暖房が止まり、表示部に「E24」「E26」「EL」「EF」のいずれかが出ていませんか。
これらはコロナの温水ルームヒーターで、制御や部品まわりの異常を検知して停止したことを知らせるサインです。
4つとも公式に案内されている処置方法は点検または修理で、利用者の操作で復帰できる表示ではありません。
とくにE26は、送油まわりの状態に関わるため、安全の観点から早めの対応が必要です。
この記事では、それぞれが何を検知しているのか、症状としてどう現れるのか、E26のときに目視しておきたい箇所、連絡時に伝えたい情報までを整理します。
4つの表示が示している内容
| 表示 | 内容 | 検知場所 |
|---|---|---|
| E24 | データの設定異常を検知 | 室外機 |
| E26 | 器具内の油面異常を検知 | 室外機 |
| EL | ヒータ駆動リレーの異常を検知 | 室外機 |
| EF | 送風モータの異常を検知 | 室内機 |
室内機(CRHタイプ)のデジタル表示部では「E24」「EF」のように表示され、別売のCRBリモコンでは数字表示になります。
EFだけが室内機側の検知で、残る3つは室外機側です。
それぞれ何を検知しているのか
E24:データの設定異常
機器は、燃焼の制御や安全確認のための設定データを内部に保持しています。
E24は、そのデータが正しく読めない、あるいは想定と異なる状態になったことを示します。
制御の土台となる部分に関わるため、そのまま運転を続ける前提の表示ではありません。
落雷や電源の変動があったあとに出る場合もあり、その場合は他の表示が同時に出ていることもあります。
E26:器具内の油面異常
温水ルームヒーターの室外機には、燃焼に使う灯油を一時的にためる部分があります。
E26は、ここでの油面が想定した範囲を外れたことを検知した状態です。
4つの中で最も安全に直結するのがE26です。
油面が上限を超えている場合、あふれや漏れにつながる可能性があります。
逆に想定より低い場合は、送油側に問題が生じていることが考えられます。
EL:ヒータ駆動リレーの異常
リレーは、電気の流れを入れたり切ったりするスイッチの役割を持つ部品です。
ELは、ヒータを動かすためのリレーに異常が生じたことを示します。
電気的な入切を担う部分のため、正常に動作しないと必要なときに働かない、あるいは切れなくなるといった状態になります。
基板や配線に関わる領域で、利用者が確認できる箇所ではありません。
EF:送風モータの異常(室内機)
EFは、室内機で温風を送り出すファンのモータに異常が生じた状態です。
室外機で循環液が温まっていても、風を送る部分が動かなければ温風は出ません。
「室外機は動いているのに、部屋が暖まらない」という形で気づくことが多い表示です。
表示が出る前から、送風の音が変わった、風量が落ちたといった変化が現れていることがあります。
症状としてどう現れるか
| 表示 | 現れやすい症状 |
|---|---|
| E24 | 運転を開始できない、設定が反映されない |
| E26 | 運転が止まる、油のにおいを伴うことがある |
| EL | 運転が始まらない、動作が不安定になる |
| EF | 室外機は動くのに温風が出ない、送風音が変わる |
連絡するときに、表示だけでなくこうした症状もあわせて伝えると、原因の絞り込みが早くなります。
E26が出たときは油まわりを目視する
4つの中で、利用者が状況を確認しておく意味があるのはE26です。
ただし、確認は目で見るだけにとどめてください。
- 室外機の下や周囲の地面に、灯油のたまりやしみがないか
- 送油管の接合部に、油のにじみや外れがないか
- 油タンクの下や周囲が濡れていないか
- 灯油のにおいが漂っていないか
油漏れやにおいがあるときは、運転を再開しないでください。
漏れた灯油に着火すると火災につながります。
運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡してください。
送油バルブや配管を自分で操作しないでください。
こぼれた灯油や地面にしみた灯油の扱いは、灯油をこぼしたときの正しい対処法|臭い・火災・健康リスクを防ぐ掃除と処理の完全ガイドで解説しています。
なお、油面の異常そのものは機器内部で起きている状態です。
外から見て何も見つからなくても、表示が出ている以上は点検が必要だと考えてください。
利用者側でできるのは、表示を控えることまで
E24・EL・EFについては、外から確認できる要素がほとんどありません。
EFの場合、室内機の吸込口や吹出口がふさがれていないかを見る意味はありますが、それで解消するのはモータ側の異常ではなく風量不足の症状です。
これらの表示が出た状態で、リセットを繰り返さないでください。
異常を抱えたままの運転は、故障範囲を広げるだけでなく、事故につながるおそれがあります。
分解や部品交換は有資格者による作業が前提です。
部品を自分で入手して取り付ける、基板に触れるといった対応は、故障を広げるうえ保証の対象からも外れます。
連絡するときに伝えるとよいこと
- 室外機と室内機の型式(CRB・CRHから始まる記号)
- 表示されている記号と、複数出ている場合はその組み合わせ
- いつから、どのくらいの頻度で出ているか
- 直前に落雷や停電、工事などがあったか
- E26の場合は、油のにおいや漏れの有無
- EFの場合は、室外機が動いているかどうか、送風音の変化
とくにE26では、においや漏れの有無を最初に伝えることが重要です。
緊急性の判断が変わるため、訪問の優先順位にも影響します。
間違えやすい表示
| 表示 | 内容 | 違い |
|---|---|---|
| E7 | 燃焼モータの異常 | 室外機の燃焼用送風機。EFの室内機ファンとは別 |
| E25 | 灯油切れの検知 | 給油と空気抜きで復帰する。自分で対処できる |
| E14 | 室内機と室外機の通信異常 | 電源はあるが信号が届かない状態 |
混同されやすいのがE7とEFです。
どちらもモータの異常ですが、E7は室外機で燃焼に使う空気を送る送風機、EFは室内機で温風を送るファンを指します。
燃焼まわりの表示についてはコロナ温水ルームヒーターのE1・E5〜E8|燃焼まわりの異常表示にまとめています。
表示の全体像はコロナ温水ルームヒーターのエラーサイン一覧|表示の意味と対処の目安を確認してください。
修理か買い替えかを判断する材料
E24やELのように制御基板に関わる修理は、部品の供給状況が判断を左右します。
押さえておきたいのが、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年という点です。
基板のように機能の中心を担う部品が手に入らなければ、症状が軽くても修理そのものができません。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 設置から10年未満で、初めての不具合 | まず点検・見積もりを取る |
| EFのみで、室外機側に問題がない | 室内機側の修理・交換で済む可能性がある |
| 複数の表示が同時に出ている | 制御側を含めた広い範囲の点検が必要 |
| 88が表示されている | 点検を受けたうえで判断する |
室内機と室外機は組み合わせで動く設備のため、片方だけを新しくできるとは限りません。
年数の目安についてはコロナ温水ルームヒーターの88表示|点検時期お知らせの意味と消し方で整理しています。
📎 出典:株式会社コロナ 取扱説明書のダウンロード
よくある質問
Q1. E26が出ましたが、油漏れは見当たりません。使えますか。
使用は中止してください。
E26は器具内の油面が想定した範囲を外れたことを検知した表示で、異常は機器の内部で起きています。
外から見て漏れやにおいが確認できなくても、表示が出ている以上は点検が必要です。
確認した内容(漏れやにおいがなかったこと)も、連絡時に伝えてください。
送油バルブや配管を自分で操作するのは避けてください。
Q2. EFが出ました。室外機は動いているようです。
EFは室内機の送風モータの異常なので、室外機が動いているのは矛盾しません。
循環液は温まっていても、風を送る部分が動かなければ温風は出ないためです。
表示が出る前から送風音が変わっていた、風量が落ちていたという変化があれば、その時期もあわせて伝えてください。
室外機側に問題がなければ、室内機側の修理で済む可能性があります。
Q3. E7とEFはどちらもモータの異常ですか。
どちらもモータですが、場所と役割が違います。
E7は室外機の燃焼用送風機で、灯油を燃やすために必要な空気を送る部分です。
EFは室内機のファンで、温まった空気を部屋へ送り出す部分です。
E7は燃焼そのものに関わるため不完全燃焼のリスクがあり、EFは暖房が効かないという症状として現れます。
表示を控えるときは、記号を正確に読み取ってください。
Q4. 落雷のあとにE24が出ました。
落雷による過電圧が制御基板に影響した可能性があります。
E24は制御データが正しく読めない状態を示す表示で、電源の変動がきっかけになることがあります。
他の表示も出ている、他の家電も同時に不調になっているといった場合は、広い範囲の点検が必要です。
機器の使用を中止し、電源プラグを抜いたうえで販売店に連絡してください。
落雷があった事実は必ず伝えてください。
Q5. リセットすれば一時的にでも使えますか。
繰り返さないでください。
E24・E26・EL・EFはいずれも公式に点検または修理が必要とされている表示です。
リセット操作で表示が消えることはありますが、原因が解消したわけではありません。
とくにE26は送油まわりに関わるため、油漏れやあふれのリスクを抱えたまま運転することになります。
寒い時期に暖房を止めるのは負担が大きいものですが、別の暖房手段を確保したうえで点検を依頼するのが安全です。
安全に使い続けるためのポイント
E24・E26・EL・EFは、制御や部品まわりの異常を検知した表示です。
4つとも点検または修理が前提で、利用者の操作で解消するものではありません。
- EFだけが室内機側の検知。残る3つは室外機側
- E26は送油まわりに関わるため、油のにおいと漏れの有無を最初に確認する
- 油漏れがあれば運転を再開せず、バルブや配管に触れない
- EFは「室外機は動くのに温風が出ない」という形で現れる
- E7(燃焼用送風機)とEF(室内機ファン)は別物
- 補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年
表示が出たら、記号と症状、直前の出来事を控えて連絡する。
それだけで点検の入り口が定まり、復旧までの時間を短くできます。

