運転を始めても暖まらず、表示部に「E2」や「E4」が出ていませんか。
コロナの温水ルームヒーターに表示されるE2とE4は、どちらも燃焼がうまくいかなかったことを知らせるサインです。
公式に案内されている最初の確認点はどちらも灯油の有無で、燃料側に原因があれば自分で解消できる場合があります。
一方で、灯油を確認しても改善しないときは、点検または修理が必要な段階に入ります。
この記事では、E2とE4の違い、灯油まわりで確認したい順番、燃料に問題がないのに繰り返すときに考えられること、修理を依頼する判断基準までを整理します。
E2とE4はどこが違うのか
2つは似た症状に見えますが、止まったタイミングが異なります。
| 表示 | 内容 | 起きている場面 |
|---|---|---|
| E2 | 着火不良を検知 | 運転を始めても点火できなかった |
| E4 | 燃焼途中の失火(消火)を検知 | 燃焼は始まったが、途中で炎が消えた |
E2は「最初から燃えなかった」、E4は「燃えていたのに消えた」という違いです。
どちらも室外機で検知され、室内機の表示部では「E2」「E4」、別売のCRBリモコンでは「エラー2」「エラー4」と表示されます。
この違いは原因の絞り込みに使えます。
運転ボタンを押してすぐ止まるならE2、しばらく暖かい風が出てから止まるならE4という見え方になるため、どちらの症状かを控えておくと販売店への説明もしやすくなります。
最初に確認するのは灯油
コロナの公式案内では、E2・E4のどちらについても、まず灯油切れの有無を確認するよう示されています。
バーナに灯油が届いていなければ、点火できませんし、燃焼中でも炎が維持できません。
確認は次の順で進めます。
- 油タンクの残量を、給油口を開けて直接確認する
- 送油バルブが開いているかを確認する
- 送油経路に空気が入っていないか確認し、必要なら空気抜きをする
- 運転キーを押して表示を消し、もう一度押して再運転する
とくにシーズン初めや給油直後は、送油管に空気が残っていることが原因で点火ミスや途中消火が起きます。
これは機器の異常ではなく、空気抜きと再運転で解消する性質のものです。
空気抜きの具体的な手順は、灯油切れを示すE25と共通です。
手順はコロナ温水ルームヒーターのE25|灯油切れ表示と空気抜きの手順で詳しく解説しています。
なお、油タンクが完全に空になっていればE2・E4ではなくE25が表示されます。
E2・E4が出ている時点で、灯油は「まったくない」わけではなく、届いてはいるが燃焼が成立していない状態だと考えると原因を絞りやすくなります。
灯油はあるのにE2・E4が出るとき
残量も送油バルブも問題ないのに表示が出る場合、燃料の質か周囲の環境に原因があることがあります。
| 考えられる原因 | 確認したい点 |
|---|---|
| 変質灯油を使っている | ひと夏持ち越した灯油ではないか |
| 灯油に水が混入している | タンク底に水がたまっていないか |
| 灯油にゴミが混入している | オイルフィルタの汚れ、詰まり |
| 送油管の変形・ひび割れ | 銅パイプに曲がりや傷がないか |
| 給気口・排気口がふさがれている | 雪、落ち葉、波板や物置による囲い |
| 排ガスの再循環 | 塀や建物との距離が近く、空気がよどんでいないか |
変質灯油と不純灯油
灯油は時間の経過で成分が変化します。
ひと夏を越した灯油は着火性が落ち、点火ミスや途中失火につながります。
色が濃くなっている、すっぱいようなにおいがする場合は変質が進んでいる可能性があります。
シーズン終わりに残った灯油の扱いについては、余った灯油の使い道とは?そのまま使っていい?再利用と安全な処分方法を整理で整理しています。
機器の故障につながるため、翌シーズンへの持ち越しは避けてください。
水とゴミの混入
屋外の油タンクは、外気との温度差で内部に結露が生じ、底に水がたまっていきます。
灯油より水のほうが重いため、タンク底から吸い上げる構造では真っ先に送油経路へ入り込みます。
水が混ざった状態では安定して燃焼できず、E2やE4につながります。
タンクの水抜き手順は灯油タンクの水抜きのやり方とは?|手順・頻度・水が溜まる理由を解説、すでに混ざってしまった灯油の扱いは灯油に水が混ざった!原因・見分け方から取り除き方・廃棄まで完全解説で解説しています。
給排気が妨げられている
見落とされやすいのが、室外機まわりの環境です。
給気口や排気口が雪や落ち葉でふさがれると、燃焼に必要な空気が足りなくなります。
また、塀や建物との距離が近く空気がよどむ場所では、出したばかりの排ガスを再び吸い込んでしまうことがあります。
機器や排気口を波板・段ボールなどで囲わないでください。
不完全燃焼や火災のおそれがあります。
雪が多い時期は、給気口と排気口の周囲を定期的に除雪してください。
積雪の影響は地域や設置場所によって差が大きい部分です。
屋根からの落雪で埋もれやすい位置に室外機がある場合は、シーズン中に何度か状態を見ておくと安心です。
止まるまでの時間で原因を絞り込む
同じE4でも、燃焼が始まってから何分で止まったかによって、疑う場所が変わります。
販売店へ連絡する前に、この点を控えておくと話が早く進みます。
| 止まるまでの時間 | 考えやすい背景 |
|---|---|
| 点火せずにすぐ停止(E2) | 送油経路の空気、灯油切れ寸前、点火系の不具合 |
| 燃え始めて数分で停止 | 送油量の不足、水やゴミの混入、オイルフィルタの詰まり |
| 30分から数時間で停止 | 給排気の妨げ、排ガスの再循環、変質灯油 |
| 気温が下がった日だけ停止 | 送油経路や燃料側の状態、設置環境の影響 |
短時間で止まる場合は燃料が届いていない可能性が高く、しばらく運転してから止まる場合は燃焼環境や燃料の質が関係していることが多くなります。
「いつ止まったか」は、原因を絞り込むうえで残量と同じくらい重要な情報です。
処置後の再運転とリセット
原因を確認したあとの操作は、他のエラーサインと共通です。
- 処置が終わったら、運転キーを押す(表示が消灯する)
- もう一度運転キーを押すと再運転する
- 別売のCRBリモコンを使っている場合は、リモコンの運転スイッチで同じ操作を行う
E-CON接続の放熱器だけで室外機を運転している構成では、エラー表示もリセットもできません。
浴室換気乾燥機などで室外機を動かしているだけの場合が該当し、この構成では別売のCRBリモコンが必要になります。
暖房が止まっているのに表示が見当たらないときは、自宅の構成を確認してみてください。
📎 出典:株式会社コロナ 取扱説明書のダウンロード
繰り返し出るときは点検・修理が必要
灯油と周囲の環境を確認しても改善しない場合、機器側の部品が関係している可能性があります。
温水ルームヒーターの室外機には、点火プラグ、炎を検知するフレームロッド、灯油を送る電磁ポンプ、燃焼用送風機といった部品が組み込まれています。
これらのいずれかに不具合があると、着火できない、あるいは燃焼を維持できない状態になります。
次に当てはまる場合は、利用者側でできることは残っていません。
- 灯油も送油バルブも問題なく、空気抜きをしても短時間で再発する
- 新しい灯油に入れ替えても改善しない
- 給気口・排気口をふさぐものがないのに繰り返す
- 排気口からすすや黒い煙が出ている
- 灯油のにおいや油漏れがある
処置をしないままリセットを繰り返さないでください。
着火不良や途中失火が続く状態での使用は、火災や事故につながるおそれがあります。
運転を停止し、電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡してください。
修理費用は、原因が点火系なのか送油系なのかで変わります。
設置から10年前後が経過している場合は、修理の見積もりと残りの使用年数を比べて判断するのが現実的です。
E2・E4と間違えやすい表示
点滅している表示は読み取りにくく、別のサインと混同されることがあります。
| 表示 | 内容 | 違い |
|---|---|---|
| E25 | 灯油切れの検知 | 灯油が完全になくなった状態。給油と空気抜きで復帰する |
| E1 | 燃焼していないのに炎を検知 | 炎検知側の不具合。点検・修理が必要 |
| E9 | 対震自動消火装置の作動 | 地震や振動で停止した状態。安全確認のうえ再運転できる |
| EE・Ee | 停電の検知 | 通電が途切れた状態。運転スイッチを入れ直す |
暖房が止まったという結果は同じでも、対処はまったく異なります。
表示されているのが数字なのかアルファベットなのか、大文字か小文字かまで含めて確認してください。
一覧はコロナ温水ルームヒーターのエラーサイン一覧|表示の意味と対処の目安にまとめています。
再発を防ぐために
E2・E4は、燃料の管理と周囲の環境で防げる部分が大きいサインです。
- 灯油は翌シーズンに持ち越さず、使い切る量を買う
- ポリタンクは直射日光を避け、雨水やゴミが入らない場所に保管する
- 油タンクの水抜きを定期的に行う
- オイルフィルタは年に1回以上、点検を依頼する
- 銅パイプ(送油管)は年に1回以上、変形やひび割れを確認する
- 給気口・排気口の周囲に物を置かない
シーズン初めの初回運転では、送油経路の空気抜きを済ませてから運転を始めると、E2やE4が出にくくなります。
よくある質問
Q1. E2とE4が交互に出ます。どちらの対処をすればいいですか。
どちらも最初の確認点は同じで、灯油の状態を見ることから始めます。
E2は点火できなかった状態、E4は燃焼中に消えた状態を示しますが、原因が燃料側にある場合は両方が出ることがあります。
残量と送油バルブを確認し、送油経路の空気抜きをしたうえで再運転してみてください。
新しい灯油に入れ替えても交互に出る場合は、点火系や送油系の部品が疑われる段階です。
使用を中止して販売店に連絡してください。
Q2. 灯油は十分あるのにE2が出ます。故障でしょうか。
すぐに故障と判断する必要はありません。
送油バルブが閉じている、送油管に空気が残っている、灯油に水やゴミが混ざっている、といった原因でも点火できないことがあります。
シーズン初めの初回運転では、配管内の空気が原因で点火ミスが起きるのは珍しくありません。
まず空気抜きと再運転を試し、それでも改善しない場合に点検を依頼してください。
Q3. 去年の灯油が残っています。そのまま使っても大丈夫ですか。
使用は避けてください。
ひと夏を越した灯油は成分が変化しており、着火不良や途中失火の原因になります。
E2やE4が出る背景として、変質灯油が関係しているケースは少なくありません。
また、水やゴミが混ざった不純灯油も同様に機器を傷めます。
残った灯油は翌シーズンに持ち越さず、適切に処分したうえで新しい灯油を使ってください。
Q4. 雪が積もった日に出やすいのですが、関係ありますか。
関係することがあります。
室外機の給気口や排気口が雪でふさがれると、燃焼に必要な空気が不足し、着火不良や途中失火につながります。
屋根からの落雪で室外機が埋もれやすい位置にある場合は、シーズン中に何度か状態を確認してください。
ただし積雪の影響は地域や設置条件によって差が大きいため、雪がない環境で繰り返し出る場合は別の原因を疑う必要があります。
Q5. 何度もリセットして使い続けても問題ありませんか。
避けてください。
原因を処置しないままリセットを繰り返す使い方は、取扱説明書でも注意が示されています。
着火不良や途中失火が続く状態は、燃焼が安定していないことを意味します。
とくに排気口からすすや黒い煙が出ている、灯油のにおいがするといった症状がある場合は、その時点で運転を止めてください。
電源プラグを抜いたうえで、販売店またはコロナサービスセンターに連絡するのが安全です。
安全に使い続けるためのポイント
E2は着火できなかった状態、E4は燃焼途中で消えた状態を示すサインです。
どちらも最初に確認するのは灯油で、燃料側に原因があれば自分で解消できる場合があります。
- E2は点火時、E4は運転中。止まったタイミングを控えておく
- 残量・送油バルブ・空気抜きの順で確認する
- 変質灯油、水やゴミの混入は、どちらの表示の原因にもなる
- 給気口・排気口がふさがれていないか確認する
- 新しい灯油でも繰り返すなら、点火系や送油系の点検が必要
- すす、黒煙、灯油のにおいがあるときはリセットせず運転を停止する
灯油を持ち越さないことと、シーズン初めに空気抜きを済ませておくこと。
この2つだけでも、E2・E4が出る場面はかなり減らせます。

