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コロナ温水ルームヒーターのE11・E12・E13・EC|サーミスタ異常

コロナ温水ルームヒーターのE11・E12・E13・ECのエラーコードとサーミスタ異常について紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖まりが悪い状態が続いたあと、表示部に「E11」「E12」「E13」「EC」のいずれかが出ていませんか。
これらはいずれも、コロナの温水ルームヒーターがサーミスタの異常を検知して停止したことを知らせるサインです。
サーミスタは温度を測るセンサーで、どこの温度を測っているかによって症状の出かたが変わります。
4つとも公式に案内されている処置方法は点検または修理で、利用者の操作で復帰できる表示ではありません。
この記事では、それぞれが何を測っているのか、表示が出る前に現れやすい症状、室外機側と室内機側で段取りが変わる点、連絡時に伝えたい情報までを整理します。

目次

サーミスタは温度を測るセンサー

サーミスタは、温度によって電気の流れやすさが変わる性質を利用した部品です。
石油機器では、燃焼の制御や安全確認のために複数のサーミスタが使われています。

温水ルームヒーターは、室外機で灯油を燃やして循環液を温め、その液を室内機へ送って暖房する構成です。
そのため、室外機側と室内機側の両方にサーミスタがあります。

表示検知しているサーミスタ検知場所
E11空気サーミスタ室外機
E12出湯サーミスタ室外機
E13冷風防止サーミスタ室内機
ECルームサーミスタ室内機

室内機(CRHタイプ)のデジタル表示部では「E11」「EC」のように表示され、別売のCRBリモコンでは数字表示になります。

📎 出典:株式会社コロナ 温水ルームヒーター|エラーサイン一覧

それぞれ何を測っているのか

E11:空気サーミスタ(室外機)

燃焼に関わる空気側の温度を検知する部分です。
灯油を燃やすには適切な量の空気が必要で、その状態を把握するための情報として使われます。
正しい値が読めなくなると、燃焼の制御が成り立たなくなるため運転を停止します。

E12:出湯サーミスタ(室外機)

室外機から室内機へ送り出す循環液の温度を測る部分です。
この値をもとに、燃焼を強めるか弱めるかが決まります。

4つの中で、暖房の効きに最も直結するのがE12です。
実際の液温より低く読んでいれば燃焼を続けすぎ、高く読んでいれば十分温まる前に燃焼を絞ってしまいます。

E13:冷風防止サーミスタ(室内機)

室内機から冷たい風が吹き出すのを防ぐための部分です。
運転を始めた直後は循環液がまだ温まっておらず、そのまま送風すると冷風が出てしまいます。
このサーミスタが液温を見て、十分に温まってから送風を始めるよう制御しています。

EC:ルームサーミスタ(室内機)

室温を測る部分です。
設定温度に対して今の室温がどうかを判断し、運転の強弱を決めています。
この値がずれると、設定どおりに運転しているつもりでも体感と合わなくなります。

表示が出る前に現れやすい症状

サーミスタの異常は、ある日突然出るとは限りません。
「そういえば最近おかしかった」という前段階があるケースは少なくありません。

それまでの変化関係しやすい表示
ぬるい風しか出ない、暖まりにくいE12
設定温度を変えても体感が変わらないEC
運転開始直後に冷たい風が出るE13
いつまでも送風が始まらないE13
設定を触っていないのに強弱が不安定E11・E12
部屋が暑くなりすぎる、寒くなりすぎるEC

連絡するときにこうした症状もあわせて伝えると、どのサーミスタが疑わしいかの見当がつきやすくなります。
「いつ頃から、どんなふうにおかしかったか」は点検する側にとって有力な手がかりになります。

4つとも点検・修理が必要

サーミスタは機器内部に組み込まれた部品で、外から状態を確認したり交換したりできる箇所ではありません。

表示が出た状態で運転を続けないでください。
温度を正しく検知できないまま燃焼を続けると、過熱や不完全燃焼につながるおそれがあります。
運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡してください。

リセット操作で表示が消えることはありますが、原因が解消したわけではありません。
分解や部品交換は有資格者による作業が前提で、自分で内部に手を入れると保証の対象からも外れます。

室外機側か室内機側かで段取りが変わる

4つの表示は、検知場所によって作業の範囲が変わります。

表示検知場所作業の範囲
E11・E12室外機屋外での作業。設置場所への立ち入りが必要
E13・EC室内機室内での作業。設置された部屋への立ち入りが必要

連絡の段階でどちら側の表示かを伝えておくと、訪問時の段取りが整いやすくなります。
室外機側であれば、積雪期は機器の周囲を除雪しておく必要がありますし、室内機側であれば、機器の前にある家具を動かしておく必要が出てきます。

また、複数の表示が交互に出る場合は、サーミスタ単体ではなく制御側の問題が疑われることもあります。
どの表示がいつ出たかを控えておいてください。

連絡するときに伝えるとよいこと

  • 室外機と室内機の型式(CRB・CRHから始まる記号)
  • 表示されている記号と、複数出ている場合はその組み合わせ
  • いつから、どのくらいの頻度で出ているか
  • 表示が出る前に気になっていた症状(暖まりにくい、冷風が出るなど)
  • 室外機の設置場所と、冬季のアクセス状況
  • 設置してからのおおよその年数

📎 出典:株式会社コロナ 修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

間違えやすい表示

暖まらないという症状は共通していても、原因はまったく異なります。

表示内容違い
給水循環液の減少補充液の補給で解消する。自分で対処できる
E5・E6バーナの低温・高温異常燃焼部そのものの異常。点検・修理が必要
EH・Eh内部温度の異常機器内部の温度上昇。点検・修理が必要

暖まりにくいという症状が出たとき、まず確認したいのは循環液の水位です。
液量が足りていなければ、サーミスタが正常でも十分な暖房はできません。
確認の手順はコロナ温水ルームヒーターの「給水」表示|循環液の補充手順と交換目安で解説しています。

燃焼まわりの表示との違いはコロナ温水ルームヒーターのE1・E5〜E8|燃焼まわりの異常表示にまとめています。
表示の全体像はコロナ温水ルームヒーターのエラーサイン一覧|表示の意味と対処の目安を確認してください。

修理か買い替えかを判断する材料

サーミスタの交換だけで済むのか、制御基板まで及ぶのかによって費用は変わります。
判断材料として押さえておきたいのが、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年という点です。
部品が手に入らなければ、症状が軽くても修理そのものができません。

状況考え方
設置から10年未満で、初めての不具合まず点検・見積もりを取る
複数のサーミスタで表示が出ている制御側を含めた点検が必要
修理を何度も繰り返している買い替えを含めて検討する
88が表示されている点検を受けたうえで判断する

年数の目安についてはコロナ温水ルームヒーターの88表示|点検時期お知らせの意味と消し方で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ 取扱説明書のダウンロード

よくある質問

Q1. サーミスタの異常は自分で直せますか。

直せません。
サーミスタは機器内部に組み込まれた部品で、外から状態を確認したり交換したりできる箇所ではありません。
分解を伴う作業は有資格者による対応が前提で、自分で内部に手を入れると故障範囲を広げるおそれがあります。
保証の対象からも外れるため、点検と修理は販売店またはコロナサービスセンターに依頼してください。

Q2. 表示が出る前から暖まりにくかったのですが、関係ありますか。

関係している可能性があります。
とくにE12(出湯サーミスタ)は、室外機から送り出す循環液の温度を測る部分なので、値がずれると暖房の効きに直接影響します。
実際の液温より高く読んでいれば、十分温まる前に燃焼を絞ってしまいます。
「ぬるい風しか出ない」「設定を上げても変わらない」といった症状が続いていた場合は、その時期もあわせて伝えてください。

Q3. ECが出ました。室温は測れているように見えます。

見た目では判断できません。
ECはルームサーミスタの異常で、室温を測る部分に不具合が生じた状態です。
表示されている室温がもっともらしく見えても、実際の値とずれていることがあります。
設定温度を変えても体感が変わらない、部屋が暑くなりすぎる・寒くなりすぎるといった症状があれば、そのずれが現れていた可能性があります。
いずれにしても点検が必要です。

Q4. 複数の表示が交互に出ます。

サーミスタ単体ではなく、制御側に問題がある可能性があります。
複数のセンサーから同時に異常な値が返っている場合、それぞれが独立して故障しているとは限りません。
どの表示がいつ出たかを控えたうえで、その組み合わせを販売店に伝えてください。
点検の範囲が変わるため、事前に分かっていると対応が早くなります。

Q5. 暖まらないのですが、表示は出ていません。

まず循環液の水位を確認してください。
液量が不足していると、サーミスタが正常でも十分な暖房はできません。
「給水」表示が出ていないか、水位ゲージが下限を下回っていないかを見てください。
灯油の残量も同様です。
どちらも問題なく、それでも暖まらない場合は、表示が出ていなくても点検を依頼する段階です。

安全に使い続けるためのポイント

E11・E12・E13・ECは、いずれも温度を測るサーミスタの異常を検知した表示です。
どこの温度を測っているかで症状の出かたが変わりますが、4つとも点検または修理が前提になります。

  • E11・E12は室外機、E13・ECは室内機で検知している
  • 暖房の効きに直結しやすいのはE12(出湯サーミスタ)
  • 運転直後の冷風や送風が始まらない症状はE13に関係する
  • 表示が出る前の症状は、点検する側にとって有力な手がかりになる
  • 複数の表示が交互に出る場合は制御側の問題も疑われる
  • 補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年

暖まりにくいと感じた時点で循環液と灯油の状態を確認しておけば、表示が出たときに「それ以外の原因」まで絞り込めます。
日頃の観察が、そのまま点検の精度につながります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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