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日立エコキュートEr17とは|給湯温度を制御する部品の異常

日立エコキュートのEr17と、給湯温度を制御する部品の異常を示す文字サムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

シャワーがぬるい、あるいは急に熱くなる。
そんな症状とともにリモコンにEr17と表示されていませんか。
Er17は、給湯の温度を制御する部品に異常が生じていることを知らせる点検表示です。
設定より高温のお湯が出るおそれがあるため、表示が出ているあいだは蛇口やシャワーの使用を控えてください。
この記事では、まず取るべき行動と解除を試す範囲、部品異常という表示の意味、そして修理と本体交換のどちらを選ぶかの判断材料までを整理します。

目次

まず給湯の使用を止め、家族に伝える

温度を作る部品に異常がある状態では、蛇口やシャワーから設定と違う温度のお湯が出る可能性があります。

  • 家族全員に、お湯を使わないことを伝える
  • 小さなお子さまや高齢の方が先に使わないよう声をかける
  • 手洗いや食器洗いも、当面は水に切り替える

特にシャワーは全身にお湯がかかるため、高温だった場合の危険度が高くなります。
表示が出ているあいだは、浴室での使用を避けてください。

📎 出典:日立の家電品|「Er17」と表示されています。どうしたらいいですか?

Er17で現れる症状

給湯の温度を作る部分が働かないため、出てくるお湯の状態が安定しません。

  • お湯が出ない
  • ぬるいお湯しか出ない
  • 熱いお湯しか出ない
  • 給湯中に温度が上下して安定しない

「ぬるい」と「熱い」という正反対の症状が同じ番号で表示されるのは、どちらも設定した温度を作れていないという一つの異常の表れだからです。

エコキュートは、タンクの高温のお湯に水を混ぜて設定温度を作り、蛇口やシャワーへ送っています。
混ぜる量を調整する部分や、温度を測る部分が正常に働かないと、水が混ざりすぎればぬるく、混ざらなければ熱いお湯が出ます。

Er14との違い

給湯の温度に関わる表示にはEr14もあり、症状はよく似ています。

項目Er17Er14
案内されている内容給湯の温度を制御する部品の異常給湯温度が適切に制御されず給湯できない
症状出ない、ぬるい、熱い、不安定設定と違う温度、給湯中に温度が上下する
使用の可否蛇口・シャワーを使わない蛇口・シャワーを使わない
解除で戻る見込み低い。部品側が特定されている一時的な検知なら戻ることがある

利用者が取るべき行動は同じですが、Er17は部品の異常として案内されている点が違います。
解除して一時的に表示が消えても、部品が正常に戻ったわけではありません。

症状が近い場合の見分け方は日立エコキュートEr14とは|熱い湯が出る給湯温度の異常もあわせて確認してください。

解除を試す範囲

部品の異常であっても、まずは表示の解除を試す価値はあります。
一時的な検知だった可能性を否定できないためです。

  1. リモコンに操作案内が出ていれば、その指示どおりに操作する(多くの機種は「メニュー」ボタンを3秒以上長押し)
  2. 案内がなければ、貯湯ユニットの漏電遮断器を「切」にし、約5秒以上待ってから「入」に戻す
  3. 表示が消えたことを確認する
  4. 浴室以外の蛇口で少量ずつお湯を出し、容器に受けて温度を確かめる

解除した直後に、いきなりシャワーを浴びたり手を差し出したりしないでください。
表示が消えたことと、お湯の温度が正常であることは別の話です。

試す回数は2回までを目安にしてください。
2回目で再表示された時点で、部品側に原因が残っていると判断できます。
解除操作そのものの詳しい手順は日立エコキュートの点検表示を解除する方法|再発したときの判断もにまとめています。

温度を制御する部品は消耗部品として扱われている

Er17のような症状は、使い方の問題というより経年で起こりやすいトラブルです。

日立の取扱説明書では、消耗部品として次のような部位が挙げられています。

  • 逃し弁、減圧弁、パッキン類
  • 電動混合弁、三方切換弁、電磁弁
  • 循環ポンプ、ゴムホース
  • センサー類、水流スイッチ

温度の調整や湯の切り替えに関わる弁やセンサーが、いずれも消耗部品に含まれています。
これらは使用年数に応じて劣化する前提の部品で、交換のときは純正部品を使うことが求められています。

また、長く使うために3〜4年に1度の専門技術者による定期点検(有料)が推奨されています。
設置から年数が経っている機器で症状が出た場合は、その部位だけを直すのか、全体の状態を見てもらうのかを含めて相談するとよいでしょう。

📎 出典:日立の家電品|エコキュート取扱説明書(BHP-F37DU ほか)

修理と本体交換のどちらを選ぶか

Er17で点検を受けると、部品交換の見積もりが出ることがあります。
そのとき判断材料になるのが、次の4点です。

① 補修用性能部品の保有期間

日立の家庭用エコキュートでは、補修用性能部品の保有期間は製造打切後10年とされています。
この期間を過ぎた機種では部品が確保できず、修理そのものが成立しない場合があります。
まず、いつ製造された機器なのかを貯湯ユニットのラベルで確認してください。

② 設置からの年数

設置から10年前後が経過している場合、ひとつの部品を交換しても、別の部位が近いうちに劣化する可能性があります。
交換時期の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

③ これまでの修理履歴

過去に別の表示で修理をしている場合は、機器全体が劣化の段階に入っていると考えられます。
修理の間隔が短くなってきているかどうかが目安になります。

④ 保証の適用範囲

購入時の保証や、販売店・工事店の延長保証が残っていれば、費用負担が変わります。
保証期間は部位によって異なる場合があるため、保証書の記載を確認してください。

状況傾向
設置5年以内・初めての故障修理で継続する判断がしやすい
設置8〜10年・修理履歴あり修理費と交換費を比較して検討する
補修用性能部品の保有期間を過ぎている交換を前提に検討する
タンクやヒートポンプ本体の交換提案が出た費用が大きくなるため交換と比較する

修理費用は故障箇所と部品代によって大きく変わります。
点検の際に、修理費と本体交換費の両方を出してもらうと比較しやすくなります。
実際の費用は依頼先や施工条件によっても変わるため、金額の目安だけで決めないでください。

点検までのあいだ、お湯をどう使うか

修理の訪問まで日数がかかる場合、次の点を守れば生活への影響を抑えられます。

  • 給湯温度の設定を高温のままにせず、通常使う温度に戻す
  • シャワーはサーモスタット式の混合水栓で使う
  • お湯を使う前に、容器に受けて温度を確かめる
  • ふろリモコンで「浴室優先」を設定し、入浴中に台所側で温度を変えられないようにする
  • 子どもだけで入浴させない

設定を下げても、温度を作る部品に異常があれば設定どおりになるとは限りません。
設定に頼らず、使う前の温度確認を続けてください。

点検を依頼するときに伝えること

伝える内容確認場所
表示された番号リモコンの表示部(解除前に控える)
機器の型式と製造番号貯湯ユニット本体のラベル
症状の出方出ない、ぬるい、熱い、不安定のどれか
出る場所浴室だけか、台所でも起きるか
設置からの年数保証書や工事時の書類
解除を試した回数何回試して、どうなったか

型式と製造年月が分かると、部品の在庫状況を事前に確認してもらえることがあります。
表示された番号ごとの意味は日立エコキュートのエラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準から確認できます。

よくある質問

Q1. お湯が出ないだけで、熱いお湯は出ていません。それでも使用を控えるべきですか?

Er17では、出ない・ぬるい・熱い・不安定という複数の症状が起こり得ます。
今はぬるいだけでも、次に使ったときに高温のお湯が出る可能性を否定できません。
表示が出ているあいだは、お湯を使う前に容器に受けて温度を確かめてください。
確認せずにシャワーを浴びる使い方は避けてください。

Q2. 解除すれば一時的に使えるようになりますか?

解除で表示が消え、しばらく普通に使えることはあります。
ただし部品の異常として案内されている表示のため、根本的に直ったわけではありません。
再発までの間隔が短くなっていく傾向があり、途中で症状が悪化する可能性もあります。
2回目の再表示が出た時点で、点検に切り替えてください。

Q3. 修理にはどのくらいの費用がかかりますか?

交換する部品と作業内容によって変わるため、事前に金額を確定させることはできません。
出張費や技術料の扱いも依頼先によって異なります。
点検の段階で、修理費と本体交換費の両方を提示してもらうと判断しやすくなります。
設置から10年前後の機器では、修理してもほかの部位が近いうちに劣化する可能性も踏まえて検討してください。

Q4. 製造年はどこで確認できますか?

貯湯ユニット本体に貼られたラベルに、型式と製造年月が記載されています。
屋外に設置されているため、汚れで読みにくい場合は軽く拭き取ってから確認してください。
この情報は、補修用性能部品の保有期間内かどうかを判断する材料になります。
点検を依頼する際にも必要になるので、控えておくと手続きがスムーズです。

Q5. おふろの湯はりは使えますか?

給湯の温度を作る仕組みは湯はりにも関わるため、表示が出ているあいだは湯はりも控えてください。
どうしても入浴が必要な場合は、蛇口から溜めながら湯温を確かめる方法に切り替えてください。
その際も大人が先に湯温を確認し、問題がないことを確かめてから家族が入る順にすると安全です。
シャワーだけで済ませる期間を設けるのも現実的な選択肢です。

まとめ

Er17は、給湯の温度を制御する部品に異常があることを知らせる表示です。

  • まず蛇口とシャワーの使用を止め、家族に伝える
  • 解除は2回までを目安に試し、再発したら点検に切り替える
  • 温度制御に関わる弁やセンサーは消耗部品として扱われている
  • 修理か交換かは、製造年・年数・修理履歴・保証の4点で判断する
  • 点検では修理費と本体交換費の両方を出してもらう

部品の異常として案内されている表示のため、解除で様子を見続けるより、早めに点検を受けるほうが結果的に負担が小さく済みます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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