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コロナ温水ルームヒーターの88表示|点検時期お知らせの意味と消し方

コロナ温水ルームヒーターの88表示について、点検時期お知らせの意味と消し方を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

室内機の表示部に「88」と出て、故障したのではないかと不安になっていませんか。
コロナの温水ルームヒーターに表示される88は、機器の異常を知らせるエラーコードではありません。
使用期間が一定に達したことを知らせる、点検時期お知らせ機能による表示です。
暖房自体はそのまま使えますし、表示を消す操作も決まっています。
この記事では、88が示す内容と表示される理由、室内機と別売リモコンそれぞれの消し方、消したあとの再表示のタイミング、点検を受けるかどうかの判断材料までを整理します。

目次

88は故障を知らせる表示ではない

コロナが公表している温水ルームヒーターのエラーサイン一覧でも、88は「点検時期お知らせです。(故障ではありません)」と明記されています。
処置方法として案内されているのも、修理ではなく点検の推奨です。

他のサインとは性格が異なる点を押さえておいてください。

表示性格運転の可否
E1〜E26、EE・Ee、EH・Ehなど異常を検知して安全のため停止処置するまで運転できない
給水循環液の不足を知らせる補充するまで正常に運転できない
88使用期間を知らせるお知らせそのまま運転できる

つまり88は運転を止める表示ではありません。
お湯が出ない、暖房が効かないといった症状が同時に起きている場合は、88とは別の原因を疑ってください。
他のサインとの位置づけはコロナ温水ルームヒーターのエラーサイン一覧|表示の意味と対処の目安で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ 温水ルームヒーター|エラーサイン一覧

なぜ10年で表示されるのか

88は、点検時期お知らせ機能(タイムスタンプ)によるものです。
機器の使用時間を積算し、設計上の標準使用期間である10年相当に達したタイミングで表示されます。

設計上の標準使用期間とは、標準的な使用条件のもとで適切に取り扱い、適切な維持管理を行った場合に、安全上支障なく使えるとされる期間です。
保証書に書かれた保証期間とは別のものなので、混同しないようにしてください。
保証期間は本体がお買いあげから1年、燃焼部分が3年です。

「10年」は使用時間から逆算されている

見落とされがちですが、88は購入日からの経過年数ではなく、実際の使用時間の積算で判定されます。
標準使用期間の算定にあたっては、日本ガス石油機器工業会が発行する自主基準(石油温水熱源機の標準使用条件などを定めたもの)に基づき、次のような使用条件が想定されています。

想定条件寒冷地準寒冷地
端末機温水式パネルヒーター温水ルームヒーター
使用季節冬期冬期
1日の使用時間17時間40分10時間40分
1年の使用日数188日153日

この想定より長く使っている家庭では、実際の経年劣化が10年を待たずに進むことがあります。
逆に、使用頻度が少なければ表示が出るまでの期間が延びることもあります。
88が出た年数と、設置してからの年数がぴったり一致しないのはこのためです。

88表示の消し方

表示を消す操作は、室内機でも別売リモコンでも共通の考え方です。
いずれも運転ランプが点灯している状態で、2つのキーを同時に3秒以上押します。

構成操作
室内機(CRHタイプ)運転キーと温度/時刻合わせキーを同時に3秒以上押す
別売リモコン(CRB-R1)運転スイッチと温度設定スイッチを同時に3秒以上押す

操作の前に、運転ランプが点灯しているかを確認してください。
停止状態では受け付けられません。
特別な工具や分解は必要なく、リモコン操作だけで完了します。

なお、E-CON接続の放熱器だけで室外機を運転している構成では、そもそもエラー表示やリセットの操作ができません。
この場合は別売のCRBリモコンが必要になります。

消したあと、いつまた表示されるのか

ここが最も誤解されやすい部分です。
消灯操作を行っても、点検を受けずに使い続けた場合は1年相当の使用期間が経過すると再び88が表示されます。

一方、点検を受けたあとは、3年相当の使用期間ごとに88が表示され、点検時期を知らせる仕組みになります。

状況次に88が出るまで
消灯操作だけを行い、点検を受けていない1年相当
「あんしん点検」を受けた3年相当

消灯はあくまで表示を消す操作であり、機器の経年劣化そのものが解消されるわけではありません。
「毎年出るのが煩わしい」という状態が続く場合は、一度点検を受けるほうが結果的に手間が減ります。

📎 出典:株式会社コロナ 取扱説明書のダウンロード

「あんしん点検」は法定点検ではない

88の表示に合わせて案内されるのが、コロナの「あんしん点検」です。
これは長期使用製品安全点検制度で定められた法定点検の点検基準を参考に、コロナが独自に設定した基準で行う点検です。

押さえておきたいのは次の3点です。

  • 点検料金は利用者の負担になる(有料)
  • 点検の結果、整備が必要になった場合は別途整備費用が発生する
  • 点検はその時点での安全を確認するもので、機器の延命や性能を保証するものではない

受けなければ違法になるといった性質のものではありません。
ただし、経年劣化による重大事故を防ぐという目的で設けられている仕組みなので、10年を超えて使い続ける前提であれば受けておく価値はあります。

費用は点検内容や地域、整備の有無で変わるため、依頼前に見積もりを確認してください。

📎 出典:株式会社コロナ 修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

88が出たときに一緒に確認したいこと

88は点検を検討するきっかけとして使えます。
表示を消す前に、自分で見られる範囲を確認しておくと、点検を依頼するかどうかの判断材料になります。

確認する場所見るポイント
循環液の水位下限を下回っていないか、色が茶色く変わっていないか
送油管(銅パイプ)変形やひび割れがないか
送油経路の接合部油のにじみ、機器の下に灯油のたまりがないか
給気口・排気口落ち葉や雪でふさがれていないか
運転音以前より異音が増えていないか

このうち循環液は、88とは別に3年を目安とした入れ替えが必要です。
88が出る頃には複数回の交換時期を迎えているはずなので、交換履歴が思い出せない場合はこの機会に確認してください。
循環液の扱いはコロナ温水ルームヒーターの「給水」表示|循環液の補充手順と交換目安で詳しく解説しています。

灯油のにおい、油漏れ、すすの発生があるときは、88の消灯操作より先に運転を停止してください。
異常や故障が疑われる状態での使用は、火災や事故につながるおそれがあります。
電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡してください。

点検か、買い替えかを判断する材料

88が出た時点で必ず買い替えが必要になるわけではありません。
判断を分けるのは、機器の状態と部品の供給状況です。

状況考え方
不具合がなく、日常の点検でも異常が見当たらない点検を受けたうえで継続使用を検討する
年に何度もエラー表示が出る点検時に部品の状態を確認してもらう
修理を複数回繰り返している買い替えを含めて検討する
製造打ち切りから年数が経っている部品供給の可否を先に確認する

材料として知っておきたいのが、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年という点です。
機能を維持するために必要な部品が手に入らなくなると、症状が軽くても修理そのものができません。
88が出た段階で、自宅の機器がいつ頃の製品なのかを型式から確認しておくと、いざというときの判断が早くなります。

他のコロナ製品の88とは扱いが違う

コロナの製品には、温水ルームヒーター以外にも88を表示するものがあります。
ただし、表示される場所も消し方も機器ごとに異なります。

石油ストーブやFF式石油暖房機の88は、本体側の操作で解除します。
手順はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とは|点検時期サインの解除手順を徹底解説で解説しています。
石油給湯器の場合はリモコン側の操作になり、こちらはコロナ給湯器のエラー「88」とは?表示される理由と正しい解除方法を解説にまとめています。

温水ルームヒーターは室外機と室内機で構成されるため、88を検知しているのは室外機、表示しているのは室内機または別売リモコンという関係になります。
他機種の手順をそのまま試しても解除できないのは、この構成の違いによるものです。

「定期点検」と「あんしん点検」は別のもの

紛らわしいのですが、コロナの温水ルームヒーターには点検の案内が2種類あります。

名称タイミング位置づけ
定期点検2年に1回程度、シーズン終了後など長期使用による不具合を早めに見つけるための点検(有料)
あんしん点検88が表示されたとき(10年相当)経年劣化による重大事故を防ぐための点検(有料)

定期点検は、88が出ていなくても推奨されているものです。
依頼先は販売店のほか、日本石油燃焼機器保守協会が行う技術管理講習会の修了者(石油機器技術管理士)などがいる店とされています。
つまり88が出て初めて点検する、という前提ではありません。
2年ごとの点検を続けてきた機器であれば、88が出た時点での状態も把握しやすくなります。

点検を依頼するときに伝えるとよいこと

連絡の段階で情報がそろっていると、訪問時のやり取りが短くなり、部品の手配も進みやすくなります。

  • 室外機と室内機の型式(CRB・CRHから始まる記号)
  • 設置した年、またはおおよその使用年数
  • 88が表示された時期と、消灯操作をしたかどうか
  • 88以外に出ている表示があれば、その記号
  • 暖まりにくい、異音がするなど、気になっている症状

型式は室外機の本体ラベルや取扱説明書で確認できます。
過去に88を消した記録が残っていれば、その年も伝えてください。
前回の消灯からどれだけ使ったかが分かると、劣化の進み具合を推測する材料になります。

よくある質問

Q1. 88が出ましたが、そのまま使い続けても問題ありませんか。

88は故障を知らせる表示ではないため、運転を続けること自体はできます。
ただし、使用期間が設計上の標準使用期間である10年相当に達したという知らせなので、経年劣化が進んでいる段階であることは確かです。
暖まりにくい、異音がする、油のにおいがするといった変化がある場合は、88とは別に点検が必要です。
不具合が見当たらない場合でも、10年を超えて使い続ける前提であれば、一度点検を受けておくと安心につながります。

Q2. 88を消したのに、またすぐ表示されました。

消灯操作は表示を消すだけで、使用時間の積算そのものを止めるものではありません。
点検を受けずに使い続けた場合、1年相当の使用期間が経過すると再び88が表示されます。
毎年同じ時期に出るのはこのためです。
点検を受けたあとは3年相当ごとの表示に切り替わるため、頻度を減らしたい場合は点検を検討してください。

Q3. 88と一緒にエラーコードが出ています。どちらを先に対処しますか。

エラーコードのほうを先に対処してください。
88は運転を止める表示ではありませんが、E1からE26、EE・Ee、EH・Ehなどのサインは、機器が異常を検知して停止した状態を示します。
まず表示されている記号を控え、灯油や循環液など自分で確認できる範囲を確かめたうえで、解消しなければ販売店に連絡してください。
88の消灯操作は、その対処が済んでから行えば十分です。

Q4. 「あんしん点検」は必ず受けなければいけませんか。

義務ではありません。
コロナが長期使用製品安全点検制度の点検基準を参考に、独自の基準で設定している有料の点検です。
受けなかったからといって使用できなくなるわけではなく、罰則もありません。
ただし、点検はその時点での安全を確認する目的で設けられている仕組みです。
10年を超えて使う予定がある場合や、不具合の兆候が気になる場合は、受けておく判断が現実的です。

Q5. まだ設置から10年経っていないのに88が出ました。

88は購入日からの経過年数ではなく、実際の使用時間の積算で判定されます。
想定されている標準的な使用条件より長時間・長期間使っている場合は、10年を待たずに表示されることがあります。
寒さの厳しい地域で長時間運転しているケースなどが該当します。
故障ではありませんが、想定より使用負荷が高いことを示しているとも言えるため、点検の案内として受け止めておくとよいでしょう。

安全に使い続けるためのポイント

88は故障ではなく、使用期間が10年相当に達したことを知らせる表示です。
運転は続けられますが、経年劣化が進んでいる段階であることに変わりはありません。

  • 88は運転を止める表示ではない。暖房が効かない場合は別の原因を疑う
  • 消灯は運転ランプ点灯中に2つのキーを3秒以上同時押し
  • 点検を受けずに消した場合、1年相当でまた表示される
  • 「あんしん点検」は有料で、法定点検ではない
  • 補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年
  • 油のにおいや漏れがあるときは、消灯操作より運転停止が先

表示が出た年を控えておくと、次に出たときに何年分使ったのかが分かります。
型式と設置年をメモに残しておくだけでも、点検や交換を検討する場面で判断が早くなります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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