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ブーツ型レンジフードとは?特徴とスリム型への交換の考え方

ブーツ型レンジフードとスリム型レンジフードの形状を比較し、交換の考え方を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

キッチンの天井から箱型で存在感のあるレンジフードが張り出していて、「これは今も主流の形なのだろうか」と気になったことはありませんか。

この箱型のレンジフードは「ブーツ型(深型)」と呼ばれ、長靴(ブーツ)を逆さにしたような形から名付けられています。

現在の新築では薄型のスリム型が主流ですが、築年数の経った住宅や賃貸物件では、今もブーツ型が数多く使われています。

この記事では、ブーツ型レンジフードの構造と特徴、メリット・デメリット、スリム型への交換を考えるときのポイントまでを解説します。

  • ブーツ型レンジフードの構造と、名前の由来
  • ブーツ型のメリットとデメリット
  • スリム型への交換を検討するときの判断基準
目次

ブーツ型レンジフードとは

ブーツ型(深型)レンジフードとは、本体が箱型で奥行きがあり、長靴を逆さにしたような形状のレンジフードです。

下面には、金属製のグリスフィルターが2〜3枚並んで取り付けられているのが特徴です。

1990年代〜2000年代の住宅でよく採用されていた形状で、築年数の経った戸建てや、賃貸住宅、集合住宅で今も広く見られます。

現在の新築やリフォームでは、薄型のスリム型が主流になっていますが、ブーツ型の交換用製品も引き続き販売されており、今と同じ形での交換を選ぶことができます。

ブーツ型の構造

ブーツ型レンジフードは、主に次の部品で構成されています。

部品役割
グリスフィルター油煙の中の油を捕集する、金属製のフィルター
ファンカバー(ベルマウス)フィルターの奥にあり、空気をファンへ導く
シロッコファン筒状に細かい羽根が並んだファン。空気を吸い上げる
モーターファンを回転させる動力
本体(ケーシング)ファンやモーターを収める箱型の外装

スリム型が整流板とファンで構成されるシンプルな作りなのに対し、ブーツ型はグリスフィルターとファンカバーが独立した部品として存在する点が構造上の大きな違いです。

この構造の違いが、掃除のしやすさや捕集力の違いにもつながっています。

部品ごとの名称や役割については、レンジフードとは?仕組み・部品の名称・種類の基本をまとめて解説でも詳しく解説しています。

ブーツ型のメリット

メリット内容
捕集面積が広い箱型の構造により、油煙を捕まえる面積が広く確保されている
部品ごとの交換がしやすいフィルターやファンが独立した部品のため、部分的な交換がしやすい
交換用製品が今も販売されている同じ形での交換がしやすく、工事の範囲を抑えやすい
価格を抑えやすいスリム型の上位機種と比べ、本体価格を抑えられることが多い

「今のブーツ型を、同じブーツ型のまま交換する」場合、標準的な工事の範囲で対応できることが多く、工事費を抑えやすいのが大きなメリットです。

ブーツ型のデメリット

デメリット内容
掃除の手間がかかるフィルター・ファンカバー・シロッコファンと、掃除する部品が多い
見た目にボリューム感があるスリム型と比べ、天井付近の圧迫感が出やすい
羽根のすき間に油が溜まりやすいシロッコファンの構造上、こまめな掃除をしないと汚れが蓄積しやすい

ブーツ型は、フィルターとファンの両方に油が付着しやすい構造のため、掃除を怠ると油の蓄積が進みやすい点に注意が必要です。

定期的な掃除を怠ると、換気性能の低下だけでなく、火災のリスクにもつながります。

ブーツ型を含めたレンジフードの掃除の具体的な手順は、レンジフード掃除のやり方|自分でできる手順と洗剤・頻度の目安で詳しく解説しています。

ブーツ型のお手入れの基本

ブーツ型のお手入れは、次の順番で進めます。

手順内容
1運転を止め、スイッチロックまたはブレーカーを切る
2金属フィルターを外し、つけ置き洗いする
3ファンカバー(ベルマウス)を外す
4シロッコファンを固定つまみを回して取り外す
5フィルター・ファンをつけ置きし、歯ブラシなどで油汚れを落とす
6本体内部(ケーシング)を湿布法などで拭く
7すべて乾かしてから、逆の順番で取り付ける

シロッコファンの固定つまみは、一般的なネジと逆方向に締まる機種があるため、無理に力をかけず、表示された矢印を確認してから作業しましょう。

フィルターは月1回程度、ファンは3か月〜1年に1回程度を目安に掃除すると、油の蓄積を防ぎやすくなります。

スリム型への交換を検討するときの判断基準

ブーツ型からスリム型への交換を考える場合、次の点を確認しておくと判断しやすくなります。

判断材料考え方
掃除の手間を減らしたいかスリム型は整流板を拭くだけで日常のお手入れが済む
見た目をすっきりさせたいかスリム型のほうが天井付近の圧迫感が少ない
予算ブーツ型のまま交換するより、工事範囲が広がり費用が上がることが多い
ダクトの位置同じ排気方向であれば比較的対応しやすいが、変更する場合は工事が増える

ブーツ型からスリム型への変更は、幕板やダクトの接続部の形状が異なるため、標準工事の範囲を超えることがあります。

見積もりの際は、「同じブーツ型への交換」と「スリム型への変更」の両方で見積もりを取り、費用と工事範囲を比較すると判断しやすくなります。

交換にかかる費用の相場は、費用相場を解説した別記事で詳しく紹介しています。

こんな場合はブーツ型のまま交換するのも選択肢

スリム型への変更が必ずしも最適とは限りません。

次のような場合は、同じブーツ型のまま交換するのも合理的な選択です。

状況ブーツ型のまま交換が向いている理由
費用をできるだけ抑えたい工事範囲が最小限で済み、費用を抑えやすい
掃除の手間をあまり気にしない定期的な掃除を習慣化できれば、ブーツ型でも問題なく使える
賃貸住宅で退去予定がある大掛かりな変更をする必要性が低い

「掃除が大変だから必ずスリム型に替えるべき」というわけではなく、自分の優先順位に合わせて選ぶことが大切です。

機種選び全体の考え方は、おすすめの選び方を解説した別記事でも紹介しています。

よくある質問

Q1. ブーツ型レンジフードとは、どんな形のレンジフードですか?

本体が箱型で奥行きがあり、長靴を逆さにしたような形状のレンジフードです。下面に金属製のグリスフィルターが2〜3枚並んで取り付けられているのが特徴で、1990年代〜2000年代の住宅でよく採用されていました。

Q2. ブーツ型は今でも購入できますか?

購入できます。現在の新築やリフォームではスリム型が主流ですが、ブーツ型の交換用製品も引き続き販売されており、今と同じ形での交換を選ぶことができます。

Q3. ブーツ型からスリム型に交換すると、費用はどのくらい変わりますか?

幕板やダクトの接続部の形状が異なるため、標準工事の範囲を超えることが多く、同じブーツ型への交換より費用が上がる傾向があります。正確な金額は、両方のパターンで見積もりを取って比較することをおすすめします。

Q4. ブーツ型のシロッコファンが固くて外れません。どうすればよいですか?

固定つまみの回す方向を確認してください。機種によっては一般的なネジと逆方向に締まる構造になっています。方向が正しいのに外れない場合は、油が固着している可能性があるため、つまみの周りに中性洗剤を含ませたペーパーを貼って油を緩めてから再度試しましょう。それでも外れない場合は、無理をせず業者に相談してください。

Q5. ブーツ型は掃除をしないとどうなりますか?

フィルターとファンの両方に油が付着しやすい構造のため、掃除を怠ると油の蓄積が進みやすくなります。換気性能が低下するだけでなく、油が厚く溜まった状態で調理を続けると、火災のリスクも高まります。定期的な掃除を習慣にすることが大切です。

まとめ

ブーツ型レンジフードは、箱型で奥行きのある形状が特徴で、捕集力の高さと引き換えに、掃除の手間がかかるという特性があります。

最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
構造の特徴グリスフィルター・ファンカバー・シロッコファンで構成される
メリット捕集面積が広い、部品ごとの交換がしやすい、費用を抑えやすい
デメリット掃除する部品が多く、油が蓄積しやすい
スリム型への交換工事範囲が広がることが多く、費用と工事内容を比較して判断する
選び方の基準掃除の手間を減らしたいか、費用を抑えたいかで判断する

まずは、今のブーツ型レンジフードの状態と、自分がどこまで掃除の手間を減らしたいかを整理してみてください。

そのうえで、同じ形での交換とスリム型への変更、両方の見積もりを比較すると、納得のいく選択がしやすくなります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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