引っ越しや買い替えで、今使っているガステーブル(据置型ガスコンロ)を取り外したいけれど、ホースがどうなっているのか分からず手が止まっていませんか。
据置型ガスコンロの取り外しは、正しい手順を踏めば自分でも行える作業です。
ただし、ガスの元栓を閉め忘れたり、ホースを無理に引っ張ったりすると、ガス漏れなどの事故につながるおそれがあります。
この記事では、取り外しの基本手順、ガス栓の形状別のホースの抜き方、固着して抜けないときの対処法、取り外し後の処分までを解説します。
取り外しができるのは据置型ガスコンロだけ
自分でホースの取り外しを行えるのは、コンロ台に置いてガス栓に接続するタイプの、据置型ガスコンロ(ガステーブル)だけです。
ビルトインコンロは、ガス管の接続部分を扱う作業に資格が必要なため、自分で取り外すことはできません。
ビルトインコンロと据置型の交換可否の違いは、ガスコンロは自分で交換できる?資格の要否と手順を解説で詳しく解説しています。
取り外しの基本手順
据置型ガスコンロを取り外すときは、次の順番で作業を進めます。
- ガスの元栓を閉める
- 点火つまみがすべてOFFになっているか確認する
- ガス栓側のホースを外す
- コンロ本体を撤去する
- ガス栓にキャップをかぶせる
外す作業の最初は、必ずガスの元栓を閉めます。
つまみが「閉」方向まで回っているかを目視で確認し、点火つまみもすべてOFFにしましょう。
作業中は換気を行い、火気は厳禁です。
少しでもガス臭いと感じた場合は作業を中止し、窓を開けて、ガス会社や業者に相談してください。
ガスの元栓を閉め忘れたままホースを抜くと、ガスが漏れて重大な事故につながるおそれがあります。作業前に必ず元栓が閉まっていることを確認してください。
ガス栓の形状別・ホースの抜き方
ガスホースの外し方は、ガス栓の形状によって異なります。
ホースエンドタイプ(ホースタイプ)の外し方
ホースがそのまま接続されていて、クリップで留まっているタイプです。
ホースを固定している黒いクリップをつまんでずらし、ホースを引っ張って取り外します。
コンセントタイプ(カチットタイプ)の外し方
ゴムホースの先端にソケットがついているタイプです。
ガスファンヒーターのガスホースなどと同じように、先端の出っぱり(スリーブ)を押さえながら引き抜きます。
ゆっくりと作業することで、部品を傷めずに取り外せます。
| ガス栓のタイプ | 外し方 |
|---|---|
| ホースエンドタイプ | 固定クリップをつまんでずらし、ホースを引っ張る |
| コンセントタイプ | ソケット先端のスリーブを押さえながら引き抜く |
ホースが固着して抜けないときの対処法
長年使ったホースは、ガス栓に固着して抜けにくくなっていることがあります。
固着して抜けない場合は、無理にひねらず、ホースを傷めない位置でカッターを使って切って外す方法もあります。
具体的な手順は次のとおりです。
- 軍手やゴム手袋を着用する
- ガスの元栓が閉まっていることを再確認する
- 差込口より2〜3センチのところをハサミやカッターで切断する
- 差込口側に短く残ったホースに、縦方向に切り込みを入れる
- 切り込みを入れた部分から、手で引き裂くようにしてホースを外す
作業自体は難しくありませんが、ホースを切断する際には意外と力が必要になるため、ハサミやカッターの取り扱いには十分注意してください。
ガス栓や口金を傷つけると、目に見えない微小な漏えいが起きやすく、気づきにくいため注意が必要です。
無理な力を加えて破損させてしまった場合は、自己判断で使用を再開せず、専門業者に確認を依頼しましょう。
取り外し後に必ず行うこと
ホースを外したあとは、次の点を必ず確認してください。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| ガス栓にキャップをかぶせる | ほこりや異物の侵入を防ぐ |
| 元栓が閉まっているか再確認する | ガス漏れを防ぐ |
| 取り外したホースの状態を確認する | 3年以上使用している場合は買い替えを検討する |
ガスホースを外したあとは、ほこりなどが入らないよう、必ず元栓のキャップを閉めてください。
また、ガスホースを3年以上使っている場合は、安全のために買い替えることがすすめられています。
新しいコンロへの取り付け手順は、ガステーブルの取り付け方|ガス栓の種類別の接続手順を解説で解説しています。
取り外し作業の注意点
ガスコンロを取り外す際には、まず必ずガス元栓を閉め、ガス漏れがないことを確認することが最も重要です。
ホースや接続部品は慎重に取り扱い、無理に力を加えないようにしましょう。
また、取り外した部品が不要な場合は、処分方法にも注意が必要です。
事前にどの部品が再利用可能か、どの部品を処分すべきかを確認しておくと、作業がスムーズに進みます。
取り外し後の処分方法
取り外したコンロやホースを処分する場合は、必ず自治体の処分ルールに従ってください。
ガスコンロは多くの自治体で粗大ゴミの対象になりますが、ホースなど小さな部品は不燃ゴミとして扱われる場合もあります。
自治体によって区分が異なるため、事前に処分方法を確認しておきましょう。
処分方法の詳しい費用や手順は、ガスコンロの捨て方・処分方法を徹底解説|費用・手順・注意点まとめで紹介しています。
こんな場合は自分で外さず業者に相談する
次のようなケースでは、無理に自分で取り外さず、専門業者に相談してください。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| ガス栓がネジ接続タイプ | 有資格者による作業が必要 |
| ホースが固着して切っても外れない | ガス栓自体の劣化・破損の可能性がある |
| 作業中にガス臭がする | ガス漏れの可能性があり自己判断は危険 |
| ビルトインコンロを外したい | ガス管の接続部分の作業は資格が必要 |
よくある質問
ガスホースを外すときに工具は必要ですか?
ホースエンドタイプはクリップをつまむだけ、コンセントタイプはソケットのスリーブを押さえて引き抜くだけなので、特別な工具は基本的に不要です。ただし、ホースが固着して手で抜けない場合は、ハサミやカッターを使って切断する方法があります。その際は軍手やゴム手袋を着用し、刃物の扱いに十分注意してください。
元栓の閉め方が分からない場合はどうすればよいですか?
元栓のつまみが「閉」の方向までしっかり回っているかを、目視で確認してください。形状が分からない場合や、閉めたつもりでもガスの臭いがする場合は、無理に作業を進めず、契約しているガス会社に確認することをおすすめします。安全確認を怠ると、ガス漏れなどの重大な事故につながるおそれがあります。
ホースを切って外したあと、ガス栓はそのまま使えますか?
ホースを切った際にガス栓の接続口自体を傷つけていなければ、そのまま新しいホースを接続できることが多いです。ただし、接続口に傷やひび割れがある場合は、微小な漏えいにつながるおそれがあるため、状態をよく確認してください。心配な場合は、無理に自己判断せず、ガス会社や専門業者に点検を依頼しましょう。
取り外したガスコンロやホースはどう処分すればよいですか?
取り外したガスコンロは、多くの自治体で粗大ゴミとして扱われます。ホースなどの小さな部品は、不燃ゴミなど別の区分になることもあるため、事前にお住まいの自治体のルールを確認してください。処分方法や費用の目安は、別記事で詳しく紹介しています。
ビルトインコンロも同じ方法で自分で外せますか?
いいえ、ビルトインコンロは自分で取り外すことはできません。据置型と違い、ビルトインコンロはガス管を直接接続する構造になっており、ガス管に関わる作業には資格が必要です。ビルトインコンロを交換したい場合は、必ず有資格者のいる業者に依頼してください。
まとめ
据置型ガスコンロの取り外しは、元栓を閉める、ホースを外す、ガス栓にキャップをする、という基本手順を守れば安全に行えます。
最後に要点を整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 据置型ガスコンロのみ、ビルトインは資格が必要 |
| 最初の手順 | 必ずガスの元栓を閉める |
| ホースエンドタイプ | クリップをつまんでホースを引っ張る |
| コンセントタイプ | ソケットのスリーブを押さえて引き抜く |
| 固着時の対処 | 無理にひねらず、カッターで切断する方法もある |
| 取り外し後 | ガス栓にキャップをかぶせ、処分は自治体のルールに従う |
まずはガスの元栓が確実に閉まっていることを確認してから、ガス栓の形状に合わせてホースを取り外してみてください。

