レンジフードを交換しようとメーカーのカタログを見て、「幕板は別売りです」という注記に戸惑った方もいるのではないでしょうか。
幕板は、レンジフードの吸い込み口そのものではないため、つい見落とされがちな部品です。
しかし実際には、見た目の仕上がりだけでなく、すき間をふさぐという実用的な役割も持っています。
この記事では、幕板の役割と種類、選び方を解説します。
- 幕板とは何か、どんな役割を持っているのか
- 前幕板と横幕板の違い
- 幕板がレンジフード本体と別売りになっている理由
そもそも幕板とは?
幕板とは、レンジフード本体の上部と、吊り戸棚やキッチンの天井とのあいだにできるすき間をふさぐための板のことです。
レンジフードは、機種や取り付け高さによって、本体だけでは吊り戸棚まで届かないことがあり、そのすき間を目隠しする役割を幕板が担っています。
幕板は見た目を整えるだけでなく、すき間から油煙や熱気が回り込むのを抑える役割も果たしています。
特に、コンロの熱や油煙が吊り戸棚の底面に直接当たるのを防ぐ意味でも、幕板は実用的な部品です。
前幕板と横幕板の違い
📎 出典:ノーリツ|レンジフード幕板一覧表
ノーリツの幕板一覧表では、前幕板・横幕板・長尺スライド前幕板・長尺スライド横幕板・横目隠し板など、複数の種類の幕板が製品として用意されていることが確認できます。
| 幕板の種類 | 主な役割 |
|---|---|
| 前幕板 | レンジフード本体の正面(コンロに向かって手前側)のすき間をふさぐ |
| 横幕板 | レンジフード本体の側面のすき間をふさぐ |
| 長尺スライド前幕板・横幕板 | 対応できる高さの幅が広く、既存の取り付け高さに合わせて伸縮できる |
| 横目隠し板 | 本体と吊り戸棚の間にできる小さなすき間を埋める |
前幕板と横幕板は、ふさぐ場所が異なるだけで、どちらも「本体まわりのすき間を隠す」という目的は共通しています。
取り付けるキッチンの形状によって、前幕板だけで済む場合と、前幕板・横幕板の両方が必要になる場合があります。
幕板が本体と別売りになっている理由
レンジフードの幕板は、多くのメーカーで本体とは別売りの部品として扱われています。
これは、幕板がふさぐすき間の大きさが、天井の高さや吊り戸棚の位置によって住宅ごとに異なるためです。
幕板は、住宅ごとに異なる天井高やコンロからレンジフードまでの設置高さに合わせて選ぶ必要があるため、あらかじめサイズ展開された別売り部品として用意されています。
そのため、レンジフードを交換する際は、本体だけでなく、自宅の天井高に合った幕板のサイズも合わせて確認する必要があります。
設置高さの考え方については、レンジフードの高さはどれくらい?取り付け位置の目安を解説でも詳しく解説しています。
幕板のサイズの選び方
幕板のサイズは、レンジフード本体の上端から吊り戸棚の底面までの距離をもとに選びます。
| 確認するポイント | 内容 |
|---|---|
| 本体上端から吊り戸棚までの距離 | この距離に対応したサイズの幕板を選ぶ |
| 固定式か伸縮式(スライド式)か | 既存の距離が中途半端な場合はスライド式が調整しやすい |
| 本体とのカラー・シリーズの一致 | メーカー・シリーズが異なると色や質感が揃わないことがある |
幕板は、レンジフード本体と異なるメーカーの製品を組み合わせられないことが多いため、必ず本体と同じメーカー・対応シリーズの幕板を選んでください。
サイズやシリーズを誤って購入すると、取り付けができない、または色味が合わないといったトラブルにつながります。
交換工事全体の流れは、レンジフードの取り付け方法とは?交換の流れと注意点を解説でも解説しています。
リフォーム・交換時に幕板を見落としやすい理由
レンジフード交換の見積もりを取る際、本体価格だけに目が行き、幕板の費用や必要性を見落としてしまうケースは少なくありません。
特に、既存のレンジフードよりも高さが低い新しい機種に交換する場合、すき間が広がり、これまで使っていた幕板では長さが足りなくなることがあります。
交換前の機種と新しい機種で高さが異なる場合、既存の幕板をそのまま使い回せないことがあるため、事前に施工業者へ確認しておくことが大切です。
見積もり時には、本体価格だけでなく、幕板の要否とサイズも含めて確認するようにしましょう。
よくある質問
Q1. レンジフードの幕板とは何ですか?
レンジフード本体の上部と、吊り戸棚やキッチンの天井とのあいだにできるすき間をふさぐための板です。見た目を整えるだけでなく、すき間から油煙や熱気が回り込むのを抑える役割も持っています。
Q2. 前幕板と横幕板はどう違いますか?
前幕板は本体正面(コンロに向かって手前側)のすき間を、横幕板は本体側面のすき間をふさぎます。取り付けるキッチンの形状によって、どちらか一方、または両方が必要になります。
Q3. なぜ幕板は本体と別売りなのですか?
幕板がふさぐすき間の大きさは、天井の高さや吊り戸棚の位置によって住宅ごとに異なるためです。あらかじめサイズ展開された別売り部品として用意されており、設置環境に合わせて選ぶ必要があります。
Q4. 幕板のサイズはどうやって選べばよいですか?
レンジフード本体の上端から吊り戸棚の底面までの距離をもとに選びます。距離が中途半端な場合は、長さを調整できるスライド式の幕板が扱いやすいでしょう。
Q5. レンジフードを交換するとき、幕板もそのまま使い回せますか?
交換前と後で本体の高さが異なる場合、すき間の大きさが変わり、既存の幕板の長さが足りなくなることがあります。使い回せるかどうかは、事前に施工業者へ確認しておくと安心です。
まとめ
幕板は、レンジフード本体と吊り戸棚のすき間をふさぐための、見落とされがちながら実用的な部品です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 幕板の役割 | 本体と吊り戸棚のすき間をふさぎ、油煙や熱気の回り込みを抑える |
| 種類 | 前幕板・横幕板・長尺スライド型・横目隠し板など |
| 別売りの理由 | すき間の大きさが住宅ごとに異なるため |
| サイズの選び方 | 本体上端から吊り戸棚までの距離を基準に選ぶ |
| 交換時の注意 | 機種変更で高さが変わると、既存の幕板が使えないことがある |
レンジフードを交換する際は、本体だけでなく幕板のサイズと要否も忘れずに確認しましょう。
見積もり段階で施工業者に相談しておくと、取り付け後の仕上がりのすき間やトラブルを防げます。

