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日立エコキュートEr92とは|湯はりできないUVユニット異常

日立エコキュートのEr92と、湯はりできないUVユニット異常を示す文字サムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

湯はりだけができなくなり、リモコンにEr92と表示されていませんか。
Er92は、「きらりUVクリーン」を搭載したエコキュートで、UVユニットに異常が発生している状態を知らせる点検表示です。
おふろの湯はりは止まりますが、蛇口やシャワーからの給湯は通常どおり使えます。
この記事では、表示の意味と解除の手順に加え、2024年に製造された一部の機種で発生することが公表されている事象と無償点検の窓口、修理費用の目安までを整理します。

目次

Er92が示している状態

「きらりUVクリーン」は、循環するおふろのお湯に深紫外線を当てる機能です。
Er92は、その紫外線を出すUVユニットに異常が起きていることを示します。

症状は次のとおりです。

  • 湯はりが行えなくなる
  • 給湯(蛇口やシャワー)は通常どおり使える

やけどに関する注意喚起は示されていません。
温度制御に関わる表示とは異なり、お湯の温度そのものに異常が起きているわけではないためです。
おふろの湯はりだけが止まる表示だと考えてください。

📎 出典:日立の家電品|「Er92」と表示されています。どうしたらいいですか?

きらりUVクリーンとはどんな機能か

紫外線のうち波長100nmから280nmの範囲は深紫外線(UV-C)と呼ばれ、なかでも265nm付近の波長は菌のDNAに直接作用する能力があるとされ、水や空気の浄化などに使われています。
きらりUVクリーンは、この深紫外線を循環中のおふろのお湯に当てることで、菌の増殖を抑制する機能です。

注意したいのは、菌の増殖を抑えるものであって、菌が少なくなるわけではないという点です。
機能が働いていても、おふろの湯は適切に入れ替える必要があります。

搭載されているUVユニットは、機種や製造時期によってユニットAとユニットBのどちらかになりますが、機能としての効果は同等とされています。

この機能が停止しても、お湯の温度や量に影響はありません。
点検までのあいだは、蛇口から浴そうにお湯を溜めれば入浴できます。

📎 出典:日立の家電品|循環するおふろのお湯を深紫外線できれいに[きらりUVクリーン]

解除の手順

案内されている対処は次の2点です。

  1. 貯湯ユニットの漏電遮断器(ブレーカー)を「OFF」にする
  2. 約5秒後に「ON」に戻す
  3. リモコンの表示が消えているか確認する
  4. 開けた操作カバーを必ず閉じる
  5. ふろ自動時間中に浴そうの排水をしていないか確認する

2つ目の確認は見落としやすい部分です。
ふろ自動運転が続いているあいだに浴そうの湯を抜くと、循環できなくなって表示につながることがあります。
入浴が終わったら「ふろ自動」ボタンを押して運転を止める習慣をつけてください。

ふろ自動運転中の排水が原因で出る表示については日立エコキュートEr23・C23とは|湯はりが途中で止まるときでも解説しています。
解除操作そのものの詳しい手順は日立エコキュートの点検表示を解除する方法|再発したときの判断もにまとめています。

2024年製の一部機種で発生する事象

2024年1月から6月に製造された家庭用エコキュートの一部で、まれにEr92の点検表示が出て湯はり動作ができなくなる場合があることが、メーカーから公表されています。
対象は「きらりUVクリーン」機能を搭載したエコキュートです。
この場合も、給湯およびシャワーは使用できます。

該当する可能性がある場合の流れは次のとおりです。

  1. 貯湯ユニット本体のラベルで、2024年製であることを確認する
  2. 型式と製造番号を控える
  3. 専用の受付窓口に連絡する
  4. 必要に応じて無償で点検、必要に応じて修理(部品交換)を受ける
項目内容
窓口日立エコキュート 専用受付センター
電話番号0120-543-161(携帯電話からも利用可)
受付時間9:00〜12:00、13:00〜17:00
休業日土日祝日、年末年始、夏季休暇などの会社休日

設置から数年しか経っていないのにEr92が出た場合は、まずこの案内に該当しないかを確認してください。
該当すれば、費用の負担なく対応してもらえる可能性があります。

📎 出典:日立の家電品|2024年製 日立家庭用エコキュートをお使いのお客さまへ

製造年と型式の確認方法

型式と製造番号は、貯湯ユニット本体に貼られたラベルに記載されています。
屋外に設置されているため、汚れで読みにくい場合は軽く拭き取ってから確認してください。

控えておきたいのは次の3点です。

  • 型式(BHP-から始まる英数字)
  • 製造番号
  • 製造年月

この3点は、無償点検の対象かどうかの判断にも、通常の修理依頼にも必要になります。
スマートフォンでラベルを撮影しておくと、電話口で読み上げる手間が省けます。

修理費用の目安

無償点検の対象に該当しない場合、修理は有償になります。
メーカーが公表している修理料金の目安では、Er92(UV-LEDユニット異常)の想定部品はUVユニットで、技術料・部品代・出張料の合計でおおよそ49,000〜53,000円前後とされています。

項目金額(税込)
Er92の修理料金目安49,000円〜53,000円前後
出張料3,850円
訪問後に修理をキャンセルした場合5,830円(診断料と出張料の合計)

この目安は、メーカーに直接修理を依頼した場合のものです。
販売店経由で依頼した場合の金額は販売店によって異なるため、確認が必要です。
また、時間外の修理を希望した場合は追加料金が発生することがあります。

📎 出典:日立の家電品|修理料金の目安一覧(家庭用エコキュート)

点検を待つあいだのおふろの使い方

湯はりが使えないあいだも、入浴そのものは続けられます。

蛇口から浴そうにお湯を溜める

給湯は通常どおり使えるため、蛇口からお湯を溜めれば入浴できます。
温度の自動調整は働かないので、溜めながら湯温を確かめてください。
熱ければ水を足して調整します。

残り湯を長く置かない

菌の増殖を抑える機能が止まっている状態です。
翌日まで残り湯を置いたままにするより、その日のうちに入れ替えるほうが衛生的です。
洗濯に使う場合も、当日中に使い切るようにしてください。

フィルターと配管の手入れを続ける

ふろ循環アダプターのフィルターは、入浴後に湯を抜くタイミングで外して洗う流れにしておくと続けやすくなります。
ふろ配管の洗浄は年2回程度が目安で、汚れが浴そうに出てくるようになったら実施の時期です。

冬季は残り湯を確保する

凍結防止の観点では、浴そうの残り湯をふろ循環アダプターの上端より10cm以上残しておく運用が有効です。
衛生面とのバランスになりますが、氷点下が予想される日は凍結防止を優先してください。

点検が必要な状態と判断の目安

状況判断
解除後、湯はりができた一時的な検知。様子を見てよい
ふろ自動中の排水が原因だった運転を止めてから湯を抜く習慣に変える
2024年1〜6月製造の機種で出た専用受付センターへ連絡する
解除しても再度表示される使用を控え、販売店または修理受付センターへ連絡する
湯はり以外にも不具合がある別の異常が重なっている可能性。点検を依頼する

再度エラーが出る場合は使用を控え、点検・修理を依頼するよう案内されています。
通常の修理受付センターの番号は0120-3121-68(携帯電話からは0570-0031-68)です。

表示された番号ごとの意味は日立エコキュートのエラーコード一覧|表示の意味と対処の判断基準から確認できます。

よくある質問

Q1. UVユニットを修理しないまま使い続けても問題ありませんか?

Er92が出ている状態では湯はりができないため、ふろ自動を使った入浴はできません。
蛇口から浴そうにお湯を溜めれば入浴自体は可能ですが、菌の増殖を抑える機能は働きません。
おふろの湯は普段よりこまめに入れ替え、残り湯の使い回しを控えるほうが安心です。
メーカーも再度エラーが出る場合は使用を控えるよう案内しているため、早めに点検を依頼してください。

Q2. 2024年製かどうかは、どこで確認しますか?

貯湯ユニット本体に貼られたラベルに、型式・製造番号とともに製造年が記載されています。
屋外に設置されているため、汚れている場合は軽く拭き取ってから確認してください。
2024年製であることが確認できたら、型式と製造番号を控えて専用受付センターへ連絡します。
判断が難しい場合も、ラベルの内容をそのまま伝えれば窓口で確認してもらえます。

Q3. 給湯とシャワーは本当にそのまま使えますか?

Er92は湯はりに関する表示のため、給湯とシャワーは通常どおり使用できるとメーカーが明示しています。
お湯の温度に関する異常ではないため、やけどの注意喚起も出されていません。
ただし、他の番号が併せて表示されている場合は、そちらの案内が優先されます。
リモコンに複数の表示が出ていないか確認してください。

Q4. 修理を依頼する前に、自分でできることはありますか?

漏電遮断器をOFFにして約5秒後にONに戻す解除操作と、ふろ自動運転中に浴そうの排水をしていないかの確認までです。
UVユニットは貯湯ユニット内部の部品のため、利用者が点検したり交換したりすることはできません。
前面カバーを開ける作業は感電のおそれがあるため行わないでください。
解除は2回までを目安にし、それ以上は点検に切り替えてください。

Q5. きらりUVクリーンが使えないと、おふろの衛生面はどうなりますか?

この機能は菌の増殖を抑制するもので、もともと菌をなくすものではありません。
機能が停止しても、日々の入れ替えと配管の清掃を行っていれば、極端に衛生状態が悪化するわけではありません。
ふろ循環アダプターのフィルターをこまめに掃除し、ふろ配管の洗浄を年2回程度行うことで、汚れの蓄積は抑えられます。
残り湯を長く置いたままにしない運用も有効です。

まとめ

Er92は、きらりUVクリーンのUVユニットに異常があることを知らせる表示です。

  • 湯はりは止まるが、給湯とシャワーは通常どおり使える
  • 解除は漏電遮断器をOFFにし、約5秒後にONで行う
  • ふろ自動運転中に浴そうの湯を抜いていないかも確認する
  • 2024年1〜6月製造の機種は、無償点検の対象となる可能性がある
  • 有償修理の場合、目安は49,000〜53,000円前後

設置から日が浅い機器で表示が出た場合は、まず製造年を確認してください。
該当すれば、費用をかけずに対応してもらえる可能性があります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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