お湯を使っている最中に急に水に変わり、リモコンに「12」「13」「50」といった番号が出て不安になっていませんか。
この3つは、いずれも燃焼そのものに異常があると機器が判断して停止した状態を示しています。
着火しないという話ではなく、燃え始めたあとに何かがおかしくなったときに出る番号です。
燃焼に関わる表示は、放置したまま運転を繰り返すと危険につながる種類のものでもあります。
この記事では、3つの番号が燃焼のどの段階を指しているのか、確認してよい範囲はどこまでか、点検を依頼するときに伝えるべきことまでを整理します。
12・13・50はアビーナGシリーズの燃焼系エラー
メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 12 | 燃焼途中の失火(消火)を検知 |
| 13 | 燃焼不良を検知 |
| 50 | 燃焼の異常を検知 |
この3つは、いずれも潜熱回収型のアビーナGシリーズの一覧に記載されているものです。
それ以外の給湯機の一覧には、12・13・50という番号そのものがありません。
そのため、これらの番号が表示されているのであれば、お使いの機器はアビーナGシリーズである可能性が高いと考えられます。
処置方法については、3つとも「点検または修理が必要です」と記載されています。
灯油切れのように利用者側で解消できる案内は付いていません。
他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。
燃焼のどの段階で止まったかで番号が変わる
この3つの違いは、機器が異常を見つけたタイミングにあります。
時系列に並べると理解しやすくなります。
| 段階 | 起きていること | 対応する表示 |
|---|---|---|
| 着火する前 | 火がつかないまま停止した | 11(着火不良) |
| 着火した直後〜運転中 | いったんついた火が消えた | 12(途中失火) |
| 燃えている最中 | 燃えてはいるが状態が正常でない | 13(燃焼不良) |
| 運転全体 | 燃焼の状態が想定から外れている | 50(燃焼の異常) |
自分が体験した症状と照らし合わせると、どの番号が出ていてもおかしくないかが見えてきます。
たとえば「シャワーの途中で急に水になった」なら12、「お湯にはなるが煙やにおいがある」なら13、といった具合です。
12は「ついた火が消えた」
燃焼が始まったあと、途中で炎が失われた状態です。
灯油の供給が途切れた、燃焼に必要な空気が足りなくなった、炎を検知する部分に不具合があるなど、複数の要因が考えられます。
利用者の体感としては、お湯が急に水に変わる、給湯中にリモコンの表示が変わるといった形で表れます。
灯油が残りわずかで送油が不安定になっているときにも起こり得るため、まずは残量の確認が切り分けの材料になります。
13は「燃えているが正常ではない」
火はついているものの、燃焼の状態が正常な範囲から外れていると判断された状態です。
空気の量が足りない、バーナーまわりに汚れがたまっている、気化の状態が安定していないといったことが背景にあります。
この状態は、不完全燃焼に近い方向へ傾いている可能性があるという点で、3つのなかでも特に注意が必要です。
煙が出る、いつもと違うにおいがする、排気口まわりにすすが付くといった変化があれば、そのサインと考えてください。
50は「燃焼の異常」
一覧では「燃焼の異常を検知しています」とだけ記載されており、より総括的な表現になっています。
個別の部品を特定した表示というより、燃焼全体の状態が想定と合わないときに出るものと考えられます。
そのため、50が出ている場合は症状の記録がとりわけ重要になります。
いつ、どのくらい使ったときに出るのかを控えておくと、点検時の切り分けが早くなります。
燃焼系のエラーを軽く見てはいけない理由
「入れ直せばまた使えるから」と運転を繰り返してしまう方は少なくありません。
しかし燃焼まわりの異常には、放置すると別の危険につながる性質があります。
着火や燃焼が不安定な状態で運転を繰り返すと、燃焼室に未燃の灯油がたまり、次の点火時に異常な燃え方をするおそれがあります。
公的機関も、燃焼機器の給排気が妨げられることの危険性に繰り返し注意を呼びかけています。
給排気口が塞がれると未燃のガスが燃焼室に滞留し、点火時の火花で異常着火を起こして製品の破損や発火につながる危険があるとされています。
また、冬の凍結対策として本体に布や毛布、ビニールなどを巻き付ける行為は禁止とされており、給湯器の周囲を囲ったり、給排気口の近くに荷物を置いたりしないことも注意点として挙げられています。
石油給湯器も燃焼を伴う機器である以上、給排気を妨げないという原則は同じです。
特に積雪地では、降り積もった雪が排気口を塞いでいるケースが起こり得ます。
屋内に設置されている機種では、異臭を感じたときに窓を開けるなど換気を確保してください。
表示が出たときに確認してよい範囲
見てよいところ
- 灯油タンクの残量と、送油コックが開いているか
- 屋外の機器まわりに異臭、煙、すすの付着がないか
- 給気口や排気口の周囲に物、洗濯物、雪がないか
- 本体に布やカバーを巻き付けていないか
- 運転スイッチを一度切って入れ直す(1〜2回まで)
灯油の状態も切り分けの材料になります。
前のシーズンから持ち越した灯油を使っている場合、劣化によって燃焼が不安定になることがあります。
余った灯油の扱いは古い灯油の正しい処分方法と注意点|放置・再利用の危険性を徹底解説にまとめています。
避けるべきこと
- 表示が消えないまま運転スイッチを何度も入れ直す
- 本体のカバーを外して内部を確認する
- バーナーや燃焼室、気化部分を自分で清掃する
- 煙やにおいが出ているのに使用を続ける
着火しないときの見方については、コロナ石油給湯器のエラー4とは?着火不良と灯油切れの見分け方もあわせて読むと、燃焼まわりの流れが整理しやすくなります。
点検を依頼するときの判断基準
| 状況 | 考えられること | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 表示が出たまま消えない | 燃焼系の部品または制御の不具合 | 販売店・サービス窓口へ点検を依頼 |
| 入れ直すと使えるが再発する | 劣化が進行している可能性 | 早めに点検を依頼 |
| 使用中に急に水になることが増えた | 送油または燃焼の不安定 | 症状を伝えて点検を依頼 |
| 煙・異臭・すすの付着がある | 燃焼状態の異常 | 運転を止めて速やかに連絡 |
| 寒い日や強風の日に出やすい | 給排気や設置環境の影響 | 状況を伝えて相談 |
煙や普段と違うにおいを伴う場合は、入れ直さずに運転を止めて販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。
連絡するときは、表示されている番号、機種の型式、どのタイミングで出るか、灯油残量を確認したか、煙やにおいの有無を伝えてください。
特に煙やにおいの情報は、対応の優先度を判断する材料になります。
使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることがあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。
燃焼系のトラブルを減らすために
給排気口の周囲を年間を通して空けておく
物置代わりに荷物を寄せる、植木を近づける、洗濯物を近くに干すといった使い方は避けてください。
降雪後は、排気口が雪で塞がれていないかを確認する習慣をつけておくと安心です。
凍結対策で本体を包まない
配管の保温は必要ですが、本体そのものを布やビニールで覆うのは危険です。
凍結が気になる場合は、施工した業者に相談して適切な方法をとってください。
灯油をシーズンで使い切る
劣化した灯油は燃焼を不安定にします。
シーズン終わりに残った灯油を翌年に持ち越さないことが、燃焼系トラブルの予防につながります。
使用7年目以降は点検の機会をつくる
石油給湯器は屋外に設置されることが多く、日常的に状態を見る機会が少ない機器です。
不具合が出ていなくても、年数が経ったら点検を受けておくと、突然の停止や燃焼トラブルを避けやすくなります。
よくある質問
Q1.エラー12・13・50は何が違うのですか?
燃焼のどの段階で異常を検知したかが違います。
12はいったんついた火が途中で消えた状態、13は燃えてはいるものの状態が正常でない場合、50は燃焼の状態が全体として想定から外れている場合に表示されます。
どれもメーカーの処置方法は点検・修理とされており、利用者が直せる範囲のものではありません。
自分の症状を記録しておくと、点検時に原因を絞り込みやすくなります。
Q2.入れ直せば使えるので、このまま様子を見てもよいですか?
おすすめできません。
燃焼が不安定な状態で運転を繰り返すと、燃焼室に未燃の灯油がたまり、次の点火時に異常な燃え方をするおそれがあります。
入れ直すのは1〜2回までにとどめ、再び表示が出るようであれば点検を依頼してください。
煙やにおいを感じた場合は、その時点で運転を止めて連絡してください。
Q3.寒い日や風の強い日にだけ出るのですが、故障でしょうか?
設置環境が影響している可能性があります。
排気口が雪で塞がれている、強風で排気の抜けが乱れている、といった条件で燃焼が不安定になることがあります。
まずは給排気口の周囲に雪や物がないかを確認してください。
環境要因が見当たらないのに特定の条件で繰り返すようであれば、機器側の状態を点検してもらうのが確実です。
Q4.煙やにおいがしますが、どうすればよいですか?
すぐに運転を止めてください。
煙や普段と違うにおいは、燃焼が正常に行われていないサインです。
入れ直して再運転するのではなく、販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。
屋内に設置されている機種であれば、窓を開けるなどして換気を確保してから連絡してください。
Q5.12・13・50が出るのはアビーナGシリーズだけですか?
メーカーのエラーサイン一覧では、この3つの番号はアビーナGシリーズの項目に記載されています。
それ以外の給湯機の一覧には、12・13・50という番号自体がありません。
そのため、これらの番号が出ているのであればアビーナGシリーズである可能性が高いと考えられます。
正確な機種は、取扱説明書の表紙や本体の銘板に書かれた型式から確認できます。
まとめ
コロナの石油給湯器に表示されるエラー12・13・50は、燃焼のどの段階で異常が起きたかを示す表示です。
12は途中で火が消えた、13は燃え方が正常でない、50は燃焼全体の状態が想定から外れている、という違いがあります。
いずれも処置方法は点検・修理とされており、自分で直す前提の表示ではありません。
対応の順序を整理しておきます。
- 灯油の残量と、前シーズンからの持ち越しがないかを確認する
- 給排気口の周囲に物、洗濯物、雪がないかを見る
- 本体に布やカバーを巻き付けていないか確認する
- 入れ直すのは1〜2回までにとどめ、再発したら点検を依頼する
- 煙やにおいがある場合は、その場で運転を止めて連絡する
燃焼系のエラーは、使えるかどうかではなく、安全に使える状態かどうかで判断してください。
番号の意味を正しく読み取り、確認できる範囲を見たうえで専門家に渡すことが、いちばん確実な進め方です。

