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キャンプで電気ストーブは使える?電源・W数・テント内の注意

キャンプ場のテント内に置かれた電気ストーブと、電源・消費電力・テント内での使用上の注意を表したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

冬キャンプで「電気ストーブなら火を使わないから安全では」と考える人は多いです。
しかし、電気ストーブには、使える場所の条件と、必要な電源の条件があります。
この記事では、取扱説明書の使用場所の条件、電源の確保方法、W数の考え方、テント内で使うときの注意点を整理します。
確認したアイリスオーヤマの電気ストーブの取扱説明書では、屋外で使用しないとされています。
キャンプでの使用を勧めるものではなく、確認すべき点を整理する記事です。

目次

まず取扱説明書の「使ってはいけない場所」を確認する

キャンプで使えるかどうかは、機種の取扱説明書で決まります。
アイリスオーヤマの電気ストーブ IEH-800W の取扱説明書には、次の禁止事項が記載されています。

項目取扱説明書の内容
屋外屋外で使用しない
水まわり・風呂場など湿気のある場所では絶対に使用しない
水水につけたり、水をかけたりしない
前方1m以内にものを置かない
本体上に乗ったり、寄りかかったり、ものを置いたりしない
コンセント延長コードなどの定格を超える使い方をしない

📎 出典:電気ストーブ IEH-800W 取扱説明書(アイリスオーヤマ)

「屋外で使用しない」とされている製品は、タープの下や、屋外の電源サイトでも、使用が認められていないと考えるのが基本です。
機種によって記載は異なるため、手持ちの機種の取扱説明書で、「使用してはいけない場所」の欄を確認してください。

キャンプでの電気ストーブの使い方は3つに分かれる

キャンプで電気ストーブを検討する場面を、場所別に整理します。

場面考え方
屋外(タープ下・サイトのテーブル周り)取扱説明書で屋外が禁止の機種は不可
テント内取扱説明書とテントの両方の条件を確認
バンガロー・コテージ・ロッジの室内室内の暖房として使う場合は、通常の室内使用に近い

最後の「バンガロー・コテージ・ロッジの室内」は、建物の中なので、屋外使用には当たりません。
ただし、施設ごとに、持ち込める電化製品や、使える電気容量の決まりがあります。
施設の管理者に、持ち込める暖房器具とW数の条件を、先に確認してください。

電源の確保方法

電気ストーブは、使った電力のほとんどを熱にするため、消費電力が大きい暖房器具です。
キャンプでは、電源の確保方法が、使えるかどうかを大きく左右します。

電源の確保方法考え方
電源付きサイトサイトごとに使える電力の上限が決まっていることがある。事前に確認
ポータブル電源定格出力が、電気ストーブの消費電力を上回る必要がある
発電機騒音や排気の面で、使える場所に決まりがある
内蔵バッテリー電気ストーブにバッテリー内蔵のものは、一般的ではない

ポータブル電源で使う場合の計算は、ポータブル電源で電気ストーブは使える?の記事で整理しています。
バッテリー式の電気ストーブについては、充電式・コードレスの電気ストーブはある?の記事で解説しています。

W数の目安と、電源側の上限

アイリスオーヤマの IEH-800W は、強で800W、弱で400Wです。
山善の DS-SD083 も、強800W、弱400Wで、電気代の目安は強が1時間あたり約24.8円、弱が約12.4円(31円/kWh基準)と案内されています。

運転消費電力1時間の電力量
強800W0.8kWh
弱400W0.4kWh

一般的な家庭用コンセントは、1口あたり1,500Wが上限です。
キャンプ場の電源サイトでは、サイト全体で使える電力に上限があり、ほかの機器と同時に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。
電気ケトルやホットプレートなど、消費電力の大きい機器と同時に使わないよう、計画しておくと安心です。
コンセントの容量の考え方は、コンセントのワット数の記事で整理しています。

テント内で使うときの注意

テント内で電気ストーブを使うことを考える場合は、次の点を確認します。

確認する点理由
電気ストーブの取扱説明書屋外が禁止の機種があるため
テントの取扱説明書暖房器具の使用可否がテントごとに決まっているため
床の素材・グラウンドシート熱で溶けたり、焦げたりするおそれがあるため
本体の前方1mの空間衣類、寝袋、テントの壁を近づけないため
転倒したときの動き安全装置が働くか、地面が水平か
電源コード地面の湿気、水たまりに触れないよう配線する

テントの壁や寝袋、衣類は、電気ストーブの熱で燃えるおそれがあります。
前方1m以内にものを置かないでください。

火を使わなくても、電気ストーブは、可燃物に熱が当たると発火する危険があります。
事故の仕組みは、電気ストーブによる火事の記事で解説しています。

就寝中は使わない

日立の公式のよくある質問では、就寝中の使用について、やけどのおそれがあり、寝具などに触れると火災の原因にもなるため、絶対に使用しないよう案内されています。

📎 出典:就寝中に使用しても良いですか?(日立)

寝袋に入る前に、電気ストーブは必ず消してください。
キャンプの夜は冷え込むため、つけたまま寝たくなりますが、就寝中の使用は避けてください。
防寒は、寝袋、マット、湯たんぽなど、火災の心配が小さい方法を組み合わせるほうが安心です。

石油ストーブとの違い

キャンプで使う暖房として、石油ストーブも検討されます。
電気ストーブと石油ストーブでは、注意点が異なります。

項目電気ストーブ石油ストーブ
一酸化炭素燃焼しないため発生しない発生するおそれがあり、換気が必要
電源必要電池点火の機種が多く、電源は基本不要
消費エネルギー電力(W)が大きい灯油
屋外での使用取扱説明書で禁止の機種がある取扱説明書で禁止の機種が多い

石油ストーブの場合は、石油ストーブをキャンプで使う場合や、テント内で使えるかの記事で整理しています。
どちらの暖房も、取扱説明書の使用場所の条件を守ることが前提です。

電気代と電力量の目安

電源付きサイトでは、電気代が別料金になる場合があります。
サイトの料金と合わせて、電力量の目安を知っておくと、計画を立てやすくなります。
山善の DS-SD083 の電気代の目安(31円/kWh基準)から、使う時間ごとの金額を計算します(当サイト試算)。

使い方1時間3時間5時間
強(800W)約24.8円約74円約124円
弱(400W)約12.4円約37円約62円

電源付きサイトの料金体系は、サイトごとに異なります。
電気の使用量に応じた料金か、定額かを、予約の際に確認しておくと安心です。

ポータブル電源や発電機を使う場合は、電気代ではなく、容量や燃料が使用時間を決めます。

キャンプで電気ストーブを検討する前のチェックリスト

チェック項目確認
取扱説明書で、屋外使用が禁止されていないか□
使う場所が、建物の室内か、屋外・テントか□
電源の上限(W)に余裕があるか□
前方1m以内に、燃えるものを置かないレイアウトか□
水がかからず、地面が水平か□
就寝時と外出時は、必ず消す計画か□
延長コードを使う場合、定格を超えないか□

ひとつでも「いいえ」があれば、使用を見送ることも選択肢です。

よくある質問

Q1. キャンプで電気ストーブは使えますか?

機種の取扱説明書によります。
確認したアイリスオーヤマの IEH-800W では、屋外で使用しないとされています。
建物の中(コテージなど)で使う場合は、施設の条件を確認してください。

Q2. テント内で電気ストーブを使ってもよいですか?

電気ストーブとテントの両方の取扱説明書を確認してください。
使える場合でも、前方1m以内にものを置かないなど、可燃物への配慮が必要です。

Q3. 電気ストーブは何Wの電源が必要ですか?

確認した2機種は、強で800W、弱で400Wです。
電源側の上限と、ほかの機器との合計で、余裕があるかを確認してください。

Q4. 寝る前につけたままにしてもよいですか?

だめです。
日立の公式のよくある質問では、就寝中の使用は、絶対に避けるよう案内されています。

Q5. 冬キャンプの暖房として、何を優先すべきですか?

暖房器具だけに頼らず、寝袋やマットなどの防寒を優先してください。
暖房器具は、取扱説明書の使用場所の条件に合う機種を選び、可燃物から離して使うことが大切です。

まとめ

キャンプで電気ストーブが使えるかどうかは、取扱説明書の使用場所の条件と、電源の確保で決まります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
使用場所IEH-800Wは屋外で使用しないとされている
電源800W(強)・400W(弱)が目安。電源の上限に余裕を持たせる
テント内電気ストーブとテント、両方の条件を確認
可燃物前方1m以内にものを置かない
就寝中絶対に使用しない(日立)
石油ストーブ一酸化炭素の注意が必要。取扱説明書の条件を確認

まずは、お手持ちの電気ストーブの取扱説明書で、「使ってはいけない場所」を確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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