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コロナ石油給湯器のエラー21・22・A1・A2|灯油まわりの異常

コロナ石油給湯器のエラー21・22・A1・A2と灯油まわりの異常を示す文字中心のサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器のリモコンに「21」「22」「A1」「A2」といった表示が出て、意味が分からず調べている方は多いと思います。
この4つは、いずれも灯油を機器へ送り届ける部分で異常が検知されたことを示しています。
なかでも注目したいのが22で、これは灯油に水が混ざっていることを機器が見つけた状態にあたります。
水の混じった灯油は、業界団体が使用を禁じているほど燃焼にとって危険なものです。
この記事では、4つの表示が示す内容から、水が混入する経路、灯油の劣化との関係、点検を依頼するときに伝えるべきことまでを解説します。

目次

21・22・A1・A2が示す内容

メーカーが公開しているエラーサイン一覧では、次のように記載されています。

表示機種区分内容
21アビーナGシリーズレベラータンクの油面異常を検知
22アビーナGシリーズレベラータンクの水を検知
21その他の給湯機油比例弁の異常を検知
A1その他の給湯機油温サーミスタの断線を検知
A2その他の給湯機油温サーミスタの短絡を検知

21については、機種の区分によって内容が変わります。
アビーナGシリーズでは灯油をためておく部分の油面、それ以外の給湯機では灯油の量を調整する弁の異常です。
どちらも灯油まわりではありますが、見る場所が違います。

なお、それ以外の給湯機の22はミキシング弁モータの異常とされており、こちらは灯油ではなく湯温を調整する側の表示です。
燃料系とは別の系統になるため、本記事では扱いません。

処置方法については、いずれも「点検または修理が必要です」と記載されています。

📎 出典:株式会社コロナ「石油給湯機|エラーサイン一覧」

他のコードもあわせて調べたい場合は、コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方にコード別の一覧をまとめています。

レベラータンクは何をしている部分か

屋外のホームタンクから送られてきた灯油は、そのまま直接バーナーへ行くわけではありません。
途中に、灯油の高さを一定に保つための小さなタンクが設けられている機種があります。
これがレベラータンクです。

油面の高さが一定に保たれていることで、燃焼に必要な量の灯油を安定して送り出せます。
逆に言えば、ここの油面が想定から外れていれば、燃料供給そのものが不安定になるということです。

21の油面異常は、灯油が来ていない、あるいは想定より多すぎるといった状態を機器が検知したことを示します。
ホームタンクの残量不足、送油経路の詰まりや空気の噛み込み、油面を検知する部分の不具合など、複数の要因が考えられます。

22の「水を検知」がいちばん重要

灯油に水が混ざると、燃焼はうまくいきません。
水は燃えないため、バーナーに届いた瞬間に炎が乱れ、失火や不完全燃焼を引き起こします。

この点については、業界団体がはっきりと注意を出しています。
持ち越した灯油などの変質灯油、汚れた灯油や水の混じった灯油といった不良灯油は絶対に使用しないようとされており、不完全燃焼や異常燃焼など予想しない事故が発生するおそれがあると説明されています。

📎 出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)「不良灯油の使用禁止」

つまり22は、機器が危険な燃料を先に見つけて止めてくれた表示だといえます。
表示が出た時点で、ホームタンクやポリタンクの灯油をそのまま使い続けないでください。

水はどこから入るのか

経路起きやすい状況
給油時の雨や雪雨天・降雪時の給油、屋根のない場所
タンクのふたの閉め忘れ給油後のキャップ、点検口の締め忘れ
結露屋外タンクの内部、寒暖差の大きい時期
ポリタンクの保管環境屋外に置きっぱなし、フタの劣化
給油ポンプに付いた水濡れた場所に置いていた

結露は見落とされやすい経路です。
屋外のホームタンクは、内部の空間が広いほど結露が生じやすくなります。
残量が少ない状態で長く置くほど、水がたまりやすい条件になると考えられます。

確認と水抜きの手順は灯油タンクの水抜きのやり方とは?|手順・頻度・水が溜まる理由を解説にまとめています。

油比例弁と油温サーミスタ

それ以外の給湯機に記載されている21、A1、A2は、燃料の量と温度を扱う部分です。

油比例弁(21)

燃焼の火力は、送り込む灯油の量で決まります。
油比例弁は、その量を細かく調整している弁です。
ここが正しく動かないと、必要な火力が出ない、あるいは出しすぎるといった状態になります。

利用者の体感としては、お湯の温度が安定しない、設定どおりにならないといった形で表れることがあります。

油温サーミスタ(A1・A2)

灯油の温度を見ている部品です。
同じ量の灯油でも、温度によって性質がわずかに変わります。
その情報を制御に使っていると考えられ、値が読めなければ燃焼の精度が保てません。

A1が断線、A2が短絡です。

表示状態機器から見た状況
A1(断線)信号の経路が途切れている電気が流れず、値が読めない
A2(短絡)経路を飛ばしてつながっているありえない値が返ってきている

どちらも、温度が分からないまま燃焼させるわけにいかないため、機器は安全側で停止します。

灯油の劣化も同じ経路で効いてくる

水の混入だけでなく、時間の経過による変質も燃焼に影響します。

石油業界では、灯油の使用推奨期間を6か月としており、この期間を目安に使い切ることが呼びかけられています。

📎 出典:石油連盟「石油製品の使用推奨期間」

つまり、前のシーズンの残りを翌年に持ち越すと、推奨期間を大きく超えることになります。
変質した灯油は着火不良やノズルの詰まりを招き、結果として燃料系のエラー全般につながります。
余った灯油の扱いは古い灯油の正しい処分方法と注意点|放置・再利用の危険性を徹底解説にまとめています。

確認してよい範囲と、避けるべきこと

見てよいところ

  • ホームタンクの残量と、送油コックが開いているか
  • タンクのふたや点検口が確実に閉まっているか
  • タンクの下や配管の継ぎ目に濡れ、にじみがないか
  • タンク内の水抜きを最近行ったか
  • ポリタンクを屋外に置きっぱなしにしていないか

避けるべきこと

  • 22が表示された状態で、そのまま給油して運転を続ける
  • 本体のカバーを外してレベラータンクや弁に触れる
  • 表示が消えないまま運転スイッチを何度も入れ直す
  • 抜いた水や不良灯油を排水口に流す

不良灯油や抜いた水を排水口に流すのは絶対に避けてください。
処分方法は、購入した販売店やガソリンスタンドに相談してください。

着火や燃焼で気になることがある場合は、コロナ石油給湯器のエラー4とは?着火不良と灯油切れの見分け方もあわせて確認してみてください。

点検を依頼するときの判断基準

状況考えられること対応の目安
22(水を検知)が表示された灯油への水の混入使用を控えて点検を依頼
残量は十分なのに21が出る送油経路や検知部の不具合販売店・サービス窓口へ点検を依頼
湯温が設定どおりにならない油比例弁まわりの不具合症状を伝えて点検を依頼
水抜きをしても再発するタンクや配管側の問題タンクの状態もあわせて相談
煙・異臭・すすの付着がある燃焼状態の異常運転を止めて速やかに連絡

連絡するときは、表示されている番号や記号、機種の型式、いつから出ているか、最後に給油した時期と天候、水抜きの実施状況を伝えてください。
「雨の日に給油した直後から出るようになった」といった情報は、原因を絞り込む大きな手がかりになります。

📎 出典:株式会社コロナ「修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先」

使用年数が長い機器では、部品の在庫状況によって修理が難しくなることもあります。
点検時期を知らせる表示が出ている場合の考え方はコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で整理しています。

灯油まわりのトラブルを減らす習慣

雨や雪の日の給油を避ける

どうしても給油が必要な場合は、タンクの給油口に水滴が入らないよう配慮してください。
給油後は、ふたが確実に閉まっているかを毎回確かめる習慣をつけておくと安心です。

残量を切らさない

タンク内の空間が広いほど結露は生じやすくなります。
早めの給油は、送油経路への空気の噛み込みを防ぐうえでも有効です。

年に数回は水抜きの状態を見る

屋外のホームタンクは、給油の機会に合わせて確認しておくと負担が少なく済みます。
特に寒暖差の大きい春先と秋口は、結露が生じやすい時期にあたります。

灯油はシーズンで使い切る

使用推奨期間を踏まえると、シーズンをまたいだ持ち越しは避けるのが基本です。
余りそうな量が読めてきたら、シーズン後半の給油量を調整しておくとよいでしょう。

よくある質問

Q1.22が出ました。灯油に水が入っているということですか?

アビーナGシリーズの22は、レベラータンクの水を検知したという表示です。
灯油に水が混ざっていることを機器が見つけた状態にあたります。
業界団体は、水の混じった灯油を含む不良灯油を絶対に使用しないよう呼びかけており、不完全燃焼や異常燃焼のおそれがあると説明しています。
表示が出た時点でそのまま運転を続けず、販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。

Q2.タンクに水が入る原因は何ですか?

複数の経路が考えられます。
雨や雪の日の給油、タンクのふたや点検口の閉め忘れ、屋外タンク内部の結露、ポリタンクを屋外に置きっぱなしにしていた場合などです。
なかでも結露は見落とされやすく、残量が少ない状態で長く置くほどタンク内の空間が広くなり、水がたまりやすい条件になります。
給油のタイミングに合わせて、年に数回は水抜きの状態を確認しておくことをおすすめします。

Q3.21が出ましたが、灯油は残っています。

残量があるのに21が表示される場合、灯油の量そのものではなく、送油経路や検知する部分に原因がある可能性があります。
送油コックが開いているか、配管に折れや詰まりがないかを確認したうえで、それでも改善しなければ点検を依頼してください。
なお、アビーナGシリーズと、それ以外の給湯機とでは21の内容が異なります。
お使いの機種は取扱説明書の表紙や本体の銘板に書かれた型式から確認できます。

Q4.去年の灯油が残っています。使っても大丈夫ですか?

避けてください。
石油業界では灯油の使用推奨期間を6か月としており、シーズンをまたいだ持ち越しはこの期間を大きく超えることになります。
変質した灯油は着火不良やノズルの詰まり、異臭やすすの発生につながります。
処分したい場合は、購入した販売店やガソリンスタンドに相談してください。排水口に流すことは絶対に避けてください。

Q5.A1とA2は何が違うのですか?

どちらも油温サーミスタについての表示ですが、検知された状態が逆です。
A1は断線で、信号の経路が途切れて値がまったく読めない状態を指します。
A2は短絡で、本来の経路を飛ばして電気がつながり、ありえない値が返ってきている状態です。
いずれも灯油の温度を正しく把握できないため、機器は安全側で運転を止めます。

まとめ

コロナの石油給湯器に表示されるエラー21・22・A1・A2は、灯油を機器へ送り届ける部分の異常を示しています。
21は油面または油比例弁、22は灯油への水の混入、A1とA2は油温サーミスタの断線と短絡です。
なかでも22は、燃やしてはいけない燃料を機器が先に見つけてくれた表示だと受け止めてください。

対応の順序を整理しておきます。

  • 22が出たら、そのまま給油して運転を続けない
  • タンクのふたや点検口が閉まっているか、下が濡れていないかを見る
  • 最後に給油した時期と天候を思い出しておく
  • 前シーズンからの持ち越し灯油を使っていないか確認する
  • 表示が続く場合は、給油の状況もあわせて伝えて点検を依頼する

灯油の質を保つことは、機器を長持ちさせるいちばん手軽な方法でもあります。
給油のときのひと手間が、冬の突然の停止を防いでくれます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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