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ガスコンロの片方だけ火がつかない原因と対処法を解説

ガスコンロの片方だけ火がつかない状態を、正常に点火しているバーナーと火がつかないバーナーで比較したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

2口あるガスコンロの片方だけ火がつかず、「もう片方は使えているから故障ではないはず」と戸惑いながらも、原因が分からず困っていませんか。
すべてのバーナーが同時につかなくなる場合と違い、片方だけつかない症状は、電池切れではなく、その1つのバーナー特有の汚れやズレが原因であることがほとんどです。

この記事では、片方だけ火がつかないときに考えられる原因、自分で確認・対処できる手順、業者に依頼すべき判断基準を整理します。

目次

片方だけつかないのは電池切れではない

まず知っておきたいのは、片方だけ火がつかない場合、電池切れの可能性は低いということです。
ガスコンロは電池で動きますが、火が片方だけつかないのは電池切れの問題ではないとされています。
電池はコンロ全体の点火に使われるため、電池が切れていれば、通常はすべてのバーナーで点火しにくくなります。
片方だけの不具合は、主にそのバーナー固有の部品(バーナーキャップと点火プラグ)に原因があるとされています。

📎 出典:東京ガス|ガスコンロの火が片方だけつかない!原因と対処法は?

最初に確認すること:点火音

片方だけ火がつかないときは、まず「チチチ」という点火音(スパーク音)が鳴っているかを確認しましょう。
点火音が鳴るか鳴らないかで、原因と対処法が異なります。
点火音は聞こえるのに片方のバーナーだけ点火しない場合は、バーナーキャップが原因の可能性があります。
バーナーキャップのずれや、キャップ本体・点火プラグの汚れや水滴があると、ガスが正常に流れなかったり、火花が発生しなかったりするためです。

📎 出典:Daigasコラム|ガスコンロの火がつかない9個の原因と対処法

点火音考えられる原因
鳴る(火花は出ている)バーナーキャップのずれ・汚れ、点火プラグの汚れ
鳴らない(火花が出ない)点火プラグの汚れ・故障、電気系統の不具合

原因1:バーナーキャップの汚れ・ズレ

コンロ中央部分のバーナーキャップがズレていると、火がつかない原因になります。
バーナーキャップは取り外しができるため、取り外して濡れていないかを確認し、軽く掃除してズレないように注意してセットし直しましょう。

まずは汚れをしっかりと拭き取り、様子を見てみましょう。
バーナーキャップを傷めないよう、掃除する際はやわらかい布でやさしく拭き取ってください。
汚れを拭き取っても火がつかない場合は、修理依頼または買い替えが必要になることがあります。

原因2:点火プラグの汚れ・水濡れ

火花を飛ばす点火プラグから、実際に火花が飛んでいるかを確認しましょう。
ガスが出ていても、点火プラグが正しく稼働していなければ着火しません。
汚れがついている場合は乾いた布や綿棒で拭き取り、濡れている場合はしっかり乾燥させてから点火してみてください。

原因3:立ち消え安全装置の作動

立ち消え安全装置が何らかの理由で作動すると、ガスコンロの火はつきません。
そのため、ガスコンロの片方のみ火がつかない場合、安全装置の作動が要因として考えられます。
立ち消え安全装置に油や水が付着していると、炎を正常に感知できず、自動的にガスを止めてしまうことがあります。
立ち消え安全装置は点火プラグの横に設置されているため、ブラシや布で汚れを取り除き、乾いたあとに再び点火するか確認してみましょう。

温度センサーや立ち消え安全装置は、強くこすったり曲げたりすると正しく働かなくなるおそれがあるため、やさしく拭き取ることを心がけてください。

原因4:ガスソフトコード(ホース)の不具合

コンロ本体だけでなく、ガス栓とコンロをつなぐガスソフトコードに原因があることもあります。
ガスのソフトコードが折れてしまっていると、ガスが供給されず、火がつかなくなることがあります。
また、コードに穴が開いている場合はガスが漏れているおそれがあるため危険です。
その場合はすぐにガスを止めて、新しいコードに買い替える必要があります。

ガスコードに穴が開いていたり、ガスの臭いがしたりする場合は、すぐに使用を中止し、元栓を閉めてガス会社に連絡してください。

見落としがちな原因:コンロの上のアルミホイル

調理でコンロの上にアルミホイルを敷いていると、火花がアルミホイルに散ってバーナーキャップまで届かず、火がつきにくくなることがあります。
アルミホイルを使う場合は、点火プラグやバーナーキャップにかからない位置に置くよう注意しましょう。

確認・対処の手順まとめ

片方だけ火がつかないときは、次の順番で確認するとスムーズです。

  1. コンロが冷めていることを確認し、ガス栓を閉める
  2. バーナーキャップを取り外し、汚れ・水濡れ・ズレを確認する
  3. バーナーキャップの汚れをやわらかい布で拭き取る
  4. 点火プラグと立ち消え安全装置の汚れを、乾いた布や綿棒で拭き取る
  5. 濡れている場合はしっかり乾燥させる
  6. バーナーキャップを正しい位置にセットし直す
  7. ガス栓を開けて点火し、火がつくか確認する

これらを試せば、多くの場合は解決できるとされています。
それでも解決しない場合は、無理をせず業者に相談しましょう。

バーナーキャップや点火プラグの詳しい掃除方法は、バーナーキャップの掃除方法|外し方から焦げの落とし方まで解説で解説しています。

対処しても直らない場合|故障・買い替えの判断

新しい電池に交換しても「チチチ」というスパーク音がしなかったり、スイッチがうまく反応しなかったりする場合は、ガスコンロの電気系統が故障している可能性が考えられます。
機器自体が故障している場合は、業者へ修理を依頼する必要があります。
ガスコンロが古いと部品がないこともあるため、買い替えになる可能性も出てきます。

故障の程度や使用年数によって対処法が変わるため、詳しくは業者に問い合わせてみましょう。
使用年数が長いコンロの買い替えの目安は、ガスコンロの寿命は何年?買い替え時期のサインと判断基準で詳しく解説しています。

炎の色にも注意する

対処の過程で、炎の色がオレンジや赤色になっていないかもあわせて確認しましょう。
通常、ガスコンロの火は青色ですが、オレンジや赤色になっている場合は、放置すると一酸化炭素中毒の危険もあるため、すぐに掃除・調整が必要です。

炎の色の見分け方は、ガスコンロの火が赤いのは大丈夫?原因と安全に使うための確認ポイントで詳しく解説しています。

もう片方は使い続けてよい?

片方だけ火がつかない状態でも、もう片方のバーナーで調理を続けたいという方も多いはずです。
点火する側のバーナーに異常(炎の色、異臭、異音など)がなければ、一時的に使い続けながら不調な側の対処を進めることは可能です。
ただし、根本的な原因が解消されないまま長期間使い続けるのは避け、早めに原因を確認して対処することをおすすめします。
片方が完全に使えない状態が続く場合は、修理や交換も検討しましょう。
交換費用の目安は、ガスコンロ交換の費用はいくら?工事費の内訳と追加費用の目安で解説しています。

よくある質問

片方だけ火がつかないのは電池切れが原因ですか?

いいえ、片方だけ火がつかない場合、電池切れの可能性は低いとされています。電池はコンロ全体の点火に関わるため、電池切れであれば通常はすべてのバーナーで点火しにくくなります。片方だけの不具合は、主にそのバーナーのバーナーキャップや点火プラグの汚れ・ズレ・水濡れが原因であることが多いです。まずはバーナーキャップを取り外して状態を確認してみましょう。

片方だけ掃除しても直らない場合はどうすればよいですか?

バーナーキャップと点火プラグ、立ち消え安全装置の汚れを拭き取っても改善しない場合は、部品の故障や電気系統の不具合が考えられます。新しい電池に交換してもスパーク音がしない、スイッチが反応しないといった症状がある場合は、無理に使い続けず、メーカーや専門業者に修理を依頼してください。使用年数が長い場合は、買い替えも視野に入れて相談しましょう。

片方だけ火がつかない状態で、もう片方は使い続けても大丈夫ですか?

点火する側のバーナーに炎の異常や異臭がなければ、一時的に使い続けること自体は可能です。ただし、原因が分からないまま長期間放置するのはおすすめできません。バーナーキャップや点火プラグの汚れが原因であれば、早めに掃除で対処できることが多いため、気づいた時点で確認・対処することをおすすめします。改善しない場合は、修理や交換を検討してください。

コンロの上にアルミホイルを敷くと片方だけ火がつかなくなることがありますか?

はい、あり得ます。アルミホイルを敷いていると、点火時の火花がアルミホイルに散ってしまい、バーナーキャップまで火花が届かず、点火しにくくなることがあります。調理でアルミホイルを使う場合は、点火プラグやバーナーキャップにかからない位置に敷くよう注意してください。アルミホイルを外しても改善しない場合は、他の原因も確認しましょう。

片方だけ火がつかないのを放置するとどうなりますか?

原因によっては、放置すると症状が悪化したり、炎の色が不安定になって不完全燃焼につながったりするおそれがあります。特に、炎がオレンジや赤色になっている場合は、一酸化炭素中毒のリスクもあるため、早めの対処が必要です。掃除をしても改善しない、あるいは異臭や異音がある場合は、使用を中止し、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

まとめ

ガスコンロの片方だけ火がつかない症状は、電池切れではなく、そのバーナー固有の部品の汚れやズレが原因であることがほとんどです。
最後に要点を整理します。

ポイント内容
電池切れの可能性低い(電池切れなら通常は全口に影響が出る)
主な原因バーナーキャップの汚れ・ズレ、点火プラグの汚れ・水濡れ、立ち消え安全装置の作動
確認の第一歩「チチチ」という点火音が鳴るかを確認する
見落としがちな原因ガスコードの折れ・穴あき、コンロ上のアルミホイル
対処しても直らない場合電気系統の故障の可能性、業者への相談を検討

まずはバーナーキャップを取り外し、汚れや水濡れ、ズレがないかを確認するところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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