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スリム型レンジフードとは?特徴とお手入れ・選び方を解説

薄い本体が特徴のスリム型レンジフードと、掃除用の布・確認リストのイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

新築やリフォームのショールームで見かけるレンジフードの多くが、薄くすっきりとした形をしていることに気づいたことはありませんか。

この形状は「スリム型(フラット型)」と呼ばれ、現在の家庭用レンジフードの主流になっています。

薄さと掃除のしやすさが魅力の一方で、機種によって仕組みが異なり、選び方を間違えると想定と違う使い心地になることもあります。

この記事では、スリム型レンジフードの構造、メリット・デメリット、お手入れの方法、選ぶときのポイントまでを解説します。

  • スリム型レンジフードの構造と、整流板の役割
  • フィルター付きとフィルターなし(ノンフィルター)の違い
  • スリム型を選ぶときのポイントと、注意すべき点
目次

スリム型レンジフードとは

スリム型(フラット型)レンジフードとは、本体が薄く、下面に平らな整流板が付いたレンジフードです。

現在の新築住宅やリフォームでは、このスリム型が主流になっています。

「スリム」という名前のとおり、ブーツ型(深型)と比べて奥行きが薄く、天井付近の圧迫感が少ないのが見た目の大きな特徴です。

薄型でありながら、整流板のすき間を利用して効率よく油煙を吸い込む設計が採用されています。

スリム型の構造と仕組み

スリム型レンジフードは、主に次の部品で構成されています。

部品役割
整流板本体の下面を覆う平らな板。すき間から空気を吸い込む
オイルキャッチ・オイルトレー整流板の奥にあり、落ちてきた油や結露水を受け止める
ファン整流板の奥にあり、空気を吸い上げる
モーターファンを回転させる動力

整流板は、本体と板の間に細いすき間をつくることで、吸い込む空気の流れを速め、油煙を効率よく捕まえる役割を持っています。

この仕組みにより、スリム型の多くは、ブーツ型のような網状のグリスフィルターを持たない「ノンフィルター」の機種として設計されています。

部品の詳しい役割については、レンジフードとは?仕組み・部品の名称・種類の基本をまとめて解説でも解説しています。

フィルター付きとノンフィルターの違い

スリム型には、整流板だけのノンフィルタータイプと、整流板の奥にフィルターが付いたタイプの、2種類があります。

スクロールできます
タイプ特徴お手入れ
ノンフィルタータイプフィルターがなく、整流板のみで油を分離する整流板を拭くだけで日常のお手入れが済む
フィルター付きタイプ整流板の奥に金属フィルターが付いている整流板とフィルター、両方のお手入れが必要

「スリム型にフィルターが見当たらない」場合は、故障や付け忘れではなく、ノンフィルター構造として設計されている可能性が高いです。

無理に網状のフィルターを追加する必要はなく、むしろ吸い込み口をふさいで換気の性能を落とす原因になります。

フィルターの種類や、市販フィルターを追加する際の注意点は、レンジフードフィルターの基礎知識|種類・交換時期と市販品の注意点で詳しく解説しています。

スリム型のメリット

メリット内容
日常のお手入れがしやすい整流板を拭くだけで済む機種が多い
見た目がすっきりしている薄型のため、天井付近の圧迫感が少ない
デザインのバリエーションが豊富キッチン全体のデザインと調和させやすい
コンロ連動などの新しい機能を搭載しやすい現行の主力機種として、各社の最新機能が搭載されやすい

「掃除のしやすさ」と「デザイン性」の両方を重視したい場合、スリム型は有力な選択肢です。

スリム型のデメリット

デメリット内容
整流板が大きく重い幅75cmや90cmでは、片手で支えにくいことがある
ファンの掃除はやや手間整流板の奥のファンを外して洗う作業は、ブーツ型と同様に必要
機種によって仕組みが異なるノンフィルターかどうか、対応する市販品の可否が機種で異なる

「スリム型だから掃除が完全に不要」というわけではなく、ファンの掃除自体は必要です。

「整流板の拭き掃除だけで日常のお手入れが済む」という点が、ブーツ型との違いだと理解しておくと、購入後のギャップが少なくなります。

スリム型のお手入れの基本

スリム型のお手入れは、次の順番で進めます。

手順内容
1運転を止め、スイッチロックまたはブレーカーを切る
2整流板の表面を拭いてから、取扱説明書の手順で取り外す
3整流板を中性洗剤とぬるま湯で洗う
4オイルキャッチ・オイルトレーの油や水を処理する
5取り外せる機種はファンも外して洗う
6すべて乾かしてから、逆の順番で取り付ける

整流板は大きく重いため、外すときも取り付けるときも、両手でしっかり支えて作業してください。

落下させると、変形や破損の原因になります。

詳しい掃除の手順と洗剤の選び方は、レンジフード掃除のやり方|自分でできる手順と洗剤・頻度の目安で解説しています。

スリム型を選ぶときのポイント

確認ポイント内容
ノンフィルターか、フィルター付きかお手入れの範囲が変わる
整流板のセンサーの有無取り付け状態を検知するマグネットが内蔵されている機種がある
ファンの取り外しやすさワンタッチ着脱など、機種によって手間が異なる
設置条件幅・高さ・排気方向が自宅に合っているか

整流板に取り付け状態を検知するセンサーが内蔵されている機種では、マグネットを外したり強くぶつけたりすると、故障やスイッチの誤作動につながることがあります。

掃除の際は、取扱説明書に記載された取り外し方の手順を守りましょう。

ブーツ型からスリム型に交換する場合の注意点

ブーツ型からスリム型への交換を検討する場合は、次の点に注意が必要です。

注意点内容
幕板・ダクトの形状が異なる標準工事の範囲を超え、追加の工事費がかかることが多い
見た目の印象が変わるすっきりした印象になる一方、ボリューム感は失われる
お手入れの習慣が変わるフィルター中心の掃除から、整流板中心の掃除に変わる

ブーツ型とスリム型、どちらが自分に合うかは、掃除の手間と費用のバランスで決まります。

ブーツ型の詳しい特徴や、交換を検討する際の判断基準は、ブーツ型レンジフードとは?特徴とスリム型への交換の考え方でも解説しています。

機種選び全体の考え方は、おすすめの選び方を解説した別記事でも紹介しています。

よくある質問

Q1. スリム型レンジフードとは、どんな形のレンジフードですか?

本体が薄く、下面に平らな整流板が付いたレンジフードです。現在の新築住宅やリフォームで主流になっている形状で、ブーツ型(深型)と比べて奥行きが薄く、天井付近の圧迫感が少ないのが特徴です。

Q2. スリム型にフィルターが見当たらないのは、付け忘れですか?

付け忘れではありません。スリム型の多くは、整流板のすき間から空気を吸い込み、フィルターなしで油煙を分離する「ノンフィルター」構造として設計されています。網状のフィルターを自分で追加する必要はなく、むしろ換気の性能を落とす原因になることがあります。

Q3. スリム型は掃除が完全に不要になりますか?

いいえ、完全に不要にはなりません。整流板の拭き掃除だけで日常のお手入れは済みますが、整流板の奥にあるファンの掃除は、ブーツ型と同様に定期的に必要です。「日常のお手入れが簡単になる」機種であって、「すべての掃除が不要になる」わけではありません。

Q4. スリム型の整流板を外すときに気をつけることはありますか?

整流板は大きく重いため、両手でしっかり支えて作業することが大切です。また、取り付け状態を検知するセンサー(マグネット)が内蔵されている機種では、無理な力を加えたり強くぶつけたりすると、故障や誤作動の原因になります。取扱説明書の手順に従って作業しましょう。

Q5. ブーツ型からスリム型に交換すると、費用はどのくらい変わりますか?

幕板やダクトの接続部の形状が異なるため、標準工事の範囲を超えることが多く、同じブーツ型への交換より費用が上がる傾向があります。正確な金額は、両方のパターンで見積もりを取って比較することをおすすめします。

まとめ

スリム型レンジフードは、整流板を使った薄型の構造が特徴で、日常のお手入れのしやすさと、すっきりしたデザインが魅力です。

最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
構造の特徴整流板とファンで構成され、多くはノンフィルター
メリット日常のお手入れがしやすく、デザイン性が高い
デメリット整流板が大きく重く、ファンの掃除は別途必要
フィルターの有無ノンフィルターとフィルター付きの2種類がある
ブーツ型との違い交換で変更する場合、追加工事が必要になることが多い

まずは、自宅のスリム型がノンフィルターかフィルター付きかを確認し、お手入れの範囲を把握するところから始めてみてください。

交換を検討している場合は、ブーツ型との違いも踏まえて、自分に合った選択をしましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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