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ペットがいる家の電気ストーブの注意点|猫・犬の事故を防ぐには

電気ストーブの近くで猫と犬がくつろいでいる、ペットがいる家庭での電気ストーブの注意点を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

寒い季節は、猫や犬も暖かい場所に集まります。
電気ストーブの前はペットにとって居心地のよい場所ですが、やけどやコードのかじりなど、事故の危険もあります。

そのため、ペットがいる家では、置き場所とガードを工夫し、使う場面を限ることが大切です。
特に、ペットだけを残す留守番や、ペットが近づける状態でのつけっぱなしは避けてください。

この記事では、起こりやすい事故とメーカーの取扱説明書にある注意を確認します。
そのうえで、置き場所とガードの工夫、留守番・就寝時の考え方を整理します。

目次

ペットがいる家で起こりやすい事故

事故内容
やけど本体や前面ガードに触れる。近づきすぎて長時間熱を受ける
低温やけど暖かい場所で寝込み、同じ場所に熱を受け続ける
転倒走り回って、本体にぶつかる
コードのかじり被覆が傷み、発熱・感電・断線のおそれ
毛や寝具への接触毛布、ベッド、おもちゃが近づく
本体の上に乗る猫が本体の上に乗る(高温になる場所)

ペットは、人のように「危ない」と判断して離れるとは限りません。人の側で、近づけない工夫をする必要があります。

メーカーの取扱説明書にある注意

アイリスオーヤマの IEH-800W の取扱説明書には、次の記載があります。

項目内容
前方1m以内にものを置かない
本体の上上に乗ったり、寄りかかったり、ものを置いたりしない
電源コード束ねて通電しない

📎 出典:電気ストーブ IEH-800W 取扱説明書(アイリスオーヤマ)

ペットのベッドや毛布、おもちゃを前方1m以内に置くと、この決まりに反します。
ペット用のクッションやブランケットを、電気ストーブの前に置かないでください。
山善の DS-SD083 の取扱説明書でも、燃えやすいものを近づけて使用することは避けるよう案内されています。

転倒時オフがあっても安心できない理由

日立の公式のよくある質問では、「転倒オフの機能はありますか」という質問に、次のように案内されています。

項目内容
転倒オフ転倒した際に電源をOFFするスイッチが搭載されている
注意転倒防止とは異なるもの

📎 出典:転倒オフの機能はありますか?(日立)

転倒オフは「倒れたあとに止まる」機能です。倒れないようにする機能ではありません。
ペットがぶつかって倒れた場合、止まるまでの間に、周囲のものに熱が当たる可能性があります。
安全機能の全体は、火事になりにくい電気ストーブはある?の記事で整理しています。

置き場所の工夫

工夫内容
動線から外すペットが走る通路や、出入口の近くに置かない
部屋の隅に置く壁との距離は、通気と取扱説明書の距離を確認する
安定した面に置く平らな硬い面。倒れにくい位置
高い場所に置かない落下すると危険
人がいる部屋だけで使うペットだけの部屋では使わない

ガード・フェンスの使い方

ペットを近づけない工夫として、ガードやフェンスを使う方法があります。

方法注意点
ペット用のサークル・フェンス前方1mの範囲を囲む。ただし、熱でフェンスが傷まない距離を確保する
市販のストーブガード対象の製品が、電気ストーブに使えるかを確認
部屋の入口を閉める人がいないときは、ペットが入れない部屋で使う

ガードを足しても、前方1mの空間に、ものを置かない原則は変わりません。
フェンスや囲いを置くときは、熱が逃げる空間を確保してください。

コードのかじり対策

特に子犬・子猫は、コードをかじることがあります。

対策内容
コードカバー市販のカバーで保護する。発熱しないか確認
コードを見えない位置へ家具の裏に通す。ただし、熱がこもる場所は避ける
苦味スプレー製品の使用上の注意を確認
コードを束ねない束ねて通電すると発熱する(アイリスオーヤマ)
コードの点検傷、噛み跡があれば使用を止める

アイリスオーヤマのよくあるお問い合わせでは、プラグが熱くなる原因として、延長コードの使用、電源コードの束ね、プラグの折れ曲がりが挙げられています。
延長コードの使い方は、電気ストーブに延長コードは使える?の記事で解説しています。

留守番・就寝時の考え方

場面考え方
留守番電気ストーブは必ず切る。プラグも抜く
就寝時日立は、就寝中の使用を絶対にしないよう案内している
短時間の外出ペットが近づける場所なら、切る
ペットだけが部屋にいるとき使わない

ペットは、人がいない間も、電気ストーブに近づくことができます。留守番中の暖房は、電気ストーブ以外の方法を考えてください。
就寝時の注意は、電気ストーブをつけたまま寝るのは危険?の記事で整理しています。

ペットの寒さ対策を電気ストーブ以外で考える

方法内容
ペット用ヒーター・ホットカーペットペット向けの製品を、取扱説明書どおりに使う
毛布・ベッドの追加暖かい寝床を作る
部屋の断熱窓、床の冷えを減らす
エアコンの暖房室温を一定に保つ
湯たんぽペット向けの製品を、低温やけどに注意して使う

エアコンとの比較は、電気ストーブとエアコンの電気代の比較の記事で整理しています。
ペットの種類や年齢で、適した室温は異なります。
気になる場合は、獣医師に相談してください。

猫がいる家で特に気をつけたいこと

注意点内容
高いところへ上る本体の上に乗る、近くの棚から飛び移る
狭いすき間に入る背面の通気口付近に入り込む
毛づくろい毛が熱で傷む、近くで焦げる
暖かい場所で長く寝る低温やけどの可能性

犬がいる家で特に気をつけたいこと

注意点内容
走る・じゃれるぶつかって倒す
コードをかじる子犬・若い犬に多い
前方に座り込む近づきすぎて低温やけど
ボールやおもちゃ前方に転がり込む

使い始める前のチェックリスト

チェック項目確認
ペットの動線から外れた位置に置いた□
前方1m以内に、ペットのものがない□
ペットが乗れる高さの棚が近くにない□
コードに傷や噛み跡がない□
ペットだけの部屋では使わない□
離れるときは必ず切る□

ペットのやけどのサイン

ペットは、痛みを訴えにくい動物です。
次のような様子が見られたら、電気ストーブから離し、動物病院に相談してください。

サイン内容
毛が縮れる・焦げたにおい熱の影響を受けた可能性
皮膚が赤い・水ぶくれやけどの可能性
同じ場所をなめ続ける痛みや違和感がある
元気がない・食欲が落ちる体調の変化

やけどが疑われるときは、自己判断で薬を塗らず、動物病院に相談してください。

家族で決めておきたいルール

ルール内容
前方1mは立入禁止にするペット用のものを置かない
部屋を出るときは切るペットだけを残さない
コードは見えない位置へかじりを防ぐ
新しい置き場所に変えたら確認ペットの動きを数日観察

来客や引っ越し、模様替えのとき

場面注意
来客ペットが落ち着かず走り回る。電気ストーブを切るか、離れた位置に移す
模様替えペットの動線が変わる。置き場所を見直す
子犬・子猫を迎えた好奇心が強い。コードと前方の空間に特に注意
高齢のペット寒がるため、近づきすぎる。低温やけどに注意

ペットの年齢や性格で、起こりやすい事故が変わります。
様子を見て、置き方を調整してください。

暖房の使い方に迷うときは、かかりつけの獣医師に相談するのも一つの方法です。

電気代の目安

山善の DS-SD083 の電気代の目安(31円/kWh)から、人がいる時間だけ使った場合を計算します(当サイト試算)。

運転3時間5時間
強(800W)約74円約124円
弱(400W)約37円約62円

電気代の詳細は、電気ストーブの電気代は1時間いくら?の記事で整理しています。

小さな変化に気づけるよう、使い始めの数日は、ペットの様子をよく見てください。

ペットの安全のために、暖房の使い方は定期的に見直してください。

よくある質問

Q1. ペットがいる家で、電気ストーブを使ってもよいですか?

使う場合は、前方1mの空間を守り、ペットが近づけない工夫をしてください。
ペットだけの部屋や、留守番中は使わないでください。

Q2. 猫が電気ストーブの前で寝てしまいます。

低温やけどのおそれがあります。
前方に近づけない工夫をするか、猫用の暖かい寝床を別に用意してください。

Q3. 転倒時オフがあれば、ペットが倒しても安心ですか?

倒れたあとに止まる機能で、倒れないようにする機能ではありません。
倒れにくい置き場所を選んでください。

Q4. ペットがコードをかじります。

コードの点検をして、傷や噛み跡があれば使用を止めてください。
コードカバーなどで保護する方法もあります。

Q5. 留守番のとき、電気ストーブをつけたままでもよいですか?

いいえ。
留守番中は必ず切ってください。

まとめ

ペットがいる家では、電気ストーブの置き方と使い方に、より注意が必要です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
前方1mペットのベッドや毛布を置かない
転倒時オフ倒れたあとに止まる機能。倒れにくい置き方も必要
コードかじり・束ね・傷に注意
留守番・就寝使わない。プラグも抜く
代わりの方法ペット用の暖房、寝床の工夫、エアコン

まずは、電気ストーブの前方1mの範囲に、ペットのものを置いていないかを確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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