サンポットの石油ストーブに見慣れないコードが表示され、暖房が使えなくなって困っていませんか。
サンポットは2013年に長府製作所へ統合されたブランドで、現在のエラーコード情報も長府製作所の公式サイトで公開されています。
表示されたコードの多くは、機器が異常や危険を検知して安全装置を作動させた結果であり、内容によって「その場で確認して再点火してよいもの」と「使用を中止し点検・修理を前提に考えるべきもの」がはっきり分かれます。
この記事では、長府製作所公式の石油暖房機エラーコード表(2013年以降のゼータスイング適用機種を含む)をもとに、コードごとに意味・原因・確認できる範囲・判断基準を整理しました。
- サンポット(長府)ストーブのエラーコードの意味
- 自分で確認して再点火してよい表示かどうかの見分け方
- 使用を中止し、業者に相談すべき表示の特徴
「寒いのに暖房が使えない……」そんな急なエラーへの備えとして、ファンヒーターや対流式ストーブを1台常備しておくのも一つの選択です。ポータブル式で設置工事が不要なため、必要なときにすぐ使え、修理や点検までの一時的な暖房としても役立ちます。
・石油ファンヒーター:安全で持ち運びも簡単!
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サンポット(長府)のエラーコードを見る前に確認しておきたいこと
サンポットは2013年に長府製作所へ統合されたブランドで、現在は長府製作所の公式サイトでサポート情報が公開されています。
そのため、取扱説明書に「サンポット」の記載があっても、修理受付や部品供給の窓口は長府製作所になります。
なお、長府製作所が公式に公開しているエラーコード表は2013年以降のゼータスイング適用機種を含む石油暖房機を対象としたものです。
それより古い機種では、同じコードでも意味が異なる場合や、そもそも該当するコードが存在しない場合があります。
型番が分からない、または表示が今回の一覧に見当たらない場合は、自己判断で操作を続けず、型番を控えたうえで長府製作所または購入した販売店に確認することをおすすめします。
型番は、本体前面や側面の銘板(ステッカー)に記載されているのが一般的です。
機種タイプによってはコードの意味が異なる場合がある
サンポット(長府)の石油暖房機には、対流形・輻射形・FF式・煙突式、さらに床暖房や給湯と連動する温水タイプなど複数の形式があります。
公式のエラーコード表も、コードによって対象機種が限定されているものがあり、たとえば次のような例外があります。
- E-04・E-16・E-26・E-38 は、床暖房や温水回路と連動するタイプのみで表示されるコードで、対流形・FF式単体の機種では表示されません
- E-42 は、FF-44・FF-47のCTLタイプのみに搭載された水検知装置のコードです
- E-13・E-14・E-71・E-FL などは、ゼータスイング適用機種のみで使用されるコードです
- E-31 は、複数のストーブをまとめて制御する集中制御システム((U)タイプ)のみで表示されます
同じ「E-」から始まるコードでも、自宅の機種に搭載されていない機能のコードが表示されることはありません。逆に言えば、取扱説明書に記載がないコードが表示された場合は、型番の見間違いや、別の機種の情報を参照している可能性があるため、一度型番から確認し直すと混乱を避けられます。
まず結論|再点火してよい表示と、使用を中止すべき表示
エラーコードが表示されたときにまず押さえておきたい大枠は、次の通りです。
確認後、再点火を試してよい可能性がある表示
- 停電・電源プラグ抜けによる表示(E-00・E-01)
- 地震や振動を検知した表示(E-02)
- 灯油切れ・送油系の一時的な不調による点火不良(E-03・E-05・E-33・E-35)
- 循環水不足(E-04)
- ほこり詰まりなどによる過熱防止装置の作動(E-07)
- 給排気筒の外れによる排気管抜け検知(E-19)
- 油受け皿の水(E-42)
- 排気管の外れによる不完全燃焼防止装置の作動(E-60・E-bh・E-CC)
これらは、使用者が原因を目視で確認し、取り除いたうえであれば再点火を試せる余地がある表示です。ただし、確認しても改善しない場合や、同じコードが繰り返し表示される場合は、内部部品の異常に切り替わっている可能性があるため、使用を中止してください。
原則として使用を中止し、点検・修理を前提に考える表示
- 各種サーミスタ(温度センサー)の断線・短絡(CH01〜CH04、E-12〜E-18、E-22〜E-24、E-55〜E-58 など)
- 送風機・モーターの回転異常(E-18・E-28・E-38)
- 制御系・マイコン関連の異常(E-23・E-31・E-FL)
- 連続不着火・油タンクへの水混入など、内部で繰り返し異常を検知している状態(E-08・E-09・E-10・E-11)
これらは使用者が確認・復旧できる範囲を超えており、再点火を繰り返しても改善は見込めません。
サンポット石油暖房機の主なエラーコード一覧と判断基準
以下は、長府製作所公式の石油暖房機エラーコード表をもとに整理した内容です。
使用者が確認後、再点火できる可能性がある表示
E-00・E-01|停電安全装置
表示の意味
停電が発生したとき、または電源プラグがコンセントから抜けたときに作動する安全装置です。
使用者ができる確認
電源プラグがコンセントにしっかり差し込まれているかを確認します。
判断
通電後に再点火操作を行えば運転を再開できます。
(U)タイプ・(U)BDUタイプの場合、停電時に運転スイッチを「入」のままにしていると、再通電後に自動的に点火する仕様のため、停電中は運転スイッチを「切」にしておくと安全です。
E-02|対震自動消火装置
表示の意味
地震や強い振動・衝撃を検知し、安全のため自動的に消火した状態です。
使用者ができる確認
本体の周辺や給気管・排気管に外れ・ゆるみ・油漏れなどの異常がないかを確認します。
判断
異常がなければ再点火操作をして問題ありません。
再点火後すぐに同じ表示が出る場合は、設置状態や内部の異常が疑われるため、使用を中止して長府製作所または販売店に相談してください。
E-03・E-05・E-33・E-35|点火安全装置・燃焼制御装置(点火不良・途中消火)
表示の意味
点火操作を行っても正常に着火しなかった、または燃焼が途中で止まったことを検知した状態です。
表示されるコードが違っても、検知している内容は同じ「点火不良・途中消火」です。
主な原因
油タンクのバルブが閉じられている、ゴム製送油管に空気だまりがある、油タンクの灯油が不足している、定油面器の安全装置が作動している、のいずれかであることが多いです。
使用者ができる確認
油タンクのバルブが開いているか、送油管が折れていないか、タンクに灯油が十分にあるかを確認します。
判断
確認して原因を取り除いたうえで再点火操作をしてください。
灯油が十分にあるにもかかわらず改善しない場合や、E-03・E-05が2回連続で検知されると、次のE-09(連続不着火)に切り替わり、使用中止が前提になります。
より詳しい確認手順は、サンポットストーブのエラーE05とは?途中消火の原因と正しい対処判断、サンポットストーブのエラーE03とは?点火不良・途中消火で停止するときの原因と正しい対処方法でも解説しています。
E-04|循環水検知装置
表示の意味
床暖房などと連動する温水回路で、循環水が不足したときに作動します。
使用者ができる確認
循環水の水位を確認します。
判断
補給したうえで再点火操作をしてください。
補給しても短時間で再表示される場合は、配管からの水漏れなど内部要因が疑われるため使用を中止します。
E-07|過熱防止装置作動
表示の意味
機器内部が想定以上に高温になったことを検知した状態です。
主な原因
対流ガードにほこりがたまっている、対流ガードがカーテンなどで覆われている、といった通風不良が中心です。
使用者ができる確認
対流フィルターや対流ガードの汚れ、周囲の障害物の有無を確認します。
判断
清掃し、障害物を取り除いたうえで再点火操作をしてください。
清掃後も表示が続く場合は、内部のセンサー異常が疑われるため使用を中止します。
詳しい手順はサンポット製ストーブのエラーE07とは?過熱防止装置が作動する原因と対処でも解説しています。
E-19|排気管抜け検知装置
表示の意味
排気筒の接続部が外れている、または排気管抜け検知リード線が外れたり断線したりしたときに作動する、安全上重要なエラーです。
設置場所の模様替えで本体を動かした直後や、経年で排気筒の接続がゆるんだタイミングで表示されるケースが目立ちます。
排気は燃焼機器の安全に直結する部分です。給排気筒の外れを放置したまま使用を続けると、排気ガスが室内に漏れる危険があります。
使用者ができる確認
給排気筒が外れていないか、排気管抜け検知リード線が外れていないかを目視で確認します。
判断
接続を確認・修正したうえで再点火操作をしてください。
確認しても改善しない、または頻繁に再表示される場合は、リード線や本体側の異常が考えられるため使用を中止し相談してください。
詳しくはサンポット製ストーブのエラーE19とは?排気抜け検知の仕組みと正しい対処・注意点で解説しています。
E-42|水検知装置(FF-44・47 CTLタイプ)
表示の意味
油受け皿に水がたまったことを検知した状態です。
使用者ができる確認
油受け皿に水がたまっていないか、油タンクやオイルフィルターに水やごみが混入していないかを確認します。
判断
付属のスポイトで油受け皿の水を抜いたうえで再点火操作をしてください。
繰り返し水がたまる場合は、灯油そのものに水分が混入している可能性があるため、灯油の購入先や保管状態を見直してください。
E-60・E-bh・E-CC|不完全燃焼防止装置作動
表示の意味
不完全燃焼になった排ガスが室内に漏れたことを検知し、安全のため運転を停止した状態です。
不完全燃焼は一酸化炭素中毒につながる危険があるため、表示が出たらまず室内の換気を行ってください。
使用者ができる確認
排気管が外れていないか、給排気筒トップの先端が外れていないかを確認します。
判断
換気を行い、接続を確認したうえで再点火操作をしてください。
確認しても改善しない、または繰り返し表示される場合は、燃焼系統の内部異常が疑われるため使用を中止し、点検を依頼してください。
88表示|点検時期のお知らせ
表示の意味
故障やエラーではなく、設計標準使用期間に達したことを知らせる表示です。
判断
そのまま使用を続けることは可能ですが、安全のため早めに点検を受けることが推奨されます。
解除方法や点検の考え方はサンポットストーブの88エラー解除方法とは?点検警告の意味と対処法を解説で詳しく解説しています。
使用を中止し、点検・修理を前提とする表示
以下のコードは、サーミスタ(温度センサー)や送風機、制御基板など内部部品の異常を示すものです。使用者が確認・復旧できる範囲を超えているため、再点火を繰り返さず使用を中止してください。
連続不着火・油タンク関連
| コード | 内容 |
|---|---|
| E-08 | 油タンク水混入 |
| E-09 | 連続不着火(E-03・E-05などの点火不良を繰り返し検知した状態) |
| E-10 | 油切れ検知警告 |
| E-11 | 着火前炎検知 |
E-09は、E-03やE-05などの点火不良・途中消火を2回連続で検知したときに作動する、いわば「点火トラブルの積み重ねの結果」として出るコードです。灯油切れに気づかないまま給油を後回しにし、点火操作を繰り返した結果としてE-09に切り替わるケースがよく見られます。詳しい仕組みはサンポットストーブのエラーE09とは?点火不良が続くときの原因と安全な対処ガイドで解説しています。
サーミスタ(温度センサー)系の異常
| コード | 内容 |
|---|---|
| CH01・CH02 | 給気サーミスタ断線・短絡 |
| CH03・CH04 | 温風サーミスタ断線・短絡 |
| E-12 | 点火ヒータ断線・バーナサーミスタ断線・切替サーミスタ断線・気化器サーミスタ断線(ゼータスイング機種) |
| E-13 | 切替サーミスタ温度低下・気化器サーミスタ断線(ゼータスイング機種) |
| E-14 | 室温サーミスタ短絡(ゼータスイング機種) |
| E-15 | 室温サーミスタ断線 |
| E-17 | 床サーミスタ断線 |
| E-22・E-24 | 気化器サーミスタ断線 |
| E-25・E-32 | ポット高温異常・バーナサーミスタ異常 |
| E-55 | 給気サーミスタ断線(ハイベック) |
| E-56 | 給気サーミスタ短絡(ハイベック) |
これらはいずれも、燃焼や給気の状態を監視する温度センサー(サーミスタ)自体の断線・短絡を検知したコードです。センサーが正しく機能していない以上、使用者側で温度や燃焼状態を安全に把握する手段がないため、清掃や再点火では改善しません。
送風機・制御系の異常
| コード | 内容 |
|---|---|
| E-16・E-26 | 温水過熱防止装置作動(温水回路の閉止) |
| E-18 | 燃焼用送風機回転異常 |
| E-23 | ボリューム断線 |
| E-28 | 対流用送風機回転異常 |
| E-31 | 集中制御装置とストーブ間の通信異常((U)タイプのみ) |
| E-38 | 床暖用送風機回転異常 |
| E-57・E-58 | 不燃防(検知部)異常・短絡断線 |
| E-71 | ダンパーモータロック(ゼータスイング機種) |
| E-74 | 油面検知装置異常(定油面器の油面が上限を超えた状態) |
| E-FL | マイコン記憶なしエラー(ゼータスイング機種) |
送風機の回転異常や通信異常、マイコンの記憶異常は、いずれも制御系統そのものに関わるコードです。安全装置がすでに「使用を続けてはいけない」と判断して停止しているため、無理な再点火は行わず、型番を控えたうえで長府製作所または販売店に連絡してください。
点検・修理を依頼する前に確認しておきたいこと
確認しても改善しない、または内部部品の異常が疑われるコードが表示された場合は、長府製作所または販売店へ連絡することになります。
その際、次の情報を伝えられるようにしておくと、対応がスムーズになります。
- 型番(本体前面・側面の銘板に記載)
- 表示されているエラーコード(数字・アルファベットとも正確に)
- エラーが表示されたタイミング(点火直後か、しばらく運転してからか、給油直後かなど)
- 同じコードが繰り返し表示されるかどうか(1回だけか、何度も出るか)
- 異臭・異音・すすなど、他に気になる症状の有無
これらを控えておくことで、電話やメールでの問い合わせ時に状況を正確に伝えられ、訪問点検が必要かどうかの判断も早くなります。
FAQ
Q1. サンポットのストーブは、今も長府製作所で修理してもらえますか?
A. サンポットブランドの石油暖房機は、現在は長府製作所が製造・サポートを行っています。機種や年式によって対応可否は異なりますが、型番を控えたうえで長府製作所または購入した販売店に問い合わせることで、修理対応の可否を確認できます。
Q2. 「サンポット」と「長府」、どちらで調べればよいですか?
A. 2013年にサンポットブランドは長府製作所に統合されており、現在のエラーコード情報や修理受付は長府製作所のサイトで公開されています。取扱説明書に「サンポット」と記載されている機種でも、現在の問い合わせ先は長府製作所です。
Q3. 2013年より前に購入した機種でも、このエラーコード表は使えますか?
A. 長府製作所が公式に公開しているエラーコード表は、2013年以降のゼータスイング適用機種を含む石油暖房機を対象としています。それより古い機種では、同じコードでも意味が異なる場合があるため、型番を確認したうえで長府製作所に問い合わせることをおすすめします。
Q4. 再点火してもすぐ同じエラーが表示される場合はどうすればいいですか?
A. 一度確認して再点火し、短時間で同じコードが再表示される場合は、外部要因ではなく内部部品の異常に切り替わっている可能性が高い状態です。無理に再点火を繰り返さず、使用を中止して長府製作所または販売店に相談してください。
Q5. エラーコードが表示されたまま使い続けるとどうなりますか?
A. 安全装置がすでに異常を検知して運転を停止・制限している状態のため、無理に使用を続けると別の安全装置が作動したり、内部部品への負荷が広がったりする可能性があります。表示が出た時点で、確認すべき範囲を確認し、改善しない場合は使用を中止するのが基本です。
まとめ:サンポット(長府)ストーブのエラーは「外部要因」か「内部部品」かで見極める
サンポット(現:長府)ストーブのエラーコードは、すべてが即修理を意味するわけではありません。
一方で、再点火を繰り返してはいけない表示が数多く含まれているのも事実です。
判断に迷った場合は、次の2つに分けて考えると整理しやすくなります。
- 再点火できる可能性があるのは、外部条件が原因になっているケース(給排気筒の外れ、灯油切れ、停電、振動など)
- 使用を中止すべきなのは、内部部品(サーミスタ・送風機・制御基板など)の異常を示すケース
同じエラーコードが繰り返し表示される場合や、確認・清掃をしても改善しない場合は、外部要因ではなく内部の異常を疑い、無理に使用を続けず、型番を控えたうえで長府製作所または販売店に相談してください。
「寒いのに暖房が使えない……」そんな急なエラーへの備えとして、ファンヒーターや対流式ストーブを1台常備しておくのも一つの選択です。ポータブル式で設置工事が不要なため、必要なときにすぐ使え、修理や点検までの一時的な暖房としても役立ちます。
・石油ファンヒーター:安全で持ち運びも簡単!
・対流式ストーブ:開放式で火力が強く電源不要で点火可能!災害時にもおすすめ!

