糸くずフィルターを掃除して元に戻したのに、「C16」が表示されて運転できずに困っていませんか。
C16は、糸くずフィルター(異物トラップ)が正しく取り付けられていないことを知らせる表示です。
多くは向きを合わせて最後まで回し込めば解消しますが、掃除の直後や電源を入れた直後に出る場合は、確認したいポイントが分かれます。
この記事では、日立の公式情報をもとに、C16が出たときの正しい取り付け方と、消えないときに確認する5つのポイント、修理が必要になる場合の考え方を解説します。
- C16が表示される意味と、C17・C02との違い
- 水があふれないように作業する手順と、正しい取り付け方
- 掃除しても消えないときに確認する5つのポイント
結論:向きを合わせて「カチッ」と鳴るまで回す
C16が出たときの行動は、次のように整理できます。
| 状況 | 取るべき行動 |
|---|---|
| 掃除の直後に出た | 目印を合わせ、カチッと鳴るまで回し直す |
| 回しにくくて最後まで回らない | グリス切れの可能性。無理に力をかけず交換や相談を検討する |
| 何度付け直しても消えない | 電源を入れ直し、フィルターの破損や変形を確認する |
| 電源を入れた直後から出ている | 検知に関わる部分の不具合も考えられる。点検を依頼する |
| 運転中に急に出た | 一度電源を切り、水を抜いてからフィルターを確認する |
C16は「フィルターが付いていない」ではなく「正しく付いていない」ことを知らせる表示です。
差し込んだだけで回しきっていないケースがよく見られます。
C16が表示される意味
日立は、糸くずフィルター(異物トラップ)が正しく取り付けられていないときにC16が表示され、あわせて「糸くずフィルター」のランプが点灯すると案内しています。
糸くずフィルターは、洗濯で出た糸くずを受け止める部品です。
ドラム式では排水経路の中にあるため、正しく取り付けられていないと水漏れにつながるおそれがあります。
そのため、確実に取り付けられたことを確認できないと運転しない仕組みになっています。
C17・C02との違い
糸くずフィルターや排水に関する表示は複数あり、意味が異なります。
| 表示 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| C16 | 糸くずフィルターが正しく取り付けられていない | 向きを合わせ、カチッと鳴るまで回す |
| C17 | 糸くずフィルターのお手入れ時期 | 掃除する |
| C02(C2) | 排水できない | 脱水のみ運転で切り分け、ホース・フィルター・排水口を確認する |
C17の掃除をした後にC16が出る、という流れはよくあるパターンです。
掃除そのものは正しくても、戻すときの回し込みが足りないと、今度はC16が表示されます。
作業前の注意
洗濯槽に水が残った状態で糸くずフィルターを外すと、取り付け口から水があふれ出します。
フィルターを外す前に、必ず脱水だけを運転して水を抜いてください。
準備しておくとよいものは次のとおりです。
- 足元に敷くタオル
- 水を受ける洗面器などの容器
- 網目の汚れを落とす歯ブラシ
作業は電源を切った状態で行います。
ぬれた手で電源プラグやコンセントに触れないでください。感電のおそれがあります。
正しい取り付け方
日立がドラム式のBD-SV110GLを例に案内している手順は、次のとおりです。
糸くずフィルターの形や取り付け方は機種によって異なるため、詳しくは取扱説明書で確認してください。
- 洗濯機の電源が入っている場合は、電源を切る
- 糸くずフィルターを取り外し、「ウエ」マークの位置を確認する
- 「ウエ」マークを上に向けて、差し込み口にしっかり差し込む
- つまみを右方向に、「カチッ」と音がするまで回す
- 電源を入れ、C16の表示が消えるか確認する
「カチッ」という音がする前に回すのをやめると、見た目は付いていても正しく固定されず、C16が表示されます。
最後まで回しきることが、いちばんのポイントです。
掃除の手順(ドラム式)
フィルターを外すときは、日立が案内している次の流れで行うと水があふれにくくなります。
- 脱水のみを1分間運転し、ドラムや排水ホースの残水を排水する
- 糸くずフィルターの手前に、洗面器などの水受けを置く
- 電源を切り、糸くずフィルターカバーを開ける
- 糸くずフィルターを取り出し、糸くずやごみを取り除く
- 目印を合わせて差し込み、カチッと音がするまで回して取り付ける
フィルターを引き出したときに少量の残水が出ることがあるため、水受けは必ず用意してください。
回しにくいときはグリスを確認する
日立は、糸くずフィルターが回しにくい場合、ゴムパッキンに付いている潤滑剤(グリス)がなくなっている可能性があると案内しています。
グリスがない状態で強い力をかけて取り付けると、糸くずフィルターにひびが入ったり、故障の原因になったりします。
回しにくいまま無理に押し込まず、糸くずフィルターの交換を検討するか、販売店または日立の修理相談窓口に相談してください。
交換部品は、日立のパーツショップで型式名や部品名から探せます。
掃除しても消えないときの5つの確認
1. 向きと差し込みの深さ
「ウエ」マークなどの目印が上を向いているか、差し込み口の奥まで入っているかを確認します。
斜めに入っていると、最後まで回せません。
2. パッキンのずれ・汚れ
フィルターのゴムパッキンがずれていたり、砂や糸くずが挟まっていたりすると、正しく取り付けられません。
パッキンと差し込み口の両方を、乾いた布などで拭き取ってください。
3. フィルターの破損・変形
フィルターにひびが入っている、枠がゆがんでいる、部品が欠けている場合は、正しく固定できません。
この場合は交換が必要です。
4. 残水の有無
槽や排水経路に水が残ったままだと、作業中に水があふれ、確認しづらくなります。
脱水を運転して水を抜いてから、改めて取り付け直してください。
5. 電源の入れ直し
取り付け直したら、一度電源を切って入れ直し、表示が消えるかを確認します。
それでもC16が表示される場合は、本体側の不具合が考えられます。
タテ型の場合の確認
タテ型の糸くずフィルターは、洗濯槽の内側に取り付けられている機種が多く、ドラム式のように回して固定するタイプとは形が異なります。
表示が出た場合は、次の点を確認してください。
| 確認点 | 内容 |
|---|---|
| 取り付け位置 | 決められた位置に、最後まではめ込まれているか |
| フィルターの向き | 上下や表裏が逆になっていないか |
| ツメの状態 | 固定するツメが折れたり欠けたりしていないか |
| 網の状態 | 破れや大きな汚れがないか |
| 異物トラップ | 機種によっては別に異物トラップがあり、その取り付けも確認する |
形状や外し方は機種によって異なるため、取扱説明書の図で確認しながら取り付けてください。
網が破れている場合は、糸くずが排水経路に流れ込む原因になるため、交換を検討しましょう。
電源を入れた直後にC16が出る場合
フィルターを正しく取り付けているのに、電源を入れた時点でC16が表示され、ほかの操作ができないことがあります。
この場合は、フィルターの取り付けを検知する部分の不具合が考えられます。
| 状況 | 考えられること |
|---|---|
| 掃除の直後だけ出る | 取り付け不良 |
| 付け直しても毎回出る | 検知部やフィルターの破損 |
| 電源を入れた瞬間から出て操作できない | 検知に関わる部分の不具合 |
| 水漏れや異音もある | 使用を止めて点検を依頼 |
本体を分解して検知部を確認しようとしないでください。
感電やけがのおそれがあるほか、メーカーの修理が受けられなくなる場合もあります。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 回しにくいフィルターを強い力で回す | ひび割れや故障の原因になる |
| 水を抜かずにフィルターを外す | 水があふれ、床がぬれる |
| 差し込み口に工具や棒を入れる | 内部の部品を傷めるおそれがある |
| 破損したフィルターを使い続ける | 水漏れや糸くずの流入につながる |
| 表示が出たまま何度もスタートを押す | 原因が解消しないまま操作を繰り返すことになる |
修理が必要な場合
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店または日立の修理相談窓口に点検・修理を依頼してください。
- 正しく取り付けても、C16が繰り返し表示される
- 電源を入れた直後からC16が出て、操作ができない
- フィルターが破損している、または回しにくく取り付けられない
- フィルターまわりから水漏れがある
日立公式の修理料金目安の一覧には、C16に対応する個別の項目は掲載されていません。
参考として、同じ一覧ではドラム式(BD-)の循環ポンプの交換が48,000〜56,000円前後、メイン基板の交換が53,000〜77,000円前後(いずれも技術料・部品代・出張料を合わせた税込)とされています。
C16の実際の修理内容と金額は、点検の結果によって決まります。
同ページでは、出張料が3,850円(税込)であること、訪問・見積もりの後に修理をキャンセルした場合は診断料と出張料の合計5,830円(税込)がかかることも案内されています。
C16を防ぐためのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 掃除の後は必ず音を確認する | カチッと鳴るまで回す習慣をつける |
| 水を抜いてから作業する | 作業中の水あふれを防ぐ |
| パッキンの汚れを取る | 取り付け不良の原因を減らす |
| フィルターの状態を見ておく | ひびや変形は早めに交換する |
| 回しにくさに気づいたら相談する | 無理に回して壊す前に対処できる |
「カチッ」という音は、正しく固定できた合図です。
掃除のたびに音を確認するようにすると、C16で運転できないトラブルを防げます。
よくある質問
Q1. フィルターは付けているのに、C16が出ます。なぜですか?
差し込み口の奥まで入っていないか、最後まで回しきれていない可能性が高いです。日立は、糸くずフィルターを「ウエ」マークなどの目印を合わせて差し込み、つまみをカチッと音がするまで回すよう案内しています。軽く差し込んだだけでは、見た目は付いていても正しく固定されません。一度取り外し、パッキンや差し込み口の汚れを拭き取ってから、音がするまで回して取り付け直してください。取り付け後は電源を入れ直して確認しましょう。
Q2. フィルターが固くて回りません。力を入れても大丈夫ですか?
強い力をかけるのは避けてください。日立は、ゴムパッキンに付いている潤滑剤(グリス)がなくなると、糸くずフィルターが回しにくくなることがあると案内しています。その状態で強い力をかけると、フィルターにひびが入ったり故障の原因になったりするおそれがあります。回しにくい場合は、糸くずフィルターの交換を検討するか、販売店や日立の修理相談窓口に相談してください。無理をしないことが結果的に費用を抑えます。
Q3. 電源を入れた瞬間からC16が出て、何も操作できません。
フィルターを正しく取り付けているのにこの状態になる場合は、取り付けを検知する部分の不具合が考えられます。まずは電源プラグを抜き差ししてから、フィルターを付け直して確認してください。それでも電源を入れた直後にC16が出て操作できない場合は、利用者側でできることは限られます。本体を分解せず、販売店や日立の修理相談窓口に点検を依頼してください。症状を具体的に伝えると原因を絞り込みやすくなります。
Q4. 運転中に急にC16が出ました。水が残っていますが外してよいですか?
水が残った状態で糸くずフィルターを外すと、取り付け口から水があふれ出します。まずは一度電源を切り、可能であれば脱水だけを運転して水を抜いてください。そのうえで、足元にタオルを敷き、水受けを用意してからフィルターを取り外します。脱水が運転できない場合は、排水側にも問題がある可能性があるため、無理に外さず点検を依頼しましょう。床がぬれた場合は、コンセントまわりの状態も確認してください。作業後は必ずカチッと鳴るまで回してください。
Q5. C16の修理費用はどれくらいかかりますか?
日立公式の修理料金目安の一覧にC16の項目はないため、金額は点検後の見積もりで確認することになります。参考として、同じ一覧ではドラム式の循環ポンプの交換が48,000〜56,000円前後、メイン基板の交換が53,000〜77,000円前後とされています。ただし、C16の多くは取り付け直しで解消します。フィルター自体の破損であれば、部品の購入で対応できる場合もあるため、まずは状態を確認してください。
まとめ
C16は、糸くずフィルター(異物トラップ)が正しく取り付けられていないことを知らせる表示です。
フィルターを外す前に脱水で水を抜き、電源を切ってから作業してください。
「ウエ」マークなどの目印を合わせ、カチッと音がするまで回すのが正しい取り付け方です。
回しにくい場合は無理をせず、正しく取り付けても消えない場合や電源を入れた直後から出る場合は、点検を依頼しましょう。

