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ガスコンロは自分で交換できる?資格の要否と手順を解説

ガスコンロの交換について説明書を読みながら考える男性のイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

新しいガスコンロを買って、業者に頼まず自分で取り付けられないか、工事費を浮かせられないかと考えていませんか。
結論からいうと、自分で交換できるかどうかは、コンロの設置タイプによってはっきり分かれます。
据置型(テーブルコンロ)はホース接続であれば自分で交換できる場合が多い一方、ビルトインコンロはほとんどの方が自分で交換できません。
この記事では、なぜタイプによって可否が分かれるのか、据置型を自分で交換する手順と注意点、ビルトインコンロで資格が必要な理由を解説します。

目次

結論:据置型は条件付きでOK、ビルトインコンロはNG

DIYで取り外し・設置までやるのは、据置型は可能、ビルトインコンロは不可能とされています。
ただし、ビルトインコンロも全ての作業ができないわけではなく、一部の作業ができないだけなので、それ以外の作業を自分で行えば費用を抑えられる可能性があります。

コンロのタイプ自分で交換できるか
据置型(テーブルコンロ)・ゴムホース接続条件を満たせば可能
据置型・ガス管接続不可(資格が必要)
ビルトインコンロ不可(ガス管接続部分は資格が必要)

「ホースをつなぐだけ」の接続方式かどうかが、自分で交換できるかどうかの分かれ目です。

据置型(テーブルコンロ)は自分で交換できる

据置型ガスコンロは、ホースと固定するバンドがあれば、自分で設置することが可能とされています。
注意する点は、ガス栓とホースの種類を間違えないようにすることです。

据置型の交換手順

据置型ガスコンロの交換方法は、コンロを台に設置して、ガス栓にガスホースをつなげるだけであるため、比較的簡単に取り付け作業が可能とされています。

  1. ガスの元栓がしっかり閉まっているか確認する
  2. 古いコンロを取り外す
  3. 新しいコンロを台に設置する
  4. ガス栓とコンロをガスホースでつなぐ
  5. 接続後、ガス漏れがないか確認する
  6. 点火・消火して正常に動作するか確認する

元栓を閉め忘れてガスコンロと接続すると、ガスが漏れて重大な事故につながりかねないため、必ず作業前に確認してください。
また、元栓とガスコンロをつなぐゴム管の長さにも注意が必要です。
ゴム管が長すぎると、曲がった状態になるだけでなく、ゴム管に負担がかかって劣化を早めてしまうため、長すぎる場合はハサミで切って長さを調節します。

設置後に必ず確認すること

自分で設置する際は、ガスコンロが自宅で使用しているガスの種類に対応しているかを確認し、設置が終わったあとは、異臭がしないか、きちんと火がつくかを確認しましょう。
これらを怠ると、火災などの事故の原因となる場合があります。

ガスの種類を間違えると重大な事故につながるおそれがあるため、購入前の確認は必須です。
自宅のガス種の確認方法は自宅のガス種の確認方法|都市ガスとプロパンを見分ける5つの方法で詳しく解説しています。

据置型でも自分で交換できないケース

据置型であっても、次のような場合は自分で交換せず、専門業者に依頼する必要があります。

ケース理由
ガス栓とコンロが金属管で直接つながっているガス管接続には資格が必要
ガス栓の形状がホースに対応していない無理に接続すると密閉が不十分になる
ガスホースが届かない・長さが合わない延長や交換の判断を誤ると危険
ガス臭がするガス漏れの可能性があり自己判断は危険

ガス栓の形状が分からない、ホースが届かない、ビルトインを交換したい、ガス臭がするなどの状況は自己判断が危険とされ、適合確認から施工、漏えい確認まで一括で業者に任せることで、違法工事の不安と事故リスクを減らせるとされています。
問い合わせ時は、ガスの種類(都市ガス・LPガス)、設置タイプ(据置・ビルトイン)、メーカーと型番、現状の写真があるとスムーズに進められます。

ビルトインコンロはなぜ自分で交換できないのか

ビルトインコンロを交換する際、新たにガス管をつなぐ作業をするには必ず資格が必要です。
古いビルトインコンロを外す場合は、元栓を閉めてから工具を使って外すところまでは資格が必要ありませんが、新たにビルトインコンロを設置してガス管をつなぐ場合には資格が必要になります。

接続部分の密閉が命に関わる

接続部分の密閉が不十分であれば、ガスが漏れ、ガス中毒や火災など重大な事故につながるおそれがあります。
ガスコンロメーカーも、ビルトインコンロの設置を一般消費者が行うことを想定しておらず、メーカーの工事説明書にも、ガス配管工事は「必要な資格を有する者が行うこと」と明記されています。

必要な資格の種類

ビルトインコンロの設置工事には「ガス機器設置スペシャリスト」の資格が必要です。
工具やシール材を使用した工事が必要で、ガス漏れの危険性があり、施工後のガス漏れ検査も必要になるため、自分で取り付けることはできません。
都市ガスの場合は「ガス可とう管接続工事監督者」の資格や、各供給事業者が認める有資格者しか作業ができないとされています。
現実には無資格業者も存在するとされていますが、事故につながるリスクを考えると、有資格者への依頼を徹底することが重要です。

ガス管接続部分の密閉が不十分だと、ガス漏れから火災や中毒事故に直結します。資格を持たない人が作業することは絶対に避けてください。

ビルトインコンロでも自分でできる作業・できない作業

ビルトインコンロの交換は、すべての工程を業者に任せる必要があるわけではありません。
作業を分けて考えると、次のようになります。

作業自分でできるか
コンロ周りの片付け・養生できる
古いコンロの取り外し(ガス管を外さない範囲)条件付きでできる場合がある
ガス栓の元栓を閉めるできる
新しいコンロとガス管の接続できない(資格が必要)
ガス漏れ検査できない(専門業者が行う)
試運転・動作確認業者が最終確認を行う

ただし、古いコンロの取り外しであっても、ガス管に手を加える工程が含まれる場合は資格が必要になることがあるため、自己判断で分解せず、事前に業者に確認することをおすすめします。
実際の工事では、慣れている技術者であれば、掃除も含めて30分程度で取り替えができるとされています。
自分でできる作業を減らして安全を優先しても、業者による工事自体の所要時間はそれほど長くありません。

無資格で交換するとどうなる?

「ガスコンロの交換を自分でやれば、費用が安く済むのではないか」と考える人もいますが、ガスコンロの交換が自分でできるかどうかは、コンロの種類や使用するガスの種類によります。
場合によっては、自分で交換すること自体が法律違反となることもあるため注意が必要です。

無資格での接続作業には、主に次のようなリスクがあります。

  • ガス漏れによる中毒・火災事故
  • 法律違反(該当する資格が必要な作業を無資格で行うこと)
  • 万が一事故が起きた場合、施工した本人が責任を問われる可能性

業者に依頼する場合も、資格を持っているかどうかを必ず確認しましょう。
交換を依頼する業者の選び方はガスコンロの交換はどこに頼む?依頼先別の特徴と選び方で詳しく解説しています。

自分で交換して費用を抑えるコツ

据置型のガスコンロであれば、業者に依頼せず自分で交換することで、工事費を抑えられます。
ビルトインコンロの場合も、次のような工夫で費用を抑えられる可能性があります。

工夫内容
本体を安く購入するネット通販などで本体のみを購入し、工事だけを業者に依頼する
コンロ周りの片付け・養生を自分で行う作業時間の短縮につながる場合がある
古いコンロの処分を自分で手配する処分費が別途かかる依頼先の場合、コストを抑えられることがある

ただし、本体の持ち込み工事を断る業者もあるため、依頼前に対応可否を確認しておきましょう。
交換費用全体の内訳はガスコンロ交換の費用はいくら?工事費の内訳と追加費用の目安で詳しく解説しています。

よくある質問

据置型ガスコンロなら誰でも自分で交換できますか?

ゴムホースで接続するタイプであれば、条件を満たせば自分で交換できます。ただし、ガス栓の形状がホースに対応しているか、ガスの種類が自宅と合っているかなど、事前の確認が欠かせません。ガス栓が金属管で直接つながっている場合や、ガス栓の形状が特殊な場合は、無理に自分で作業せず、専門業者に相談してください。

ビルトインコンロの取り外しだけなら自分でできますか?

ガス管を外さない範囲であれば、元栓を閉めたうえで工具を使って外す作業は、資格が不要とされる場合があります。ただし、コンロの構造によっては取り外しの過程でガス管に触れることもあるため、判断に迷う場合は、無理に自分で行わず業者に確認することをおすすめします。新しいコンロの取り付け、ガス管の接続は必ず有資格者が行う必要があります。

無資格でビルトインコンロを交換するとどんな罰則がありますか?

ガス関連の資格が必要な作業を無資格で行うことは法律違反となる場合があります。具体的な罰則の内容は行為の状況によって異なるため、この記事では詳しく触れませんが、それ以上に注意すべきは、ガス漏れによる中毒や火災など、命に関わる重大な事故につながるリスクです。費用を抑えたい場合も、ガス管の接続作業は必ず有資格者に依頼してください。

自分で据置型コンロを設置したあと、何を確認すればよいですか?

設置後は、まず異臭(ガス臭)がしないかを確認してください。次に、すべてのバーナーとグリルが正常に点火・消火するか、炎の色が青く均一かを確認しましょう。少しでも異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、ガス栓を閉めて専門業者に相談してください。安全確認を怠ると、火災などの事故につながるおそれがあります。

ビルトインコンロの本体だけ安く買って、工事だけ業者に頼むことはできますか?

対応可能な業者もありますが、本体の持ち込み工事を断る業者もあります。型式・年式・安全装置の有無が確認できない場合や、保証の対象外になることを理由に断られるケースもあるため、依頼前に対応可否を確認しておくことが大切です。工事のみを依頼する場合は、本体の型番や仕様を業者に正確に伝えましょう。

まとめ

ガスコンロを自分で交換できるかどうかは、コンロの設置タイプと接続方式で決まります。
最後に要点を整理します。

ポイント内容
据置型(ホース接続)条件を満たせば自分で交換できる
据置型(ガス管接続)資格が必要、自分ではできない
ビルトインコンロガス管の接続は資格が必要、取り外しの一部は可能な場合がある
必要な資格ガス機器設置スペシャリスト、ガス可とう管接続工事監督者など
絶対に守ることガス管接続を無資格で行わない、設置後は異臭・点火確認を必ず行う

まずは自分のコンロが据置型かビルトインか、接続方式は何かを確認し、判断に迷う部分は無理せず専門業者に相談してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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