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灯油ホームタンクの交換費用は?交換時期の目安と頼み方

屋外に設置された灯油ホームタンクと、交換費用・交換時期の目安・頼み方を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

庭先のホームタンクが古くなってきて、「そろそろ交換が必要なのか」「いくらかかるのか」と気になる方は多いはずです。
タンクの交換は、普段あまり経験しない工事で、費用の相場も見えにくいものです。

この記事では、道内の灯油販売店などが公表している料金の例をもとに、交換費用の目安、含まれる内容、追加費用、交換を考える時期、頼み方を順番に整理します。
ホームタンクの各部の名前や仕組みは、別記事の灯油ホームタンクとはにまとめています。
金額はいずれも、各社が公表している例で、実際の見積りとは異なる場合があります。

目次

交換費用の目安

道内の複数の販売店が公表している料金をまとめた解説では、本体と工事をあわせた総額は、おおむね9万円台〜13万円台とされています。
1万円台〜4万円台の表示は、工事費だけで、タンク本体が別になっている場合があります。

表示のしかた金額の目安注意点
本体と工事の総額9万円台〜13万円台工事の範囲は、会社によって異なる
工事費のみの表示1万円台〜4万円台タンク本体の代金が、別に必要
配管だけの交換2万円台から(地上3mまで)1社の公表例
撤去・処分のみ3万円台から(490Lの場合)1社の公表例

「安い」と感じた金額が、工事費だけなのか、本体込みなのかを、まず見分けてください。
同じ交換でも、含まれる範囲で、総額は大きく変わります。

公表されている料金の例

490Lのタンクについて、公表されている料金の例を、会社を伏せて並べます。

スクロールできます
例内容金額(税込)
A社490L標準タンク。配管は地上3mまで含む約10万6千円
B社490L標準タンク。定期配送利用者向けの価格約10万5千円
B社490Lのカラータンク(色によって価格が異なる)約12万6千円
A社長脚タイプのタンク。配管は地上7mまで含む約15万5千円
C社タンク価格(6万6千円から)と、標準工事費(3万8千5百円から)を別に表示合計すると約10万5千円から

同じ490Lでも、色や脚の長さ、配管の長さで、金額が変わります。
また、定期的に灯油を配達してもらっている人だけの価格が設定されていることもあります。

総額に含まれる内容の例

「込み」と書かれた価格の中身も、会社ごとに異なります。
A社の例では、次のような内容がまとめて含まれていました。

含まれる内容説明
タンク本体と周辺部品新しいタンクと、付属の部品
束石(小)4個タンクの脚を固定する基礎
残油の移設古いタンクの灯油を、移す作業
旧タンクの撤去・処分古いタンクと束石の撤去と処分
新束石の埋設、新タンクの組立・設置設置の工事
地上部分の配管交換、エア抜きタンクと機器をつなぐ配管
灯油クリーニング灯油をろ過する作業

「撤去・処分は別料金」「配管は含まない」などの会社もあるため、見積りの内訳で確かめることが大切です。

追加費用が出やすいケース

総額が上がりやすいのは、次のような場合です。

ケース内容
束石を大きくする高さ600mmの束石に変更する場合、23,000円の追加(1社の例)
設置場所がアスファルト・コンクリート基礎のための、追加の作業が必要
設置位置を変える移設の作業と、配管の延長が必要
配管の延長・分岐1m延長ごとや、分岐1か所ごとに追加(1社の例)
長脚タンクにする雪の多い場所などで、高さが必要なとき
遠方の地域交通費がかかる場合がある

配管の追加費用は、1社の公表例では、3mまでが基本料金で、1m延長するごとに3,000円、分岐1か所ごとに2,000円の加算でした。
実際には、現地を見てからの見積りになります。

単品でかかる費用の例

タンク全体を交換せず、一部の部品や作業だけで済むこともあります。
1社の公表例を、目安として載せます。

項目金額の例(税込)
ストレーナーカップ2,400円
ストレーナーフィルター1,900円
給油口キャップ2,300円
水抜き栓2,500円
ストレーナー一式6,600円
灯油配管の交換(3mまで)21,600円
タンクの傾き直し20,000円から
束石の取付28,000円から
タンクの撤去・廃棄(490L)33,200円から

部品代と工賃の区別は、会社の書き方によって分かりにくい場合があります。
正確な内訳は、見積りで確認してください。

交換を考える時期の目安

タンク本体の寿命は、一般に、15〜20年が目安とされています。
ただし、自治体や事業者の目安は10〜30年と幅があります。
設置の環境や、メンテナンスの状況で、傷み方が変わるためです。

見るポイント内容
設置からの年数15年を過ぎたあたりから、腐食による漏れのリスクが上がる
札幌市の資料配管からの漏えいは、ほとんどが設置後15年以上の施設で起きている
20年以上内外に錆が多ければ、交換を検討する目安(1社の例)
15年以上、メンテナンスなし洗浄・水抜き・塗装をしていない場合も、検討の目安(同上)

年数だけでなく、タンクの状態を見て、判断することが大切です。

交換を検討したほうがよいサイン

次のような様子があれば、販売店や設備業者に、点検を相談してください。

サイン考えられること
タンク表面の錆、塗装の剥がれ腐食が進んでいる
底部や脚まわりのにじみ、シミ灯油が漏れている可能性
使い方は変わらないのに、減りが早いどこかで漏れているおそれ
タンクのまわりで、灯油のにおいがする漏れの可能性
溶接部分の錆、開き漏れのリスクが高い
脚が錆びて朽ちている転倒や漏れのリスク
部品が、複数傷んでいる水の混入や、燃焼機器の不調につながる

部品の交換だけで済む場合もあれば、タンクごとの交換をすすめられる場合もあります。
どちらが得かは、タンクの年数と傷み具合で変わるため、見積りの際に尋ねてみてください。

修理と交換、どちらがよいか

状況考え方
設置から10年ほどで、部品だけ傷んでいるストレーナーや水抜き栓などの部品交換で済むことが多い
設置から15年以上で、錆が目立つ交換を、検討する時期
タンク本体に穴や、にじみがある交換が必要になることが多い
配管だけ古い配管の交換で対応できる場合がある

迷ったときは、複数の部品が傷んでいるかどうかが、判断の目安になります。
複数の部品が傷んでいる場合は、まとめて交換したほうが、結果的に安く済むこともあります。

工事をお願いする時期

交換工事を、受け付ける時期には、制限があることが多いです。

項目内容
工事の時期雪が解けたあとの5月ごろから、9月ごろまでとする会社がある(2社の例)
冬の期間灯油の配達に専念するため、工事を受けない会社がある
予約から工事まで状況によるが、2週間前後(1社の例)

雪の多い地域では、冬の間は、工事自体が難しくなります。
交換を考えているなら、雪が降る前の秋のうちに相談しておくか、春の雪解けを待って予約するのが現実的です。
傷みが急に進んで、冬の間に漏れそうなときは、販売店に応急の対応を相談してください。

灯油が残っていても、交換できるのか

タンクに灯油が残っていても、交換は可能な場合があります。
1社の例では、灯油を抜き取る機械を使って、作業をしています。

項目内容
残油の扱い抜き取って、一時的に移す
灯油クリーニング抜いた灯油をろ過して、新しいタンクへ戻す会社もある
灯油の一時預かり別料金(17,800円からの例)
灯油の引き取り別料金(13,400円からの例)

灯油が古くなっている場合は、そのまま戻さず、処分することもあります。
どう扱うかは、見積りの際に、相談してください。

見積りで確認したいこと

業者から見積りをもらったら、次の点を見ておくと、あとのトラブルを減らせます。

確認項目見るポイント
総額か、工事費のみか本体の代金が、含まれているか
撤去・処分古いタンクと束石の処分費が含まれているか
配管の範囲地上何mまで、交換が含まれるか
束石小か大か、本数はいくつか
灯油の扱い残油の移し替え、クリーニングの有無
追加費用場所の条件で、加算される場合はないか
工事の時期と日数いつ、何日かかるか
保証工事後の保証や、点検の有無

現地を見てもらったうえで、納得してから進める会社が多いようです。
1社の例では、見積りは無料で、施工が難しいと判断された場合は断られることもあるとされています。

設置のときに気をつけたい基準

交換でも、新しく設置する場合の基準が関わります。
札幌市の条例では、個人の住居で500L以上の灯油を貯蔵する場合は、事前の届出が必要です。
490Lのタンクを、複数、近い距離に置いて、合計が500L以上になる場合は、流出防止の措置が必要になることがあります。
量の区切りの考え方は、別記事の灯油の備蓄は何リットルまでにまとめています。
置き場所の基準は、別記事の屋外の灯油タンクはどこに設置すればいい?で整理しています。

古いまま使い続けるリスク

「まだ使えているから」と、交換を先延ばしにすると、思わぬ負担が生じることがあります。
札幌市の案内では、灯油の漏れの対策は、原因者本人が行うこととされています。
対策が遅れると、損害賠償を請求される場合もあります。
また、油を含んだ土が広い範囲に及ぶと、土の除去に高額な費用がかかることがあります。

項目内容
漏れの対応原因者(所有者など)が行う
土の入れ替え範囲が広く濃度が高いと、費用が高くなる
損害賠償対策が遅れた場合、請求されることがある

計画的に交換や点検をしておくことで、こうした負担を、防ぎやすくなります。

料金を見るときの注意

公表されている料金は、あくまで目安です。
実際に比べるときは、次の点に気をつけてください。

注意点内容
税込か税別か表示によって異なる。比べる前に、そろえる
公表の時期タンクや部材の価格は、変わることがある
タンクの種類標準、カラー、長脚などで、本体の価格が違う
工事の範囲撤去・処分、配管、束石の範囲を、そろえて比べる
条件つきの価格定期配送の利用者限定など、条件がある場合がある
地域交通費が別にかかる場合がある

とくに、「工事費は別途」と書かれている場合は、本体価格と工事費の合計を、自分で計算する必要があります。
表示の一部だけを見て、安いと判断しないようにしてください。

また、同じ会社でも、現地の状況によって、金額が変わります。
見積りの時点で、追加になりそうな項目を、あらかじめ聞いておくと安心です。
複数の会社から見積りを取るときは、同じ条件(容量、配管の長さ、撤去・処分の有無)で比べると、違いが分かりやすくなります。

よくある質問

Q1. ホームタンクの交換は、いくらくらいかかりますか?

道内の販売店の公表額をまとめた解説では、本体と工事をあわせて、おおむね9万円台〜13万円台です。
工事費だけの表示と、本体込みの表示があるため、見積りで確認してください。

Q2. ホームタンクは、何年で交換すればよいですか?

寿命は、15〜20年が目安とされますが、10〜30年と幅があります。
札幌市の資料では、配管の漏えいの多くが、設置後15年以上の施設で起きています。
年数と、タンクの状態の両方で判断してください。

Q3. 灯油が残っていても、交換できますか?

交換できる場合があります。
灯油を抜き取って移し、新しいタンクへ戻す会社もあります。
古い灯油の扱いは、見積りの際に相談してください。

Q4. 冬の間に、交換してもらえますか?

5月ごろから9月ごろまでを工事の期間とする会社があります。
冬の間は、灯油の配達に専念するため、工事を受けないこともあります。

Q5. 部品だけ、交換することはできますか?

ストレーナーや水抜き栓、油量ゲージなどは、部品単位で交換できる場合があります。
複数の部品が傷んでいるときは、タンクごとの交換を勧められることもあります。

まとめ

ホームタンクの交換について、最後に整理します。

ポイント内容
費用の目安本体と工事の総額で、9万円台〜13万円台が多い
見分け方総額か、工事費のみかを確かめる
追加費用束石、設置場所、配管の延長などで加算されやすい
交換の時期15〜20年が目安。錆、にじみ、減りの早さにも注意
工事の時期雪解け後〜秋口が多い。冬は難しい
頼み方現地見積りを受け、内訳を確かめてから進める

まずは、お使いのタンクの設置年を、銘板や、購入時の書類で確かめてみませんか。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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