洗濯機の表示部に突然「C17」や「糸くずフィルター」と出て、故障ではないかと心配になっていませんか。
C17は、糸くずフィルターや異物トラップのお手入れ時期を知らせる表示で、多くの場合は故障ではありません。
ただし、掃除をしても消えない、フィルターにごみがたまっていないのに表示される、といったケースもあります。
この記事では、日立の公式情報をもとに、C17の意味と掃除の手順、消えないときの対処、修理が必要になる場合の費用の目安を解説します。
- C17が表示される仕組みと、表示される回数の目安
- 残水を抜いてから外す掃除の手順と、取り付けの注意
- 掃除しても消えないときに確認する3つのポイント
結論:まずは掃除、消えなければ取り付けと槽洗浄を確認
C17が出たときの行動は、次のように整理できます。
| 状況 | 取るべき行動 |
|---|---|
| 糸くずがたまっていた | 掃除して、カチッと鳴るまで取り付ける |
| 掃除しても消えない | 取り付けの締まり具合を確認し、槽洗浄を行う |
| 槽洗浄でも消えない | 排水口・排水トラップを掃除し、それでも消えなければ点検を依頼 |
| フィルターにごみがない | 排水経路や内部の汚れを疑い、槽洗浄と排水口の掃除を行う |
| 掃除した直後にまた表示される | 取り付けのゆるみを確認する |
C17は「故障の表示」ではなく「お手入れのお知らせ」です。
慌てて修理を依頼する前に、掃除と取り付けを確認してください。
C17が表示される意味
日立は、糸くずフィルターや異物トラップに糸くずがたまって排水できなくなるのを防ぐため、お手入れの目安として一定回数運転するとC17などを表示すると案内しています。
機種によっては、番号ではなく「糸くずフィルター」や「異物トラップ」と文字で表示されます。
表示される運転回数は機種によって異なります。
日立はBD-NX120Gを例に、次のように案内しています。
| 項目 | BD-NX120Gの場合 |
|---|---|
| 表示の目安 | 15回運転するごと |
| 早めに表示される場合 | 洗乾を使ったとき(乾燥で糸くずがたまりやすいため、15回未満でも表示されることがある) |
同じページでは、糸くずフィルターや異物トラップが外れていたり、ゆるんでいたりしても表示されることが案内されています。
掃除の後に表示が消えない原因として、取り付けのゆるみは見落とされがちです。
C16・C02との違い
糸くずフィルターや排水に関わる表示は複数あります。
| 表示 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| C17 | お手入れ時期のお知らせ | 掃除する |
| C16 | 糸くずフィルターが正しく付いていない | 目印を合わせ、カチッと鳴るまで回す |
| C02(C2) | 排水できない | 脱水のみ運転で切り分け、ホース・フィルター・排水口を確認する |
C17を放置して糸くずがたまり続けると、排水がうまくできなくなり、C02につながることがあります。
表示が出た段階で掃除しておくのが、結果的にいちばん手間がかかりません。
掃除の手順
作業の前に必ず水を抜く
洗濯槽に水が残った状態で糸くずフィルターを外すと、取り付け口から水があふれ出します。
作業の前に脱水運転を行い、水を抜いてから始めてください。
足元にタオルを敷き、水を受ける容器を用意しておくと安心です。
ドラム式の手順
日立が案内しているドラム式のお手入れの流れは次のとおりです。
- 脱水のみを1分間運転し、ドラムや排水ホースの残水を排水する
- 糸くずフィルターの手前に、洗面器などの水受けを置く
- 電源が入っている場合は電源を切り、糸くずフィルターカバーを開ける
- 糸くずフィルターを取り出し、たまった糸くずやごみを取り除く
- 機種ごとの目印(「ウエ」マークなど)を合わせて差し込み、カチッと音がするまで回して取り付ける
日立のドラム式では、糸くずフィルターが排水経路の中にあり、糸くずが詰まって排水できなくならないよう、フィルターの目は粗めに作られています。
細かな糸くずは排水と一緒に流れる仕組みです。
フィルターを引き出したときに少量の残水が出ることがあるため、水受けは必ず用意してください。
汚れがひどい場合は、歯ブラシで網目をこすると落としやすくなります。
タテ型の手順
タテ型の糸くずフィルターは、洗濯槽の内側に取り付けられている機種が多くあります。
フィルターを取り外して糸くずを捨て、必要に応じて水洗いしてから、確実に元の位置へ取り付けてください。
形状や外し方は機種によって異なるため、取扱説明書の手順に従います。
網に穴が開いている、枠が変形しているといった場合は、糸くずが排水経路に流れ込む原因になるため交換を検討してください。
掃除しても消えないときの対処
1. 取り付けの締まり具合を確認する
日立は、糸くずフィルターや異物トラップが外れていたりゆるんでいたりしても、C17などが表示されると案内しています。
一度取り外し、目印を合わせてカチッと音がするまでしっかり回して取り付け直してください。
ドラム式で回しにくい場合は、ゴムパッキンの潤滑剤がなくなっている可能性があります。
無理に強い力をかけると、フィルターにひびが入ったり故障の原因になったりします。
回しにくいままにせず、フィルターの交換や相談を検討してください。
2. 槽洗浄を行う
糸くずフィルターを掃除してもC17などが表示される場合、日立は洗浄剤を使った槽洗浄で洗濯槽や排水経路をお手入れすることで改善する可能性があると案内しています。
槽洗浄コースの使い方は、取扱説明書で確認してください。
長期間、槽洗浄をしていない場合は、洗濯槽や排水経路に洗剤カスや糸くずがたまり、フィルターまで届く前の段階で流れが悪くなっていることがあります。
3. 排水口・排水トラップを掃除する
排水口や排水トラップに糸くずや髪の毛がたまっていると、排水の流れが悪くなります。
日立は、ドラム式の排水口のお手入れについて、排水ホースを排水口から外し、手で外せるパーツを取り外して糸くずなどを取り除き、元に戻したあと排水トラップに水を注ぐ流れを案内しています。
排水ホースが外れない場合や外し方が分からない場合は、無理をせず設置した業者に問い合わせてください。
フィルターにごみがたまっていないのにC17が出る場合
「掃除したばかりで、フィルターには何もたまっていないのにC17が出る」というケースもあります。
この場合に考えられるのは、次のような状態です。
| 考えられること | 確認・対処 |
|---|---|
| フィルターの取り付けがゆるい・外れている | 取り付け直す |
| 洗濯槽や排水経路に汚れがたまっている | 槽洗浄を行う |
| 排水口・排水トラップが詰まっている | 掃除する |
| 検知に関わる部分の不具合 | 点検を依頼する |
乾燥機能をよく使う場合は、乾燥で出る糸くずが排水経路にもたまりやすくなります。
乾燥フィルターの手入れとあわせて、槽洗浄の頻度も見直してください。
本体を分解して内部を掃除するのは避けてください。
感電やけがのおそれがあるほか、メーカーの修理が受けられなくなる場合もあります。
内部の汚れが疑われる場合は、メーカーの点検を依頼するのが基本です。
掃除の頻度の考え方
日立が示しているのは「一定回数ごとに表示が出る」という目安ですが、使い方によって汚れ方は変わります。
次のような使い方をしている場合は、表示を待たずに確認しておくと安心です。
| 使い方・状況 | 確認の目安 |
|---|---|
| 乾燥機能を毎日使う | 表示を待たず、数回の運転ごとに確認する |
| ペットの毛が多い衣類を洗う | 洗濯のたびに糸くずの量を見る |
| タオル類をまとめて洗うことが多い | 糸くずが出やすいため、こまめに確認する |
| ティッシュを一緒に洗ってしまった | その回のうちに確認する |
| しばらく洗濯機を使っていなかった | 使い始める前に確認する |
フィルターの掃除は数分で終わる作業です。
表示が出る前に習慣として掃除しておくと、排水不良や乾燥時間の延びを防げます。
放置するとどうなるか
C17はお手入れのお知らせですが、放置して使い続けると次のような影響が出ることがあります。
- 糸くずがたまり、洗濯液や排水が流れにくくなる
- 排水に時間がかかり、C02(排水できない)につながる
- 乾燥機能付きの機種では、乾燥時間が長くなる
- 洗濯物に糸くずが付きやすくなる
表示が出たら、その日のうちか、次に使う前までに掃除する習慣をつけておくと安心です。
修理費用の目安
日立公式の修理料金目安では、ドラム式(BD-)の「C17」表示(糸くずフィルターお手入れ要検知)について、循環ポンプの交換で48,000〜56,000円前後(技術料・部品代・出張料を合わせた税込)と案内されています。
同ページでは、出張料が3,850円(税込)であること、訪問・見積もりの後に修理をキャンセルした場合は診断料と出張料の合計5,830円(税込)がかかることも案内されています。
タテ型の修理料金目安の一覧にはC17の項目がないため、タテ型の場合は依頼時に費用を確認してください。
C17は掃除や槽洗浄で解消することが多いため、修理を依頼する前に、この記事の手順を一通り試してください。
C17を繰り返さないためのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 表示が出たら早めに掃除する | 放置するほど汚れが固まり、落としにくくなる |
| 乾燥を使った日はフィルターを確認する | 乾燥では糸くずが多く出る |
| 取り付けはカチッと鳴るまで回す | ゆるみは表示が消えない原因になる |
| 槽洗浄を定期的に行う | 洗濯槽と排水経路に汚れをためない |
| 排水口も定期的に掃除する | 排水の流れを保つ |
| ポケットの中身を確認してから洗う | 紙類や小物はフィルターの詰まりの原因になる |
ティッシュを一緒に洗ってしまった後などは、表示の有無にかかわらずフィルターを確認しておくと安心です。
よくある質問
Q1. C17が出たら、すぐに洗濯を止めなければいけませんか?
C17は、一定回数の運転ごとに糸くずフィルターのお手入れ時期を知らせる表示で、多くの場合は故障ではありません。表示が出たら、その回の洗濯が終わった後や、次に使う前に掃除すれば十分です。ただし、手入れをせずに使い続けると、糸くずがたまって洗濯液や排水が流れにくくなり、排水できないC02の原因にもなります。表示に気づいたら、あまり日を空けずに掃除する習慣をつけておくと安心です。掃除が終われば表示は消えます。
Q2. 掃除したのにC17が消えません。なぜですか?
まず、糸くずフィルターや異物トラップの取り付けを確認してください。日立は、外れていたりゆるんでいたりしても表示されると案内しています。目印を合わせ、カチッと音がするまで回して取り付け直しましょう。それでも消えない場合は、洗浄剤を使った槽洗浄で洗濯槽や排水経路を手入れすると改善する可能性があります。槽洗浄と排水口の掃除を行っても消えない場合は、販売店や日立の修理相談窓口に点検を依頼してください。
Q3. フィルターに糸くずがたまっていないのにC17が出ます。
フィルターの取り付けがゆるんでいるか、洗濯槽や排水経路、排水口に汚れがたまっている可能性があります。まずフィルターを付け直し、次に槽洗浄、排水口と排水トラップの掃除という順に試してください。乾燥機能をよく使う家庭では、乾燥で出た糸くずが排水経路にたまりやすい傾向があります。これらを行っても表示が続く場合は、検知に関わる部分の不具合も考えられるため、点検を依頼しましょう。本体の分解は避けてください。
Q4. C17の表示は、何回運転するごとに出ますか?
表示される運転回数は機種によって異なります。日立はBD-NX120Gを例に、15回運転するごとに表示すると案内しています。また、この機種では洗乾を使った場合、乾燥で出る糸くずがたまりやすいため、15回未満でも表示されることがあるとしています。お使いの機種で何回ごとに表示されるかは、取扱説明書で確認してください。表示の間隔を把握しておくと、お手入れのタイミングを計画しやすくなります。洗乾を多く使う家庭は、早めに出ると考えておきましょう。
Q5. C17の修理費用はどれくらいかかりますか?
日立の修理料金の目安では、ドラム式でC17が表示された場合、循環ポンプの交換で48,000〜56,000円前後とされています。これは技術料・部品代・出張料を合わせた税込の目安で、機種や状態によって変わります。タテ型の一覧にはC17の項目がないため、依頼時に確認してください。ただし、C17は糸くずフィルターの掃除や取り付け直し、槽洗浄で解消することが多い表示です。修理の前に手入れを一通り試しましょう。
まとめ
C17は、糸くずフィルターや異物トラップのお手入れ時期を知らせる表示で、多くの場合は故障ではありません。
脱水で水を抜いてからフィルターを外して掃除し、カチッと音がするまで回して確実に取り付けてください。
消えない場合は、取り付けのゆるみ、槽洗浄、排水口の掃除の順に確認します。
それでも表示が続く場合は、本体を分解せず、販売店や日立の修理相談窓口に点検を依頼しましょう。

