MENU

レンジフードのプロペラファンとは?仕組み・メリット・デメリットを解説

レンジフード内部の背面に設置された、5枚羽根のプロペラファンのイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

古い一戸建てのキッチンで、壁の向こうがすぐ外という場所に取り付けられたレンジフードを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

そうした住宅の多くに使われているのが「プロペラファン」です。

現在主流のシロッコファンとは構造がまったく異なり、設置できる場所や向き不向きにも明確な違いがあります。

この記事では、プロペラファンの仕組みと、メリット・デメリット、掃除のしやすさまでを解説します。

  • プロペラファンの構造と、シロッコファンとの違い
  • プロペラファンが設置できる場所の制約
  • プロペラファンのメリット・デメリットと掃除のしやすさ
目次

プロペラファンとは

プロペラファンとは、扇風機のような数枚の羽根を軸に取り付け、羽根を回転させることで空気を直接押し出す構造のファンです。

円筒状の羽根が並ぶシロッコファンとは異なり、羽根の枚数が少なく、構造そのものもシンプルです。

ファンが吸い込んだ空気を、そのまま背面の壁を通して屋外へ押し出すのが、プロペラファンの基本的な仕組みです。

ダクトを介さず直接排気するため、構造が単純で部品点数も少なく済みます。

シロッコファンとの違い

📎 出典:東京ガス|レンジフードのシロッコファンとは?プロペラファンとの違いと選び方

東京ガスのコラムでは、プロペラファンは「屋外の壁に面している必要があるため、集合住宅では設置が難しいケースが少なくありません」と説明されています。

また、「気密性が高い住宅や風圧の影響を受けやすい高層マンションでは、吸引力が低下する性質があります」とも紹介されています。

比較項目プロペラファンシロッコファン
形扇風機のような数枚の羽根円筒状に細かい羽根が並ぶ
排気の方法背面の壁から直接屋外へダクトを通して屋外へ
設置できる場所外壁に面した壁にしか設置できない外壁に面していないキッチンにも設置できる
外の風の影響強風時に吸い込みが落ちやすい受けにくい
構造・価格シンプルで部品点数が少ない部品点数が多くなりやすい

マンションの高層階や、外壁に面していないキッチンでは、プロペラファンを設置できないことがほとんどです。

プロペラファンは、主に外壁に面したキッチンを持つ一戸建て住宅で使われています。

シロッコファンの構造や掃除方法については、レンジフードのシロッコファンとは?構造とお手入れ方法を解説で詳しく解説しています。

プロペラファンのメリット

メリット内容
構造がシンプル部品点数が少なく、本体価格を抑えやすい
排気効率が高い条件が合えば、まっすぐ屋外へ排気できるため効率がよい
掃除がしやすい羽根の枚数が少なく、すき間に油が溜まりにくい

羽根の枚数が少ないぶん、油汚れを拭き取りやすいことは、プロペラファンの大きな利点です。

複雑なすき間が少ないため、シロッコファンに比べて日常のお手入れの手間が少なく済む傾向があります。

プロペラファンのデメリット

デメリット内容
設置場所が限られる外壁に面した壁にしか設置できない
風の影響を受けやすい強風時や高層階では吸い込みが落ちることがある
対面キッチンに不向き外壁から離れた間取りには設置できない
選択肢が少ない近年はシロッコファン搭載機種が主流で、プロペラファンの新製品は少なくなっている

集合住宅への引っ越しやキッチンのリフォームでプロペラファンからシロッコファンへ交換する場合、ダクトの新設工事が必要になることがあるため注意してください。

交換を検討する際は、事前に施工業者へ間取りとダクトの有無を確認しておくと安心です。

プロペラファンの掃除方法

プロペラファンは羽根の枚数が少ないため、取り外しての水洗いがしやすい構造です。

手順内容
1運転を止め、スイッチロックまたはブレーカーを切る
2フィルターを外す
3ファン中央の固定つまみを回して外す
4中性洗剤とやわらかいスポンジで羽根の両面を洗う
5水でよくすすぎ、完全に乾かしてから取り付ける

固定つまみの締まる方向は機種によって異なるため、無理に回さず、つまみに表示された矢印を確認してから作業してください。

掃除全体の流れや洗剤の選び方は、レンジフード掃除のやり方|自分でできる手順と洗剤・頻度の目安でも詳しく解説しています。

プロペラファンからシロッコファンへの交換を検討するとき

プロペラファンの住宅をリフォームする際、シロッコファンタイプへの交換を希望するケースは少なくありません。

ただし、プロペラファンは壁に直接穴を開けて排気する構造のため、シロッコファンへ交換する場合はダクトを新設する工事が必要になることがあります。

ダクトの新設には壁や天井の工事が伴うため、既存のレンジフードと同じ位置にそのまま交換できるとは限りません。

交換費用や工事内容については、施工業者による現地確認が欠かせません。

交換全体の取り付けの流れについては、レンジフードの取り付け方法とは?交換の流れと注意点を解説でも解説しています。

よくある質問

Q1. プロペラファンとは、どんな形のファンですか?

扇風機のような数枚の羽根を軸に取り付け、回転させることで空気を直接押し出す構造のファンです。ダクトを介さず、背面の壁を通してそのまま屋外へ排気します。構造がシンプルで部品点数が少ないのが特徴です。

Q2. プロペラファンはどんな住宅に向いていますか?

外壁に面したキッチンを持つ一戸建て住宅に向いています。屋外の壁に直接排気する構造のため、外壁に面していないキッチンや、マンションの高層階では設置が難しいケースが少なくありません。

Q3. プロペラファンはシロッコファンより掃除がしやすいですか?

羽根の枚数が少ない分、すき間に油が溜まりにくく、日常のお手入れはしやすい傾向があります。ただし油汚れ自体が付着しないわけではないため、定期的な掃除は必要です。

Q4. プロペラファンからシロッコファンに交換できますか?

交換自体は可能ですが、プロペラファンは壁に直接穴を開けて排気する構造のため、シロッコファンへ交換する場合はダクトを新設する工事が必要になることがあります。事前に施工業者へ間取りとダクトの有無を確認してください。

Q5. プロペラファンは風の影響を受けやすいと聞きましたが本当ですか?

はい、気密性の高い住宅や風圧の影響を受けやすい高層マンションでは、吸引力が低下する性質があるとされています。屋外の風向きや風圧の影響を直接受けやすいことが、シロッコファンとの大きな違いの一つです。

まとめ

プロペラファンは、扇風機のような羽根で空気を直接屋外へ押し出す、シンプルな構造のファンです。

最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
構造の特徴扇風機のような数枚の羽根で、空気を直接押し出す
設置できる場所外壁に面した壁にしか設置できない
メリット構造がシンプルで、掃除もしやすい
デメリット風の影響を受けやすく、設置場所が限られる
シロッコファンへの交換ダクトの新設工事が必要になることがある

自宅のレンジフードがプロペラファンかどうかは、本体の背面に壁があるかどうかで見分けられます。

交換やリフォームを検討する際は、ファンの種類による制約を踏まえて計画を立てましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次