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灯油価格の調べ方とは?|全国平均・都道府県別・店頭と配達の違い

灯油価格の調べ方を紹介するサムネイル。灯油ポリタンクと石油ストーブを背景に、全国平均・都道府県別・店頭と配達の違いを示したイラスト。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

灯油の値段を調べようとして検索してみたら、出てくる数字がページごとにバラバラで戸惑った、という経験はないでしょうか。
ある記事では18リットルで2,500円台、別のページでは2,800円、販売店のチラシにはまた違う金額が載っている、という具合です。
こうしたズレは、どれかが間違っているというより、見ている価格の種類が違うことから生まれます。
店頭で買う価格と自宅へ届けてもらう価格は別物で、調査した日や、全国平均なのか都道府県別なのかでも数字は変わるからです。

この記事では、灯油の価格を調べるときの基準になる公的な統計の見方を軸に、店頭と配達の違い、地域ごとの確認先、自分が使っている販売店の価格と比べる手順まで、順番に整理していきます。

目次

灯油の「価格」には種類がある

同じ灯油でも、どこで、どんな形で買うかによって、示される価格は変わります。
まずは、よく目にする価格を整理しておきましょう。

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価格の種類どんな価格か使いどころ
店頭価格ガソリンスタンドなどの店頭で、ポリタンクを持ち込んで買う価格自分で運べる人の比較基準
配達価格ポリタンクやホームタンクへ届けてもらう価格配達を頼む人の比較基準
看板・チラシの価格店が掲げる価格。条件付きのことがある近所の店を見比べるとき
契約先の時価定期配送などで、配送のたびに決まる単価請求書と見比べるとき

公的な統計で比べるときは、このうち店頭価格と配達価格の2つが基本になります。
一方で、チラシの価格や契約先の単価は、統計とは別に、自分で確かめる数字です。
配送のたびに単価が動く仕組みは、灯油の値上がり後に給油されたときの確認方法でも触れていますので、気になる方はあわせてどうぞ。

基準にするのは資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」

全国の灯油価格を知りたいとき、いちばん頼りになるのが、資源エネルギー庁が行っている石油製品価格調査です。
ガソリンや軽油と並んで灯油も調べられていて、店頭価格と配達価格が、18リットルあたりの金額で公表されています。
調査は毎週月曜日に行われ、結果が出るのは原則として水曜日。
祝日にあたる場合は、どちらも翌日にずれます。

📎 出典:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」

調査の概要を表にまとめると、次のようになります。

項目内容
調査の主体資源エネルギー庁
調査日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
公表日原則として水曜日(祝日の場合は翌日)
見られる単位全国平均と都道府県別
価格の区分店頭価格と配達価格
表示の単位円/18リットル(税込)

週に1度、同じ条件で調べているため、前の週と比べて上がったのか下がったのかが分かります。
これが、販売店のチラシだけでは得られない、統計ならではの強みでしょう。
たとえば、2026年10月26日時点の店頭価格は、全国平均で1リットルあたり143.3円、18リットルに直すと約2,580円でした。
同じ年の3月16日には2,774円と、2004年6月以降で最も高い水準を記録しています。
今の価格が過去と比べて高いのか安いのか、という物差しを持てるのも、統計を見るメリットです。

店頭と配達は、なぜ値段が違うのか

調べてみると、同じ日でも店頭価格より配達価格のほうが高いことに気づきます。
灯油は自宅まで運んでもらうぶん、人件費や車両費がかかるためです。
実際に、2026年10月13日調査の全国平均を見ると、店頭が2,563円、配達が2,749円で、配達のほうが186円高くなっていました。
しかも、すべての都道府県で配達が店頭を上回っていました。

では、その差は地域によってどれくらい違うのでしょうか。
同じ調査の結果から、いくつかの例を並べてみます。

地域店頭(18L)配達(18L)配達との差
全国平均2,563円2,749円186円
北海道2,799円2,847円48円
宮城県2,502円2,698円196円
新潟県2,629円2,902円273円
東京都2,617円3,055円438円

北海道は店頭の価格がもともと高く、配達との差は小さめです。
反対に、東京都は店頭と配達で400円以上も開いています。
このように、店頭と配達の差は地域ごとにばらつくため、全国平均だけを見て判断すると、実際の感覚とずれてしまうことがあります。
自分が買う方法に合わせて、店頭か配達か、どちらか一方を見てください。

参考までに、先ほどの数字を1リットルあたりに直すと、次のようになります。

地域店頭(1L換算)配達(1L換算)
全国平均約142.4円約152.7円
北海道約155.5円約158.2円
東京都約145.4円約169.7円

ホームタンクへの給油や、リットル単位で請求される配達では、こちらの単価のほうが比べやすいでしょう。
18リットルの金額と1リットルの単価は、どちらか片方に統一して並べるのがコツです。
北海道の店頭が全国平均より1リットルで13円ほど高いことも、この表なら一目で分かります。

地域ごとの価格は、ここで確認する

全国調査の都道府県別の数字が、まず見るべき基本の確認先です。
そのうえで、地域によっては、自治体や団体が別の調査を公表している場合もあります。
目的に合わせて使い分けましょう。

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確認先更新の目安向いている場面
資源エネルギー庁の石油製品価格調査毎週(月曜調査・水曜公表)全国と都道府県別を週ごとに追いたいとき
石油情報センターの価格情報毎週(月曜調査・水曜公表)上記と並べて見比べたいとき
北海道庁の物価情報(灯油1L・18L)毎月10日調査・月末公表北海道の地域別の小売価格を見たいとき
北海道経済産業局の石油製品情報毎月更新北海道の価格と月末在庫量を見たいとき

北海道は、道庁や経済産業局が、道内の地域別の価格や在庫をまとめて公表しています。
冬の灯油を多く使う地域だけに、確認先が複数用意されているわけです。

📎 出典:北海道における石油製品の販売・在庫・価格の動向(北海道資源エネルギー課)

ほかにも、宮城県のように、県の生活協同組合連合会が「灯油モニター」として配達価格を独自に調べ、県のページで公表している例があります。
お住まいの県や市町村のサイトで、灯油の価格情報が公開されていないか、一度検索してみてはいかがでしょうか。

自分の販売店の価格と比べる手順

統計の数字が分かったら、次は、自分が使っている販売店の価格と見比べます。
ただし、そのまま並べると、条件がそろっていないために判断を誤りやすいものです。
次の順番で確認するとよいでしょう。

  1. 区分をそろえる。店頭で買うなら店頭価格、配達を頼むなら配達価格と比べます。
  2. 単位をそろえる。1リットルの単価なら18倍して、18リットルあたりに直します。
  3. 時期をそろえる。統計は月曜時点の価格なので、直近の調査日のものと見比べます。
  4. 条件を確かめる。税込かどうか、現金払いかどうか、最低の注文量があるかを見ます。

たとえば、配達で18リットルあたり2,900円の請求だったとします。
全国平均の配達価格2,749円と比べると、差は151円です。
1リットルに直せば、2,900円は約161.1円、全国平均は約152.7円ですから、8円ほど高い計算になります。
この差が、地域の事情によるものなのか、販売店の値付けによるものなのかは、都道府県別の数字と見比べると見えてきます。
ホームタンクへ給油してもらう場合は、1リットル単位で請求されることが多いので、18倍してから比べてください。

都道府県別の数字は「自分の県」と「隣の県」を並べて見る

都道府県別の表を開いたら、自分の県の数字だけでなく、隣接する県や同じ寒冷地の県も一緒に見てみてください。
自分の県が全国平均より高いのか低いのかが分かり、さらに近隣と比べて割高かどうかも見えてきます。
地域差には、輸送距離や配達先の密度、冬の需要の大きさなどが関わるといわれます。
そのため、同じ県の中でも、市街地と山間部では配達価格に開きが出ることは珍しくありません。
県の平均より高い見積もりが出たときは、配達エリアや最低の注文量といった条件が影響していないか、販売店に聞いてみるのも一つの手です。

数字を読むときに気をつけたいこと

統計は便利ですが、読み方を間違えると、かえって判断を誤ります。
ここでは、つまずきやすい点を挙げておきます。

平均は、あくまで目安です。 東京都の配達が3,055円と、全国平均の2,749円より300円ほど高かったように、地域や店で大きく動くからです。
調査から公表までに、数日の時間差があります。 月曜に調べた結果が水曜に出るため、今日の店の価格とは一致しません。
国の補助が価格に含まれています。 いまの店頭価格は補助を織り込んだものなので、補助が変わると、店頭に反映されるまでの間に時間差が出ることがあります。
1リットルと18リットルの取り違えに注意しましょう。 143.3円と2,580円は、同じ価格を別の単位で表した数字です。
税込か税抜かも確認してください。 公表される調査の数字は税込ですので、税抜の価格と見比べると、実際より安く見えてしまいます。

補助の動きや、この冬の価格の見通しについては、2026年冬の灯油価格の見通しで整理しています。

缶で届けてもらう場合とホームタンクの場合の違い

配達価格といっても、ポリタンクに入れてもらう場合と、ホームタンクへ給油してもらう場合とでは、請求の形が異なることがあります。
前者は18リットル単位の金額で、後者は1リットルあたりの単価に給油量を掛けた金額で示されるのが一般的です。
さらに、販売店によっては、一度に注文できる最低量が決まっていたり、少量だと配達料が加算されたりします。
統計の配達価格は、あくまで標準的な条件で調べた平均ですから、自分の請求書と並べるときは、その差が単価の違いなのか、配達条件の違いなのかを切り分けて考えましょう。
請求書に単価と給油量が別々に書かれていれば、単価だけを取り出して比べられます。

毎週のチェックは「水曜に前週比を見る」だけでいい

価格を毎日追いかける必要はありません。
水曜日に公表される数字を見て、前の週より上がったのか、下がったのかを確かめる。
それだけで、動きの大きな流れはつかめます。
灯油を買う予定があるときは、そのときの直近の公表値と、自分の販売店の価格を見比べておくと安心でしょう。
配達を定期的に頼んでいる方は、請求書の単価を、月に1度でも統計の配達価格と照らし合わせてみてください。

よくある質問

Q1. 灯油の全国平均価格は、どこで見られますか?

資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」で見られます。
毎週月曜日に調査され、原則として水曜日に公表されます。
店頭と配達の両方が、18リットルあたりの金額で載っています。

Q2. 今日の灯油価格は、公的な統計で分かりますか?

統計は週に1度の更新なので、今日の価格そのものは出ません。
直近の公表値を目安にしつつ、実際に買う店の価格は、店頭の表示や電話で確かめてください。

Q3. 店頭価格と配達価格は、どちらで比べればよいですか?

買い方に合わせて選びます。
自分で運ぶなら店頭価格、届けてもらうなら配達価格です。
区分を混ぜて比べると、差が大きく見えたり、小さく見えたりしてしまいます。

Q4. 北海道の灯油価格は、どこで確認できますか?

全国調査の都道府県別の数字に加えて、北海道庁が毎月10日に調べた地域別の小売価格を、月末に公表しています。
北海道経済産業局も、価格と月末在庫量を毎月更新しています。

Q5. 1リットルの価格を18リットルに直すには、どうすればよいですか?

1リットルの単価に18を掛けます。
たとえば143.3円なら、約2,580円です。
反対に、18リットルの金額を1リットルに直すときは、18で割ってください。

まとめ

灯油の価格を調べるときの要点を、最後に整理しておきます。

ポイント内容
基準にする統計資源エネルギー庁の石油製品価格調査(毎週月曜調査・水曜公表)
見るべき区分自分の買い方に合わせて、店頭か配達のどちらか
店頭と配達の差すべての都道府県で配達が高く、差の大きさは地域で違う
地域の価格都道府県別の数字に加え、自治体や団体の調査も使う
販売店との比べ方区分・単位・時期・条件の4点をそろえる
毎週の習慣水曜に前週比を見るだけで、流れはつかめる

まずは、水曜に公表される最新の数字と、手元の請求書や店の価格を、同じ区分で見比べるところから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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