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ガスコンロの温度センサー(真ん中の棒)とは?掃除方法と故障のサイン

ガスコンロのバーナー中央にある温度センサーを拡大し、布で掃除する様子と故障のサインを紹介したイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

バーナーの真ん中にある、上下にちょこんと動く棒のような部品が何なのか気になったことはありませんか。
これは「温度センサー」と呼ばれる部品で、鍋底の温度を測り、油の発火や消し忘れを防ぐ重要な役割を担っています。
掃除のときにうっかり強くこすってしまったり、鍋の置き方によって正しく反応しなかったりすることもある、意外とデリケートな部品です。
この記事では、温度センサーの役割、正しい掃除方法、動きが悪いときに考えられる原因、修理が必要なサインまでを、メーカーの案内をもとに解説します。

目次

温度センサー(真ん中の棒)とは

バーナーの中央にある、上下に動く棒状の部品が温度センサーです。
鍋やフライパンの底に押し当たることで、鍋底の温度を感知する仕組みになっています。
温度センサーは通称「Siセンサー」と呼ばれ、2008年以降に販売されたガスコンロ(ビルトインタイプ・テーブルタイプ問わず)の全口に搭載することが法律で義務づけられました。
このセンサーによって、調理油の過熱や消し忘れ、焦げつきの防止、煮こぼれなどで火が消えてもガス供給が自動停止するといった、より安全な使用が可能になっています。

鍋の検知にも使われている

温度センサーは、温度を測るだけでなく、「鍋が置かれているかどうか」の検知にも使われています。
バーナーに鍋が乗っていないと、事故防止のため点火用の火花が出ない仕組みになっている機種があります。
鍋の有無は、バーナー中央の温度センサーが押し込まれているかどうかで検知しているため、温度センサーが汚れで固まっている、あるいは鍋が軽すぎてセンサーが浮いているといった理由で鍋を検知できないと、火花が出ないことがあります。

底が軽い鍋や小さい鍋を使うときに火がつきにくい、あるいは火力が安定しないと感じる場合は、この鍋検知の仕組みが関係していることがあります。

温度センサーの正しい掃除方法

温度センサーはデリケートにできているため、掃除の際に力を入れてこすっていると、頭部が曲がったり傷ついたりすることがあります。
不具合を防ぐための掃除で壊してしまっては大変なので、次の手順を守って作業しましょう。

  1. コンロが冷めていることを確認し、ガス栓を閉める
  2. 片手をセンサーに添えて、曲がらないように支える
  3. かたく絞った布で、もう一方の手を使ってやさしく拭く
  4. 汚れがひどい場合も、強くこすらず根気よく拭く
  5. 乾いた布で仕上げ拭きをする
  6. センサーが上下にスムーズに動くか確認する

センサーの汚れを落とすときは、必ずやさしく拭くことが大切です。
かたく絞った布を使い、あまり強い力を入れずに拭いてください。
こまめに掃除していれば、ひどく汚れが蓄積されることはないため、軽くこするだけでも落としきることができます。
また、片手だけで拭かないことも重要です。
センサーに手を添えて曲がらないように支え、もう一方の手でやさしく拭く方法なら、破損のリスクを抑えられます。

📎 出典:温度センサー買取専門店|ガスコンロの温度センサーを掃除するときの注意点は?

洗剤は使用しないでください。また、温度センサーにキズをつけたり、衝撃を与えたりしないよう注意してください。傾くと、安全機能が正しく働かなくなるおそれがあります。

📎 出典:ノーリツ|コンロの温度センサー周辺のお手入れ

掃除のあとに必ず確認すること

お手入れのあとは、温度センサーが上下にスムーズに動くことを確認してください。
動きが悪いと、鍋底に温度センサーが密着しなくなり、調理油が発火する場合があります。
また、鍋が傾いてお湯などがこぼれ、やけどの原因にもなります。
鍋底に温度センサーが密着しない場合は、無理に自分で直そうとせず、点検・修理を依頼してください。

📎 出典:パナソニック|バーナー部のお手入れ方法を教えてください(SIセンサー付ガスコンロに関して)

センサーが曲がってしまったら

真ん中の棒(温度センサー)が斜めに傾いている、曲がっているといった状態に気づくこともあります。
温度センサーは、鍋やフライパンの底につくことで正しく機能します。
センサー部が曲がっている、バネが壊れて鍋底にくっつかない状況では反応しないため、こういった場合はメーカーに修理を依頼する必要があります。

軽い曲がりであれば自分で直せそうに見えても、無理に手で戻そうとせず、まずはメーカーや専門業者に相談することをおすすめします。
センサーの角度がわずかにずれるだけでも、安全機能が正しく働かなくなるおそれがあるためです。

こんな症状が出たらセンサーの不具合を疑う

次のような症状がある場合は、温度センサーに何らかの不具合が起きている可能性があります。

症状考えられる原因
揚げ物の温度調整がうまく働かない温度センサーの汚れ・故障
高温でもないのに火が勝手に小さくなる、消える温度センサーの汚れ・故障
鍋を乗せても点火用の火花が出ない汚れで固まっている、または鍋が軽くて浮いている
センサーが目に見えて曲がっているバネの破損、修理が必要

温度センサーは鍋底に当たる部分で温度を感知しているため、この面が汚れていると正しく機能しません。
温度管理がうまくできていないと感じる場合は、まず温度センサーを掃除してみましょう。
同様の方法で日頃からメンテナンスを行うことで、ガスコンロを長持ちさせることにもつながります。

火が消える症状全般の確認方法は、ガスコンロの火が消えるのはなぜ?途中で止まるときの確認ポイントで詳しく解説しています。

「センサー解除」で検索する前に知っておきたいこと

「ガスコンロ 温度センサー 解除」といったキーワードで検索すると、センサーを物理的に取り外したり、無効化したりする方法を紹介する個人ブログが見つかることがあります。
温度センサーや立ち消え安全装置は、油の過熱や消し忘れによる火災を防ぐための法定の安全装置です。自己判断で取り外したり無効化したりすることは、絶対におすすめできません。
賃貸住宅のビルトインコンロで無断改造を行うと、貸主とのトラブルにもなりかねません。
強火での調理をしたい場合は、後述する「センサー解除機能」や「高温炒めモード」など、メーカーが正式に用意している機能を使うのが安全です。

メーカー公式の「センサー解除」機能とは

一部の機種には、鍋を振る料理やあぶり料理、圧力鍋の調理など、通常の炒めものよりも高温で調理したい場合に使う専用モードが搭載されています。
機種によって「高温炒めモード」「センサー解除」などと呼ばれ、約290℃まで鍋底温度をキープしながら、火力を自動調節します。
これは温度センサー自体を無効化するのではなく、上限温度を一時的に引き上げる正式な機能です。
高温調理を頻繁に行いたい場合は、この機能を搭載した機種を選ぶことをおすすめします。

📎 出典:東京ガス|ガスコンロの温度は何度?センサー(Siセンサー)の仕組みや解除方法を機能とあわせて解説

安全機能全体の詳しい種類については、Siセンサーコンロとは?搭載される安全機能をすべて解説で解説しています。

温度センサーの交換について

温度センサーの交換は、自分で行うことはできず、お使いの機種を製造しているメーカーのメンテナンス窓口に依頼する必要があります。
各メーカーのガスコンロ補修用性能部品の保有期間は、機種によって定められており、生産終了から一定年数を過ぎると部品の在庫がなくなることがあります。
交換が必要と判断される前に、まずは掃除を試し、それでも改善しない場合にメーカーへ相談する、という順番で進めましょう。

使用年数が長く、修理よりも買い替えを検討したい場合は、ガスコンロの寿命は何年?買い替え時期のサインと判断基準を参考にしてください。

よくある質問

温度センサーはどのくらいの頻度で掃除すればよいですか?

明確な頻度の決まりはありませんが、月1回程度、他のバーナー周りの掃除とあわせて拭き取ることをおすすめします。吹きこぼれがあった場合は、その都度水分を拭き取っておくと、汚れが蓄積しにくくなります。こまめに掃除していれば、ひどい汚れがたまることはなく、軽く拭くだけで済むことが多いです。

温度センサーを掃除しても曲がりが直りません。どうすればよいですか?

センサー部の曲がりやバネの破損は、掃除では直せません。無理に手で戻そうとすると、かえって部品を傷めたり、安全機能が正しく働かなくなったりするおそれがあります。曲がりに気づいた場合は、使用を続ける前に、お使いの機種を製造しているメーカーのメンテナンス窓口に相談し、点検・修理を依頼してください。

温度センサーを取り外して使うことはできますか?

温度センサーは、油の過熱防止や消し忘れ防止など、火災を防ぐための重要な安全装置です。自己判断で取り外したり無効化したりすることはおすすめできません。強火での調理をしたい場合は、機種に搭載されている高温炒めモードなど、メーカーが正式に用意している機能を使うことをおすすめします。賃貸住宅の場合は、無断での改造がトラブルの原因にもなります。

小さい鍋を使うと火がつきにくいのは温度センサーが原因ですか?

その可能性があります。バーナーに鍋が乗っているかどうかは、温度センサーが押し込まれているかで検知している機種があります。鍋が軽すぎたり、底が小さすぎたりすると、センサーがうまく押し込まれず、火花が出ないことがあります。できるだけコンロに合った大きさの、底が平らな鍋を使うと改善することがあります。

温度センサーの交換費用はどのくらいですか?

交換費用は機種やメーカーによって異なるため、この記事では具体的な金額には触れていません。温度センサーの交換は自分で行うことができず、必ずメーカーのメンテナンス窓口への依頼が必要です。まずは掃除を試し、それでも改善しない場合に、メーカーに問い合わせて修理費用の見積もりを確認することをおすすめします。

まとめ

温度センサーは、鍋底の温度を測り、油の発火や消し忘れを防ぐ重要な安全部品です。
最後に要点を整理します。

ポイント内容
役割鍋底の温度を検知し、過熱防止・消し忘れ防止に使われる
掃除方法片手で支えながら、かたく絞った布でやさしく拭く
避けること強くこする、洗剤を使う、無理に曲げを直す
不具合のサイン火花が出ない、温度調整がうまくいかない、目に見える曲がり
センサー解除について自己判断での無効化は危険、専用モードを使うのが安全

まずは温度センサーの汚れをやさしく拭き取り、動きがスムーズかどうかを確認するところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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