リフォーム雑誌やSNSで「ハーマンのガスコンロがかっこいい」という投稿を見かけて、リンナイやパロマとは何が違うのか気になっていませんか。
ハーマンは、ステンレス天板に鋳物製の全面五徳を組み合わせた、レストランの厨房のような本格的なデザインのガスコンロで知られるメーカーです。
一方で、「ハーマンとノーリツは何が違うの?」という疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、ハーマンというメーカーの特徴、代表的なシリーズ「プラスドゥ」の魅力、ノーリツとの関係、購入時に知っておきたいポイントを整理します。
ハーマンとはどんなメーカー?
ハーマンは、大阪に本社を置き、システムキッチン用ビルトインコンロ、テーブルコンロ、小型湯沸器などの開発・製造・販売を行っているメーカーです。
株式会社ハーマンは、ガス給湯器で知られるノーリツのグループ会社であり、新しい技術を積極的に取り入れることで知られ、ビルトインコンロや両面焼きグリルなど、当時としては先駆けとなる製品を世に送り出してきたとされています。
ノーリツとの関係|ブランド統合が進んでいる
2014年頃から、ノーリツは子会社であるハーマンの厨房機器全般(OEMおよびキッチンメーカーに供給する製品を除く)について、新製品からハーマンブランドをノーリツブランドへ順次統一しています。
現在は、ノーリツの給湯器とともに、ガスコンロをTOTO・ノーリツ・大阪ガスへOEM供給しているとされています。
そのため、店舗や資料によっては「ノーリツ(ハーマン)」とまとめて表記されていることが多く、現在新たに店頭に並ぶ製品の多くはノーリツブランドとして展開されています。
「ハーマン」と「ノーリツ」は基本的に同じグループの製品であり、性能面で大きな差があるわけではありません。
ブランド名の違いよりも、後述する「プラスドゥ」のような個別シリーズの特徴で選ぶほうが実用的です。
代表シリーズ「プラスドゥ(+do)」の特徴

ハーマンを語るうえで欠かせないのが、ロングセラーシリーズの「プラスドゥ(+do)」です。
発売から10年以上が経過していながら、今でもおしゃれなガスコンロとしてSNSやブログで注目され続けています。
ガラストップ天板とステンレス五徳が主流の近年では珍しく、ステンレス天板に鋳物製の全面五徳を組み合わせたデザインが特徴です。
家庭用最大クラスの高火力
プラスドゥの左側の強火力バーナーは、家庭用コンロの中で最大クラスとなる4,510kcal/hの高火力を使用できます。
一般的な家庭用ガスコンロの最大火力が3,610kcal/h程度とされていることと比較すると、その高火力ぶりがよく分かります。
この強い火力を活かして、約290℃の高温での炙り調理や高温炒めが可能で、中華鍋を使った本格的な中華料理も楽しめるとされています。
ただし、この高火力が使えるのは都市ガス(13A)のみとされているため、LPガス(プロパンガス)の場合は仕様が異なる点に注意が必要です。
鋳物製の全面五徳とダッチオーブン
プラスドゥの象徴ともいえるのが、鋳物製の全面五徳です。
がっしりとした作りで多少のことではぐらつかず、大きな寸胴鍋の鍋ずらしや、中華鍋の鍋ふりにも対応できるとされています。
五徳の空いたスペースは、鍋の仮置きスペースとしても活用できます。
また、お手入れの際には五徳が3つに分けて取り外せるため、一体型の五徳よりも掃除がしやすいとされています。
コンロ・グリルどちらにも使える専用のダッチオーブンが付属しており、本格的な調理を楽しみたい人に向いたシリーズです。
安全機能はしっかり搭載
見た目の個性が際立つプラスドゥですが、安全機能は他社製品と同様にしっかり備えています。
Siセンサーコンロとして、すべてのバーナーに安心センサーを搭載し、国・業界の安全基準を満たしたうえで、さらに高い安全機能を設けているとされています。
📎 出典:ハーマン公式サイト|プラスドゥ
プラスドゥの注意点|利用者の声から
実際にプラスドゥを使っている利用者からは、デザイン性への高い評価とともに、次のような注意点も挙げられています。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| お手入れの手間 | 五徳をどかして拭く必要があり、揚げ物や炒め調理が多いとお手入れがやや大変 |
| 本体価格 | 通常のビルトインコンロより価格が高い傾向 |
| 周辺グッズのサイズ | 一般的なコンロより高さがあり、排気口カバーなど周辺グッズのサイズ選びに注意が必要 |
コンロ全体をこまめに拭き上げる、揚げ物のあとは特に念入りに掃除するといった習慣で対応している利用者もいます。
また、プラスドゥは一般的なガスコンロよりも高さがあるため、排気口カバーなどの周辺グッズを選ぶ際は、対応サイズを確認してから購入する必要があるとされています。
天板や五徳のお手入れ方法は、ガスコンロの掃除方法|部位別の手順と焦げ・油汚れの落とし方で詳しく解説しています。
排気口カバーを選ぶときの注意点は、ガスコンロの排気口掃除の方法|正しい手順とふさいではいけない理由も参考にしてください。
ハーマン(ノーリツ)とリンナイ・パロマとの違い
ハーマン・ノーリツ系のコンロは、リンナイやパロマとはどのような違いがあるのでしょうか。
| 比較ポイント | ハーマン(プラスドゥ) | リンナイ・パロマの主力シリーズ |
|---|---|---|
| デザインの方向性 | ステンレス天板×鋳物製五徳の本格派 | ガラストップ・フラットデザインが中心 |
| お手入れのしやすさ | 五徳を外す手間がある | フラットな天板で拭くだけの機種が多い |
| 火力 | 家庭用最大クラスの高火力モデルあり | 標準的な火力帯が中心 |
| 付属品 | 専用ダッチオーブン | ココットプレート、ラ・クックグランなど |
ハーマンとノーリツは同じグループの製品であり、基本技術・機能・品質に大まかな差はないとされています。
重要なのは「どのメーカーか」よりも「何を求めてコンロを選ぶか」であり、デザインへのこだわりを重視するならプラスドゥ、調理機能の幅を広げたいなら他のグレード、コストを抑えたいならスタンダードモデルというように、目的に応じて選ぶことがすすめられています。
テーブルコンロを含めたおすすめ機種の比較は、ガスコンロのおすすめ8選|テーブルコンロの選び方と価格帯別の比較、ビルトインコンロの比較はビルトインコンロのおすすめ8選|価格帯別に人気シリーズを比較で紹介しています。
こんな人にハーマン(プラスドゥ)がおすすめ
ここまでの内容を踏まえて、プラスドゥが向いている人・向いていない人を整理します。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| ステンレス×鋳物の本格的なデザインが好きな人 | フラットな天板で掃除の手間を最小限にしたい人 |
| 強い火力で中華料理や炙り調理を楽しみたい人 | 標準的な価格帯を重視したい人 |
| ダッチオーブン調理に興味がある人 | 周辺グッズのサイズ選びを手間に感じたくない人 |
デザイン性と調理の本格志向を重視する人には満足度の高い選択肢ですが、価格やお手入れの手間を最優先したい人は、他のグレードやメーカーとあわせて比較検討することをおすすめします。
よくある質問
ハーマンとノーリツは同じ会社ですか?
株式会社ハーマンは、ガス給湯器で知られる株式会社ノーリツのグループ会社です。2014年頃から、ハーマンの厨房機器はノーリツブランドへ順次統一が進められており、現在は「ノーリツ(ハーマン)」とまとめて表記されることが多くなっています。完全に同一の会社ではありませんが、グループとして一体的に事業を展開しており、基本的な技術や品質に大きな差はないとされています。
プラスドゥはLPガス(プロパンガス)でも同じ高火力が使えますか?
プラスドゥの家庭用最大クラスとされる4,510kcal/hの高火力は、都市ガス(13A)での数値とされています。LPガス仕様の場合は、火力の仕様が異なる場合があるため、購入前にLPガス用の型番の火力表示を確認することをおすすめします。自宅のガスの種類が分からない場合は、ガスメーターやガス機器のシールで確認できます。
プラスドゥのお手入れは大変ですか?
鋳物製の全面五徳は3つに分けて取り外せるため、一体型の五徳に比べると掃除しやすい構造になっています。ただし、フラットなガラストップの機種と比べると、五徳を毎回どかして拭く手間があるのは事実です。調理後にウェットシートでこまめに拭き上げるなど、日々のひと手間を習慣にすることで、清潔な状態を保ちやすくなります。
プラスドゥ用の排気口カバーなど周辺グッズは普通のコンロ用と同じものが使えますか?
プラスドゥは一般的なガスコンロよりも本体の高さがあるため、周辺グッズを選ぶ際は対応サイズをよく確認する必要があります。標準的なサイズの排気口カバーでは高さが合わないことがあるため、購入前に自宅のコンロの高さを実測し、対応サイズの製品を探すことをおすすめします。
ハーマンのコンロはどこで購入できますか?
ハーマン(ノーリツ)のビルトインコンロは、ガス会社、ガス機器販売会社、リフォーム会社、家電量販店など、他のメーカーと同様の購入先で取り扱われています。取り扱い状況は店舗によって異なるため、事前に在庫や取り扱いの有無を確認しておくとスムーズです。
まとめ
ハーマンは、ノーリツのグループ会社として、ステンレス×鋳物の本格的なデザインと高火力が魅力のガスコンロメーカーです。
最後に要点を整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 会社の位置づけ | ノーリツのグループ会社、ブランドはノーリツへ順次統一中 |
| 代表シリーズ | プラスドゥ(+do)、10年以上のロングセラー |
| 特徴 | 家庭用最大クラスの高火力、鋳物製全面五徳、専用ダッチオーブン |
| 注意点 | お手入れの手間、本体の高さ、周辺グッズのサイズ選び |
| 選び方の軸 | デザイン重視ならプラスドゥ、価格重視なら他のグレードも比較 |
まずは自宅のガス種と、デザイン・機能・お手入れのどれを優先したいかを整理し、他のメーカーのシリーズともあわせて比較検討してみてください。

