設置や交換をしたばかりなのに点検表示が出て、どこに連絡すればよいか迷っていませんか。
C09とHP46は、機器そのものの故障ではなく据付や機器の組み合わせに原因があることが多い表示です。
そのため、連絡先も修理窓口ではなく、工事を担当した施工業者や購入店が先になります。
この記事では、2つの表示それぞれの意味と対処、連絡先の使い分け、据付後に確認しておきたい安全項目、費用負担の考え方までを整理します。
この2つは「誰に連絡するか」が他と違う
一般的な点検表示では、解除を試して改善しなければ修理受付センターに連絡する流れになります。
C09とHP46は、その前に確認すべき相手がいます。
| 表示 | 疑われる原因 | 先に連絡する相手 |
|---|---|---|
| C09 | ヒートポンプ配管のA側とB側の逆接続 | 施工業者 |
| HP46 | タンクとヒートポンプの組み合わせ誤り、制御基板設定の不整合 | 購入店または工事店 |
いきなり修理を依頼すると、訪問した結果「工事側の問題」と判断され、あらためて施工業者を呼び直すことになりかねません。
その場合でも訪問にかかった費用は発生します。
最近工事をした心当たりがあるなら、まずそちらに連絡してください。
C09|沸き上げ動作が正常に行われていない
C09は、ヒートポンプによる沸き上げ動作が正常に行われない状態を示します。
症状は次のとおりです。
- お湯が沸いていない
- 追いだきができない
- ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを接続している配管のA側とB側が逆に接続されている
原因は3つに分かれ、それぞれ対処が変わります。
| 原因 | 該当しやすい状況 | 対処 |
|---|---|---|
| 配管の凍結 | 冬場、氷点下の朝 | 自然解凍を待つ |
| 配管のA側とB側の逆接続 | 据付や交換の直後 | 施工業者に連絡する |
| 機器側の異常 | 上記に当てはまらない | 販売店・修理受付センターへ連絡する |
ヒートポンプユニットと貯湯ユニットのあいだには2本の配管が通っており、片方はタンクからヒートポンプへ水を送り、もう片方は沸いたお湯をタンクへ戻します。
この2本が逆に接続されていると、お湯が正しく循環せず沸き上げが成立しません。
設置してから一度もお湯が沸いていない、交換工事をした翌日から表示が出た、という場合はこの可能性が高くなります。
配管の接続をやり直す作業になるため、利用者が対処できるものではありません。
再起動を試す場合は、リモコンに操作案内が出ていればその指示どおりに操作し、案内がなければ貯湯ユニットの漏電遮断器をOFFにして約5秒後にONに戻します。
ただし逆接続が原因であれば、再起動しても解消しません。
HP46|組み合わせが誤っている
HP46は、貯湯タンクとヒートポンプユニットの組み合わせが誤っている、または両者の制御基板の設定に不整合や不具合がある状態を示します。
この表示の特徴は2点です。
- エラーを消すことができない
- お湯は使用可能
解除操作を試しても表示は残ります。
消えないからといって故障が進行しているわけではなく、お湯自体は使えます。
確認したいのは、最近タンクやヒートポンプの交換・修理を行っていないか、型式の違う機器を導入していないかという点です。
設定の変更は利用者側では行えないため、購入店または工事店に連絡し、組み合わせに誤りがないか確認してもらう必要があります。
中古の機器を組み合わせた、片方だけを別の型式に交換した、といった経緯があれば、その情報も伝えてください。
2つの表示の違いを整理する
| 項目 | C09 | HP46 |
|---|---|---|
| 状態 | 沸き上げ動作が正常に行われない | 組み合わせ誤り・基板設定の不整合 |
| お湯の使用 | 沸き上げが止まるため、残湯を使い切ると使えなくなる | 使用可能 |
| 表示の解除 | 再起動で消える場合がある | 消すことができない |
| 凍結が原因の可能性 | ある | なし |
| 先に連絡する相手 | 施工業者(凍結でなければ) | 購入店または工事店 |
C09は放置するとお湯が使えなくなる点で、急ぐ必要があります。
残湯量の目盛が減り続けているようであれば、早めに連絡してください。
一方HP46は、表示が出たままでも生活に支障が出にくい状態です。
ただし組み合わせの誤りを放置すると、性能が発揮されなかったり、別の不具合につながったりする可能性があるため、確認は受けておくべきです。
据付・交換の直後に確認しておきたいこと
工事直後に点検表示が出た場合、配管以外にも確認しておきたい項目があります。
安全に関わる部分のため、あわせて見てもらってください。
アース工事が行われているか
アースが正しく施工されていないと、故障や漏電のときに感電するおそれがあります。
販売店または工事店に確認してください。
アンカーボルトで固定されているか
機器が固定されていないと、地震などで貯湯ユニットやヒートポンプユニットが倒れ、けがをするおそれがあります。
2階以上に設置する場合、転倒防止金具で固定されているか
貯湯ユニットを2階以上に設置する場合は、転倒防止金具による固定が必要です。
これらはいずれも、施工不良があると人身事故につながる項目です。
点検表示をきっかけに業者を呼ぶのであれば、同時に確認してもらうと二度手間になりません。
連絡先の使い分け
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 据付や交換の直後に表示が出た | 工事を担当した施工業者 |
| 機器の組み合わせに心当たりがある | 購入店または工事店 |
| 設置から年数が経っていて突然出た | 販売店またはメーカーの修理受付センター |
| 冬場の朝だけ表示され、日中に消える | 自然解凍を待つ。繰り返すなら施工業者へ |
メーカーの修理受付センターの番号は0120-3121-68(携帯電話からは0570-0031-68)です。
なお、どちらに連絡すべきか判断がつかない場合は、購入店に相談するのが無難です。
工事も購入店が手配しているケースが多く、機器側と工事側の切り分けをまとめて確認してもらえます。
費用負担の考え方
原因がどちらにあるかで、費用の扱いが変わります。
| 原因 | 費用の考え方 |
|---|---|
| 配管の逆接続など施工の不備 | 工事のやり直しとして施工業者が対応するのが一般的 |
| 組み合わせの誤り | 導入時の選定の問題として販売店・工事店に確認 |
| 機器側の故障 | 修理料金が発生する。保証期間内であれば保証適用 |
| 凍結 | 自然解凍で復帰すれば費用は発生しない |
メーカーに修理を依頼した場合、出張料は3,850円で、訪問後に修理をキャンセルすると診断料と合わせて5,830円の負担が生じます。
工事側の問題だった場合、この費用が無駄になる可能性があります。
先に施工業者へ連絡すべきなのは、この点でも合理的です。
番号ごとの修理料金の目安は日立エコキュートEr番号別の修理費用|想定部品と料金の目安にまとめています。
連絡するときに伝えること
| 伝える内容 | 確認場所 |
|---|---|
| 表示された番号 | リモコンの表示部 |
| 機器の型式と製造番号 | 貯湯ユニット本体のラベル |
| 工事の時期 | 据付や交換をした日 |
| 交換した範囲 | タンクだけか、ヒートポンプだけか、両方か |
| 症状 | お湯が沸かない、追いだきができない、など |
とくにC09では、一度でも正常に沸き上げができたことがあるかが重要な情報になります。
設置以来一度も沸いていないのであれば、逆接続の可能性が高まります。
沸き上げが止まる表示は他にもあります。
ヒートポンプユニット側の異常については日立エコキュートHEエラー|お湯が沸かないときの見方と費用で解説しています。
解除操作の手順は日立エコキュートの点検表示を解除する方法|再発したときの判断も、表示された番号ごとの意味は日立エコキュートのエラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準から確認できます。
よくある質問
Q1. 設置してから数年経ってC09が出ました。逆接続ではないということですか?
長期間正常に使えていたのであれば、逆接続が原因である可能性は低くなります。
まず冬場の凍結を疑い、気温が上がったあとに解消するかを確認してください。
凍結でもなく、再起動しても改善しない場合は、機器側の異常が考えられます。
その場合は販売店またはメーカーの修理受付センターへ連絡してください。
Q2. HP46が消えないのですが、放置しても大丈夫ですか?
お湯は使用できるため、すぐに生活が止まるわけではありません。
ただし、組み合わせが誤ったままでは本来の性能が発揮されない可能性があり、別の不具合の原因になることも考えられます。
表示自体は利用者が消せないため、購入店または工事店に確認してもらってください。
交換や修理の直後であれば、そのときの作業内容を伝えると確認が早く進みます。
Q3. 配管のA側とB側は、自分で見て確認できますか?
外観から接続の向きを判断するのは容易ではありません。
また、ヒートポンプ配管は高温になり、内部には高圧の冷媒が入っています。
配管に触れたり接続を外したりする作業は行わないでください。
確認と是正は、工事を担当した施工業者に依頼してください。
Q4. 工事業者と連絡が取れない場合はどうすればよいですか?
購入した販売店に相談してください。
工事の手配元が販売店であれば、対応してもらえることがあります。
それも難しい場合は、メーカーの修理受付センターに状況を説明して相談します。
その際、工事の時期と交換した範囲を伝えると、工事起因か機器起因かの切り分けがしやすくなります。
Q5. 中古のヒートポンプユニットだけを取り付けてもらいました。関係ありますか?
タンクとヒートポンプの組み合わせには適合があり、型式が合っていないとHP46が表示されることがあります。
片方だけを別の型式に交換した場合は、この可能性を疑ってください。
制御基板の設定変更は利用者側では行えないため、取り付けを依頼した業者に確認してもらう必要があります。
組み合わせが適合していない場合、機器の交換が必要になることもあります。
まとめ
C09とHP46は、工事側に原因があることが多い表示です。
- C09は沸き上げが止まる。凍結、配管の逆接続、機器側の異常の3つを切り分ける
- 据付や交換の直後であれば、施工業者に先に連絡する
- HP46は表示を消せないが、お湯は使える。購入店または工事店に確認してもらう
- 工事直後は、アース工事とアンカーボルトによる固定もあわせて確認する
- 修理を先に呼ぶと、工事側の問題だった場合に費用が無駄になる
最近工事をした心当たりがあるかどうか。
それが、どこに連絡すべきかを判断する最初の分かれ目になります。

