新しいレンジフードを注文したものの、工事当日は家で何が行われるのか、どのくらいの時間がかかるのか、具体的なイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。
「立ち会いはどのくらい必要なのか」「工事中は台所が使えないのか」といった疑問は、事前に流れを知っておくことで解消できます。
この記事では、レンジフードの取り付け工事の一般的な流れと所要時間、工事に必要な条件、立ち会いの際に確認しておきたいポイントを解説します。
- レンジフードの取り付け工事の一般的な流れと所要時間の目安
- 工事前に確認しておきたい設置条件
- 立ち会い時にチェックしておきたいポイント
取り付け工事の一般的な流れ
📎 出典:ノーリツ|レンジフード取替え工事の流れ
住宅設備メーカーのノーリツは、レンジフードの取替え工事について、所要時間の目安を約2時間〜3時間としたうえで、一般的な工事の流れを紹介しています。
同社の案内をもとに整理すると、大まかな流れは次のとおりです。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 古いレンジフードを取り外す |
| 2 | 新しいレンジフードを取り付ける |
| 3 | ダクトを接続する |
| 4 | 幕板を取り付ける |
| 5 | 動作確認・清掃をして完了 |
所要時間はあくまで目安で、設置状況によって前後します。
ノーリツも、現在の設置状況によっては換気口の工事やダクトの設置工事などが発生する場合があるとし、取替えの際は販売事業者に事前に工事内容をしっかり確認するよう案内しています。
ダクトの接続と幕板の取り付け
古い本体を外したあとは、新しい本体を仮止めし、ダクトを接続します。
ダクトの長さや向きを調整しながら本体の排気口とつなぎ、接続部からの排気漏れがないように固定します。
ダクトの接続が終わったら、本体と天井のすき間を隠す幕板を取り付けて、見た目を整えます。
最後に、壁と本体のすき間にコーキングを施し、養生を外して清掃したら工事完了です。
工事にかかる時間が変わる要因
同じ「レンジフードの取り付け」でも、条件によって所要時間は変わります。
| 要因 | 時間が延びる場合 |
|---|---|
| ファンの種類の変更 | プロペラファンからシロッコファンへの変更など、ダクトの新設を伴う場合 |
| 電源の状態 | 直結配線からコンセント式への変更など、電気工事を伴う場合 |
| 幅・排気方向の変更 | 今と違うサイズ・向きへの変更で、開口の調整が必要な場合 |
| 下地の補強が必要な場合 | 壁や天井の下地が弱っていて補強が必要な場合 |
| 既存の劣化状況 | 古いコーキングや幕板が固着していて、撤去に時間がかかる場合 |
「今と同じ形・同じ排気方向への交換」であれば、比較的短時間で完了しやすく、条件が変わるほど工事時間は延びる傾向にあります。
事前の見積もりの際に、当日のおおよその所要時間を確認しておくと、当日のスケジュールを立てやすくなります。
取り付けに必要な設置条件
レンジフードを正しく取り付けるには、いくつかの条件を満たす必要があります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 下地の強度 | 壁や天井の石膏ボードだけでは重量を支えきれないことがあり、下地の補強が必要な場合がある |
| 専用回路の電源 | 消費電力の高い機種や照明付きタイプでは、専用回路が推奨されることがある |
| アース線の接続 | 水回りに近い設置場所のため、感電・漏電対策としてアース線の接続が重要 |
| 適切な太さのダクト | 本体の排出口径に合ったダクトを使わないと、騒音の増加や吸引力の低下につながる |
| 火元からの離隔距離 | コンロとの距離は、消防法にもとづく火災予防条例の基準を満たす必要がある |
レンジフードは幅60cmでも10kg前後、幅90cmでは15〜20kg程度の重量があり、天井や壁の下地が弱いと、時間の経過とともに傾いたり、落下したりする危険があります。
新築やリフォームで新たに設置する場合は、施工の前段階で下地の補強がされているかを、業者にしっかり確認してもらいましょう。
立ち会い時に確認しておきたいこと
工事当日に立ち会う場合、次の点を確認しておくと安心です。
| 確認ポイント | 内容 |
|---|---|
| 型番・機種が注文どおりか | 箱や本体の表示を確認する |
| 設置位置・高さ | 事前の打ち合わせどおりの位置に取り付けられているか |
| ダクトの接続 | 接続部にすき間や緩みがないか |
| 動作確認 | 風量の切り替え、照明、コンロとの連動などが正しく動くか |
| 幕板の仕上がり | すき間なく取り付けられているか |
| 周辺の養生・清掃 | 工事後にキッチン周りがきれいになっているか |
工事完了時にその場で動作確認をしてもらうと、あとから不具合に気づいて再訪問を依頼する手間を減らせます。
風量を「弱」「中」「強」とそれぞれ切り替えて、異音がないか、照明が点灯するかを確認しておきましょう。
取り付け工事中の過ごし方
工事中は、キッチンの一部が使えなくなることが一般的です。
コンロ自体は使える場合もありますが、レンジフードが外れている間は換気ができないため、火を使う調理は控えるのが基本です。
食事の準備は、工事の前後の時間で済ませておくか、工事が終わってから行うようにすると安心です。
また、作業スペースを確保するため、コンロ周りの調理器具や小物は、あらかじめ片付けておくとスムーズです。
状況別|取り付けで気をつけたいケース
マンションの高層階での工事
高層マンションでは、ダクトが共用の竪穴を通っていることが多く、工事の際にダクトの径や接続方法が細かく指定されている場合があります。管理規約で工事の届け出や、施工可能な曜日・時間帯が決まっていることもあるため、工事を依頼する前に管理組合や管理会社への確認が必要です。
築年数の古い戸建てでの取り付け
築年数が経った住宅では、壁や天井の下地が劣化している場合や、当初の施工が現在の基準と異なる場合があります。下地の補強や、電源の配線の見直しが必要になることもあるため、見積もりの段階で古い住宅への対応実績がある業者かどうかを確認しておくと安心です。
キッチンリフォームとあわせて取り付ける場合
コンロやシンクの入れ替えと同時にレンジフードを取り付ける場合、工事の順番や工程の調整が必要になります。レンジフード単体の工事より日数がかかることが一般的なので、リフォーム会社と全体のスケジュールをすり合わせておきましょう。
取り付け方を選ぶときの考え方
取り付け方を検討する際は、次のような視点で考えると判断しやすくなります。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 今と同じ形・条件への交換 | 標準的な工事で対応でき、所要時間も比較的短い |
| ファンの種類や排気方向を変更したい | 工事範囲が広がるため、事前の現地調査で十分に確認する |
| 新築・リフォームで新たに設置する | 下地補強や電源、ダクトのルートを設計段階から計画する |
| DIYでの取り付けを考えている | 電源の方式(コンセント式か直結配線式か)で対応できる範囲が変わる |
DIYでの取り付けを検討している場合は、資格が必要な作業の範囲を理解しておくことが欠かせません。
コンセント式か直結配線式かによってDIYの可否が変わる詳しい判断基準は、レンジフードの交換は自分でできる?DIYの範囲と資格の境界線で解説しています。
工事の依頼先によって、対応できる工事範囲や費用は変わります。
窓口ごとの特徴はレンジフード交換はどこに頼むと安い?業者別の特徴と失敗しない選び方、費用の相場は交換費用の相場を解説した別記事でそれぞれ詳しく紹介しています。
よくある質問
Q1. レンジフードの取り付け工事にはどのくらい時間がかかりますか?
同じ形・同じ排気方向への交換であれば、目安として約2時間〜3時間程度とされています。ただし、ファンの種類の変更や電源方式の変更、下地の補強が必要な場合は、それ以上の時間がかかることがあります。正確な所要時間は、現地調査の結果をもとに業者に確認しましょう。
Q2. 工事中はコンロを使えませんか?
レンジフードが外れている間は換気ができないため、火を使う調理は控えるのが基本です。工事の前後の時間で食事の準備を済ませておくか、工事完了後に調理するようにしましょう。工事時間は2〜3時間程度が目安なので、その時間帯を避けて予定を組むと安心です。
Q3. 取り付け位置は自由に決められますか?
基本的には、コンロの真上に、法令が定める離隔距離の基準を満たす位置に取り付けます。位置を大きく変えたい場合は、ダクトのルートや電源の位置、下地の状態によって対応できるかどうかが変わるため、事前に業者に相談する必要があります。
Q4. 取り付け後、すぐに使い始めても大丈夫ですか?
工事完了時に、風量の切り替えや照明、コンロとの連動などの動作確認を行ってもらいましょう。その場で異常がないことを確認できれば、通常はすぐに使い始めて問題ありません。数日以内に異音や異臭などの異常を感じた場合は、工事を行った業者に早めに連絡しましょう。
Q5. 天井や壁の強度が心配です。何か対策はありますか?
レンジフードは重量のある設備のため、石膏ボードだけの壁や天井では支えきれず、下地の補強が必要になることがあります。新築やリフォームで新たに設置する場合は、設計の段階で下地補強の位置を計画しておくことが大切です。既存の壁への取り付けで強度に不安がある場合は、業者に現地調査で確認してもらいましょう。
まとめ
レンジフードの取り付け工事は、既存品の撤去、新しい本体の取り付け、ダクトの接続、幕板の取り付け、動作確認という流れで進み、所要時間の目安は約2時間〜3時間です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本の流れ | 撤去→取り付け→ダクト接続→幕板取り付け→動作確認 |
| 所要時間の目安 | 約2時間〜3時間(条件によって変動) |
| 時間が延びる要因 | ファンの種類の変更、電源方式の変更、下地補強の必要性 |
| 必要な設置条件 | 下地の強度、専用回路、アース線、適切なダクト径、離隔距離 |
| 立ち会い時の確認 | 型番、設置位置、ダクトの接続、動作確認、幕板の仕上がり |
まずは、工事の所要時間の目安を業者に確認し、当日の調理や生活の予定を立てておきましょう。
流れを知っておけば、当日も落ち着いて立ち会うことができます。

