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昔の電気ストーブと今の違い|20年前の機種は使い続けていい?

昔の電気ストーブと現在の電気ストーブを並べ、20年前の機種を使い続けてもよいかをテーマにした比較イラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

昔の電気ストーブと今のものとの一番の違いは、安全装置と発熱体の種類です。
暖かさそのものは、消費電力が同じであれば大きくは変わりませんが、古い機種は劣化による事故の危険があります。

この記事では、昔と今の違い、古い電気ストーブを使い続けるかどうかの判断基準、買い替えのサインを解説します。
コードやプラグの傷み、異臭、スイッチの不具合がある古い機種は、使わずに処分や買い替えを検討してください。

目次

昔の電気ストーブと今の違い

昔ながらの電気ストーブというと、赤く光る細い棒のような発熱体と、金属の反射板が1枚ついた形を思い浮かべる人が多いはずです。
現在のものは、見た目も機能も変わっています。

項目昔の電気ストーブ今の電気ストーブ
発熱体石英管やシーズなどが中心ハロゲン、カーボン、グラファイトなど種類が増えた
立ち上がり暖まるまで時間がかかるものが多い点灯してすぐ暖かいタイプが増えた
転倒時の安全装置ない、または簡易的なものがある多くの機種に搭載
切り忘れ防止ない機種が多い切タイマーやオートオフ付きが増えた
ガード目が粗いものがある目が細かく、触れにくい設計が増えた
操作スイッチ式が中心ダイヤル、リモコン、センサー付きが登場
デザイン金属の無骨な形が中心スリム、暖炉風、インテリア向けなど多様

一番大きな変化は、安全面の機能が充実した点です。
たとえば日立では、切り忘れを防ぐため、18年度の製品から3時間でオートオフになる機能が付いたと案内しています。

📎 出典:長時間の連続使用はできますか?(日立)

古い機種には、こうした機能がそもそもないことが多く、消し忘れがそのまま事故につながるおそれがあります。

暖かさや電気代は変わった?

「今のほうが省エネで暖かい」と思われがちですが、電気ストーブの場合は少し事情が違います。
電気ストーブは、使った電気のほとんどを熱に変えるため、同じ消費電力であれば、出る熱の量は昔も今もほぼ同じです。

項目変わったか理由
出る熱の量ほぼ変わらない消費電力がほぼ熱になるため
1時間あたりの電気代ほぼ変わらない同じW数なら同じ電力量
暖かさの感じ方変わることがある発熱体の種類、反射板の効率、立ち上がりが違う
暖まるまでの時間短くなったハロゲンやグラファイトなどの速熱性

つまり、新しい機種に買い替えても、電気代が安くなるわけではありません。
暖まるまでの時間が短くなることで、スイッチを入れてから使い始めるまでの「無駄な待ち時間」が減る程度です。
電気代の計算は、電気ストーブの電気代は1時間いくら?の記事で確認できます。

古い電気ストーブを使い続けるか判断するチェック

古い機種を使い続けるかどうかは、年数だけでなく、状態で判断します。
次の項目に当てはまるものがあるときは、使うのを控えてください。

チェック項目危険なサイン
電源コード被覆が硬くなっている、ひび割れ、傷、熱で変形している
プラグ黒ずみ、変色、ぐらつき、差し込んだとき熱くなる
本体の外観サビ、変形、ガードの曲がり、焦げ跡
発熱体切れている、ガラス管にひびがある、赤くならない部分がある
スイッチ入りが悪い、ガタつく、押しても反応が一定しない
におい使い始めに焦げ臭い、異臭が続く
転倒時の安全装置動作しない、そもそもついていない
銘板(ラベル)読めない、製造年が分からない

プラグやコードの傷みは、特に注意が必要です。
プラグにほこりがたまって湿気を含むと、電気が流れやすくなり、発熱や発火につながるおそれがあります。
定期的にプラグを抜いて、ほこりを乾いた布で拭き取る習慣をつけておくと安心です。

年数の目安はあるのか

「何年経ったら使えない」という決まりはありません。
ただ、使用状況によって劣化の速さは大きく変わります。

  • 毎日長時間使ってきたか
  • 湿気の多い場所で使ってきたか
  • 何度も移動させたり、コードを引っ張ったりしたか
  • ほこりをためたまま使っていたか

20年以上前の機種は、ゴムやプラスチックの部品が劣化しやすくなっていると考えられます。
また、メーカーが修理用の部品を保有している期間には限りがあるため、故障しても直せない場合があります。

古い機種に多いマークと表示

古い電気ストーブの銘板には、現在とは違うマークが付いていることがあります。
電気用品の安全を示すマークは、2001年に法律が電気用品安全法へと改められたことで、「PSE」マークに変わりました。
それ以前は、電気用品取締法にもとづく「〒」のようなマークが使われていました。

銘板の表示意味
〒マーク旧法のマーク。製造が古い可能性が高い
PSEマーク現行法にもとづく表示。製品の安全基準を満たしている目印
表示がない/読めない古い、または海外製の可能性。使用は慎重に

マークだけで安全かどうかは判断できませんが、銘板が読めないほど古い機種は、手放す時期のひとつの目安になります。

押し入れから出して使うときの手順

長期間しまっていた電気ストーブを使う場合は、次の手順で確認します。

手順内容
1電源プラグを抜いたまま、本体、ガード、コードを目で確認する
2ほこりやクモの巣を、乾いた布や掃除機で取る
3コード・プラグの傷み、変色を確認する
4取扱説明書がない場合は、メーカーの公式サイトで型番を調べる
5広い場所で、燃えやすいものが近くにない状態で、短時間だけ通電する
6焦げ臭いにおい、煙、異常な音がないか確認する
7異常があれば、すぐに電源を切り、使用をやめる

ほこりが焦げて一時的に臭いが出ることはありますが、強い異臭や煙が出たとき、スイッチを入れてもつかないときは、無理に使わないでください。
初めて通電するときは、必ず人がそばにいて、目を離さないことが大切です。

古い機種を使い続けるなら守りたい使い方

状態に問題がなく、使い続けると決めた場合でも、新しい機種より気をつけたい点があります。

使い方理由
使っている間は、そばを離れない切り忘れ防止のオートオフがない機種が多いため
使い終わったら、必ずスイッチを切ってプラグを抜く通電したままだと、ほこりがたまって発熱するおそれがある
延長コードやたこ足配線は使わない古いコードは容量が足りない、接触が悪いことがある
壁やカーテン、寝具から十分離す転倒時の安全装置や過熱防止がない可能性がある
子どもやペットの手が届かない場所に置くガードの目が粗く、指や毛が入るおそれがある
1シーズン使う前に、コードとプラグを点検する劣化は使わない期間にも進む

就寝中や外出中は、新しい機種でも使ってはいけません。
古い機種ならなおさらです。

コンセントの容量も、古い住宅では余裕が少ないことがあります。
他の家電と同時に使うときの目安は、コンセントのワット数の記事で確認できます。

買い替えを考えるタイミング

状況判断
コード・プラグに傷や変色がある使用をやめて買い替え
発熱体が欠けている、切れている買い替え(部品の入手が難しいことが多い)
転倒時の安全装置がない安全機能つきの機種への買い替えを検討
切り忘れが心配で、オートオフがないオートオフ付きの機種へ
修理部品がない買い替え
20年以上使っていて、状態が分からない点検できなければ買い替えを検討

買い替えるときは、電気ストーブの種類を参考に、使う場所に合うタイプを選びます。
古い機種を処分する際は、お住まいの自治体の案内を確認してください。

よくある質問

Q1. 20年前の電気ストーブは、まだ使えますか?

状態によります。
コードやプラグに傷や変色がなく、スイッチや発熱体に異常がなければ、動くことはあります。
ただし、安全装置が今の機種より少ないことがあるため、使うときはそばを離れない、燃えやすいものを近づけないなど、基本を守ってください。

Q2. 古い電気ストーブは、電気代が高くなりますか?

同じ消費電力であれば、電気代はほぼ変わりません。
電気ストーブは電気をほぼ熱に変えるので、新しい機種でも、W数が同じなら電気代も同じです。

Q3. 古い電気ストーブの発熱体は、交換できますか?

メーカーが交換用の部品を扱っていれば交換できる場合もありますが、古い機種では部品がないことが多いです。
修理を考えるときは、メーカーの窓口に型番を伝えて確認してください。

Q4. 昔の電気ストーブと今のもので、一番の違いは何ですか?

安全装置の充実です。
転倒時の自動停止、過熱防止、切り忘れ防止のオートオフなどが、今の機種では標準的になっています。

Q5. 押し入れで長年しまっていた電気ストーブを使う前に、何をすればよいですか?

電源プラグを抜いた状態で、本体、ガード、コード、プラグを目で確認し、ほこりを取ります。
そのうえで、人が見ている状態で短時間だけ通電し、異臭や煙、異音がないかを確かめてください。

まとめ

昔と今の電気ストーブは、暖かさや電気代は大きく変わりませんが、安全装置に大きな差があります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
昔と今の違い発熱体の種類、立ち上がり、転倒時オフ、切り忘れ防止機能
暖かさ・電気代同じW数ならほぼ同じ
使い続ける判断コード・プラグ、発熱体、スイッチ、においで確認
注意が必要なサイン被覆の硬化、変色、焦げ臭さ、異音
買い替え安全装置がない、部品がない、状態が不明なら検討

古い機種が動くからといって安心せず、まずはコードとプラグの状態をじっくり見てみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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