元栓を開けたときに水フィルタの先端から水が出る場合は、先端が押し込まれた状態になっているため引き出すよう記載されています。

Bパターン:高圧力型で261・H4が出る場合

高圧力型給湯器は、標準圧力型よりも高い給水圧で使う設計になっています。
そのぶん、給水側の条件がシビアになります。

長府が挙げる確認事項は4つです。

給水元圧が低い

そもそも家に届いている水圧が不足しているケースです。
高台や集合住宅の上層階、配管が古い住宅などで起こり得ます。

家中の蛇口で水の勢いが弱いなら、給湯器ではなく給水系統全体の問題です。

井戸ポンプ

井戸ポンプで加圧している家庭では、ポンプの能力低下や圧力タンクの不具合によって元圧が落ちます。

なお工事説明書には、水質についての明確な区分が記載されています。

使用できる水
高圧力型給水には水道水を使用。水道水以外を使用してはいけない
標準圧力型水道水を推奨。地下水や井戸水も使用できる

標準圧力型については、地下水や井戸水を給水したことにより発生した析出物に起因する故障修理は、保証期間内でも有料になるとも示されています。

給水ストレーナーのゴミ詰まり

給水経路に設けられたストレーナーにゴミが溜まると、流量が落ちます。
水フィルタとは別の部位である場合があるため、点検時に確認してもらってください。

減圧弁不良

減圧弁は、給水圧を機器に適した圧力まで下げる部品です。
ここが不良になると、適正な圧力が保てなくなります。

工事説明書には、減圧逆止弁・逃し弁を内蔵していない機種について、減圧逆止弁は設定圧力80kPaの物、逃し弁は吹き始め圧力95kPaの物を使用することが記載されています。
そして本体交換をするときは、減圧逆止弁・逃し弁も交換するよう求められています。

給湯器を交換したのに261やH4が続く場合、この付属部品が古いまま残っている可能性も考えられます。

なお逃し弁からは、正常な動作としても水が出ることがあります。
水漏れとの見分け方は給湯器の水漏れがポタポタ…水道代はどうなる?放置が危険な理由で扱っています。

📎 出典:長府製作所|石油瞬間給湯器 工事説明書(EHI-3867F 他)

260・H4・E7は機種で意味が変わる

このグループには、機種によって内容が入れ替わるコードが3つあります。

表示対象機種もう一方の意味
260EHI・EHKでは中和器の圧力スイッチ作動確認事項は中和器排水栓の閉止不良
H4高圧力型では圧力低下、KIBF-4510MAでは給水不良確認事項が異なる
E7対象機種以外では送風機作動不良検知給水とは無関係

とくにE7は、給水の話と送風機の話に分かれます。
まったく別の系統になるため、銘板での型名確認が出発点になります

長府の他のエラー表示については長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説で確認できます。

家全体か、給湯器だけかを切り分ける

原因を絞り込むうえで有効なのが、この確認です。

症状疑うところ
家中の蛇口で水の勢いが弱い給水元圧、元栓、井戸ポンプなど給水系統全体
水は普通に出るが、お湯だけ出ない・弱い給湯器側の水フィルタ、給水接続口
特定の蛇口だけ弱いその水栓や配管の問題
冬の朝だけ出ない配管の凍結

冬季であれば、凍結によって流量が確保できなくなっている可能性もあります。
自然解凍を待ち、水が出るようになってから運転してください。

水圧が落ちる要因は他にもあります。
考え方はエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法も参考になります。

📎 出典:長府製作所|石油瞬間給湯器 本体取扱説明書(EHI-3867F 他)

判断の早見表

状況判断
断水していた復旧後、水が出ることを確認してから運転する
給水元栓が半開だった全開にして再運転。自分で対処可能
水フィルタにゴミが詰まっていた掃除して再運転。自分で対処可能
家中の水の勢いが弱い給水系統全体の問題。水道業者に相談
井戸ポンプを使っているポンプや圧力タンクの点検を依頼
給湯器を交換したのに続く減圧逆止弁・逃し弁が古いままの可能性
冬の朝だけ出ない凍結の可能性。自然解凍を待つ
260が出たが給水は正常銘板で型名を確認。中和器側の可能性
E7が出た銘板で型名を確認。送風機側の可能性

よくある質問

Q1. 260が出ましたが、水は普通に出ています。なぜですか?

機種によって意味が変わるためです。
KIBF-4511MAが対象の場合、260は缶体圧力スイッチの作動で、確認事項は断水・給水栓の閉止・給水接続口のフィルターの詰まりです。
一方、EHI・EHKが対象の場合は中和器の圧力スイッチ作動を意味し、確認事項は中和器排水栓の閉止不良になります。
給水がまったく正常であれば後者の可能性があるため、機器前パネルの銘板で型名を確認してください。

Q2. 261とH4は何が違うのですか?

高圧力型給湯器が対象の場合、261とH4はどちらも圧力スイッチ作動(低下)を意味し、確認事項も共通で、給水元圧が低い・井戸ポンプ・給水ストレーナーのゴミ詰まり・減圧弁不良といった給水量不足です。
ただしH4にはもうひとつの意味があり、KIBF-4510MAが対象の場合は断水・給水栓閉止・給水接続口のフィルターの詰まりを確認する内容になります。
表示された番号と型名の組み合わせで判断してください。

Q3. 水フィルタはどう掃除すればよいですか?

まず給水元栓を閉め、屋内の給湯栓を1か所開けて圧力を抜いてから、給水接続口の水フィルタを外します。
歯ブラシなどでゴミを取り除き、元通りに取り付けてから給水元栓を開けてください。
なお一部の機種には水フィルタが搭載されていません。
また給水元栓を開けたときに水フィルタの先端から水が出る場合は、先端が押し込まれた状態になっているため引き出す必要があります。

Q4. 井戸水を使っていますが問題ありますか?

機種によります。
長府の工事説明書では、高圧力型は給水に水道水を使用することとされ、水道水以外を使用してはいけないと明記されています。
標準圧力型は水道水の使用が推奨されていますが、地下水や井戸水も使用できるとされています。
ただし標準圧力型でも、地下水や井戸水を給水したことにより発生した析出物に起因する故障修理は、保証期間内でも有料になると示されています。

Q5. 給湯器を新しくしたのに261が出ます。なぜですか?

減圧逆止弁や逃し弁が古いまま残っている可能性があります。
長府の工事説明書には、減圧逆止弁・逃し弁を内蔵していない機種について、本体交換をするときはこれらも交換するよう記載されています。
また減圧逆止弁は設定圧力80kPa、逃し弁は吹き始め圧力95kPaの物を使用することが示されています。
交換工事を行った業者に、これらの部品も併せて交換されているかを確認してみてください。

まとめ

260・261・H4は、圧力スイッチが作動して運転を止めた状態を示します。
熱交換器の過熱に至る手前で燃焼を止める仕組みであり、疑うべきは給湯器ではなく給水側です。

確認事項は2系統に分かれます。
断水・給水栓の閉止・給水接続口のフィルターの詰まりを見る系統と、高圧力型で給水元圧・井戸ポンプ・給水ストレーナー・減圧弁不良を見る系統です。

まずは断水の有無、給水元栓が全開か、水フィルタが詰まっていないかを確認してください。
家中の水の勢いが弱いのか、お湯だけが出ないのかという切り分けも有効です。

260・H4・E7は機種によって意味がまったく変わります。
中和器側や送風機側の話になることもあるため、銘板での型名確認から始めてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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