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コロナ温水ルームヒーターのE1・E5〜E8|燃焼まわりの異常表示

コロナ温水ルームヒーターのE1・E5〜E8について、燃焼まわりの異常表示を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が止まり、表示部に「E1」「E5」「E6」「E7」「E8」のいずれかが出ていませんか。
これらはいずれも、コロナの温水ルームヒーターの室外機が燃焼まわりの異常を検知して停止したことを知らせるサインです。
灯油切れや停電のように、利用者の操作で復帰できる表示ではありません。
公式に案内されている処置方法も、5つすべてが点検または修理です。
この記事では、それぞれの表示が何を検知しているのか、表示が出る前に現れやすい症状、販売店へ連絡するときに伝えるとよい情報、修理と買い替えを判断する材料までを整理します。

目次

5つの表示が示している内容

いずれも室外機で検知されるサインです。

表示内容主に関係する部分
E1燃焼していないのに炎を検知炎を検知する部品
E5バーナの低温異常を検知バーナ部と温度検知
E6バーナの高温異常を検知バーナ部と温度検知
E7燃焼モータの異常を検知燃焼用の送風機
E8空焚き防止サーモの作動を検知熱交換器まわり

室内機(CRHタイプ)のデジタル表示部では「E1」「E5」のように表示され、別売のCRBリモコンでは「エラー1」「エラー5」と数字で表示されます。
5つとも公式の処置方法は「点検または修理が必要」とされており、リセットして使い続ける前提の表示ではありません。

📎 出典:株式会社コロナ 温水ルームヒーター|エラーサイン一覧

それぞれの表示で何が起きているのか

E1:燃焼していないのに炎を検知

石油機器は、実際に炎が上がっているかどうかを炎検知器で確認しながら運転します。
E1は、燃焼していないはずの状態で「炎がある」と判断されたときに表示されます。

炎がないのにあると認識してしまうと、機器は安全な制御ができません。
そのため、検知側の異常として運転を止めます。
炎検知器やその周辺の部品に関わる内容で、利用者が確認できる箇所ではありません。

E5・E6:バーナの低温異常・高温異常

E5はバーナ部の温度が想定より低い状態、E6は逆に高い状態を検知したことを示します。
バーナ部の温度は、燃焼が正常に進んでいるかを判断する重要な手がかりです。
温度を測る部品側の不具合で正しい値が読めていない場合にも、同じように表示されます。

E6のように温度が上がりすぎる側の異常は、燃焼状態そのものに関わるため、そのまま運転を続けるべきではありません。

E7:燃焼モータの異常

燃焼には、灯油とともに適切な量の空気が必要です。
E7は、その空気を送る燃焼用の送風機に異常が生じたことを示します。

空気が足りない状態での燃焼は、不完全燃焼につながります。
表示が出る前から、運転音が以前と変わった、うなるような音が混じるようになった、といった変化が現れていることがあります。

E8:空焚き防止サーモの作動

E8は、熱交換器まわりの温度が異常に上がったときに働く保護機能が作動した状態です。
温水ルームヒーターは、灯油で温めた循環液を室内機へ送って暖房します。
この循環液が不足していたり、経路が正常に流れていなかったりすると、熱の逃げ場がなくなり温度が上昇します。

ただし、循環液を補充すれば直るとは限りません。
ポンプの不具合や経路の詰まり、サーモ自体の異常など、原因はほかにも考えられます。
保護機能が働いたという事実は、機器がそれだけの状態に置かれたことを意味します。

利用者側でできるのは、表示を控えることまで

5つの表示に共通するのは、燃焼という最も慎重に扱うべき部分に関わっているという点です。

これらの表示が出た機器を、処置せずに運転し続けないでください。
不完全燃焼や火災につながるおそれがあります。
運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡してください。

とくに、排気口からすすや黒い煙が出ている、灯油のにおいが強い、といった症状を伴う場合は、リセット操作をせずその場で使用を中止してください。

分解や部品交換は、有資格者による作業が前提です。
自分で内部に手を入れると、故障を広げるだけでなく、保証の対象からも外れます。

表示が出る前に現れやすい症状

これらのサインは、ある日突然出るとは限りません。
振り返ると、前段階の変化があったというケースは少なくありません。

それまでの変化関係しやすい表示
設定温度を上げても暖まりにくいE5・E8
運転音が変わった、うなる音が増えたE7
立ち上がりに時間がかかるようになったE5・E8
排気のにおいが強くなった、すすが出るE6・E7
短い時間で運転と停止を繰り返すE8

連絡するときに、こうした前段階の症状もあわせて伝えると、原因の特定が早くなります。
「いつ頃から、どんな変化があったか」は、点検に来る側にとって有力な手がかりになります。

E8のときに確認しておきたいこと

5つの中で、利用者が状態を見ておく意味があるのはE8です。
循環液の不足が背景にある場合があるため、水位と液の色を確認しておくと、点検時の判断材料になります。

  • 水位が下限を下回っていないか
  • 液が茶色く変色していないか
  • 最後に循環液を入れ替えたのがいつか
  • 「給水」表示が出たまま放置していなかったか

循環液の扱いはコロナ温水ルームヒーターの「給水」表示|循環液の補充手順と交換目安で解説しています。
ただし、確認はあくまで情報整理のためです。
補充して再運転を試すのではなく、確認した内容を販売店に伝えてください。

連絡するときに伝えるとよいこと

情報がそろっていると、訪問時のやり取りが短くなり、部品の手配も進みやすくなります。

  • 室外機と室内機の型式(CRB・CRHから始まる記号)
  • 表示されている記号(数字か、大文字か小文字か)
  • いつから、どのくらいの頻度で出ているか
  • 表示が出る前に気になっていた症状
  • 灯油と循環液の状態(残量、最後の給油・補充の時期)
  • すす、黒煙、においなどの有無

📎 出典:株式会社コロナ 修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

修理か買い替えかを判断する材料

燃焼まわりの修理は、部品の交換を伴うことがほとんどです。
判断材料として押さえておきたいのが、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年という点です。
必要な部品が手に入らない場合、症状が軽くても修理そのものができません。

状況考え方
設置から10年未満で、初めての不具合まず点検・修理を検討する
修理を複数回繰り返している買い替えを含めて検討する
製造打ち切りから年数が経っている部品供給の可否を先に確認する
88が表示されている点検を受けたうえで判断する

修理費用は、原因が炎検知側なのか、送風機側なのか、熱交換器まわりなのかで幅が大きくなります。
見積もりを取ったうえで、残りの使用年数と比べて判断するのが現実的です。
年数の目安についてはコロナ温水ルームヒーターの88表示|点検時期お知らせの意味と消し方で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ 取扱説明書のダウンロード

間違えやすい表示

燃焼に関わる表示の中には、対処がまったく異なるものもあります。

表示内容違い
E2・E4着火不良、途中失火まず灯油を確認する。自分で解消できる場合がある
E25灯油切れの検知給油と空気抜きで復帰する
EH・Eh内部温度の異常燃焼部ではなく、機器内部の温度。点検・修理が必要

E2・E4は同じ燃焼まわりに見えますが、最初の確認点は灯油です。
詳しくはコロナ温水ルームヒーターのE2・E4|着火不良と途中失火の確認点を確認してください。
表示の全体像はコロナ温水ルームヒーターのエラーサイン一覧|表示の意味と対処の目安にまとめています。

よくある質問

Q1. E1やE7が出ましたが、リセットすれば使えますか。

使い続けないでください。
E1・E5・E6・E7・E8は、いずれも公式に「点検または修理が必要」とされている表示です。
リセット操作で表示が消えることはありますが、原因が解消したわけではありません。
燃焼まわりの異常を抱えたまま運転を続けると、不完全燃焼や火災につながるおそれがあります。
運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで販売店に連絡してください。

Q2. E8が出ました。循環液を足せば直りますか。

直るとは限りません。
E8は熱交換器まわりの温度が異常に上がったときに働く保護機能が作動した状態で、循環液の不足が背景にあることもあります。
ただし、ポンプの不具合や経路の詰まり、サーモそのものの異常など、ほかの原因も考えられます。
水位と液の色は確認しておいてかまいませんが、補充して再運転を試すのではなく、確認した内容を販売店に伝えてください。

Q3. 表示が出たり消えたりします。急がなくても大丈夫ですか。

早めに連絡してください。
出たり消えたりする状態は、異常が断続的に起きていることを意味します。
運転できる時間があると「まだ使える」と感じてしまいますが、燃焼まわりの不具合は進行すると不完全燃焼につながります。
とくに、排気のにおいが強くなった、すすが出る、運転音が変わったといった変化を伴う場合は、その時点で使用を中止してください。

Q4. 自分で部品を交換することはできますか。

できません。
燃焼まわりの部品交換や調整は、専門の技術と資格を要する作業です。
自分で分解すると、故障範囲を広げるだけでなく、保証の対象からも外れます。
部品をインターネットで購入して取り付けるといった方法も避けてください。
点検と修理は、販売店またはコロナサービスセンターに依頼してください。

Q5. 修理と買い替え、どちらを選ぶべきですか。

機器の使用年数と部品の供給状況で判断します。
補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年とされており、これを過ぎていると症状が軽くても修理ができません。
設置から10年未満で初めての不具合であれば、まず点検と見積もりを取るのが現実的です。
一方、修理を何度も繰り返している場合や、88が表示されている場合は、買い替えを含めて検討する段階に入っています。

安全に使い続けるためのポイント

E1・E5・E6・E7・E8は、いずれも室外機の燃焼まわりで異常が検知された表示です。
利用者側で解消できる内容ではなく、点検または修理が前提になります。

  • 5つとも公式の処置方法は「点検または修理」
  • リセットして運転を続けない。すす・黒煙・においがあれば即座に使用を中止する
  • 表示が出る前の変化(暖まりにくい、異音、立ち上がりの遅さ)は有力な手がかりになる
  • E8のときは循環液の水位と色を確認し、その情報を伝える
  • 型式・表示・症状・時期をまとめてから連絡すると対応が早い
  • 補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後7年

暖房が止まると急いで復旧させたくなりますが、燃焼まわりの表示は機器が危険を避けるために出しているものです。
使用を止めて連絡する判断が、結果として機器も住まいも守ることになります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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