電気ストーブは、プラグを差してスイッチを入れるだけで使える、簡単な暖房器具です。
ただ、置き場所や使い終わりの手順を誤ると、やけどや火災の原因になります。
初めて使う人は、使う前の準備、運転中、使い終わりの順に、手順を押さえておくと安心です。
なお、取扱説明書の内容は機種ごとに異なるため、お手持ちの機種の取扱説明書も必ず読んでください。
この記事では、この順番に沿って、置き場所の選び方、運転の手順、使い終わりの手順、使ってはいけない場所と使い方を整理します。
使い始める前の準備
| 準備 | 内容 |
|---|---|
| 取扱説明書を読む | 安全上の注意、使用してはいけない場所、お手入れ |
| 付属品の確認 | ベース、ガード、ネジなど。組み立てが必要な機種もある |
| 外観の確認 | ひび、変形、コードの傷がないか |
| 梱包材を外す | 本体周りの緩衝材、ビニール、テープを取る |
| ほこりを取る | 保管していた場合は、乾いた布や掃除機で軽く取る |
日立の公式のよくある質問では、ベースと本体を組み立てたあと、首振りなどの構造により、本体に多少の遊びがあって、ぐらつくように見えても不具合ではない機種があると案内されています。
ぐらつきが不安なときは、取扱説明書の組み立て方と、設置面の水平を確認してください。
置き場所の選び方
アイリスオーヤマの IEH-800W の取扱説明書には、次の記載があります。
| 項目 | 取扱説明書の内容 |
|---|---|
| 前方 | 1m以内にものを置かない |
| 本体の上 | 上に乗ったり、寄りかかったり、ものを置いたりしない |
| 屋外 | 屋外で使用しない |
| 水まわり・風呂場など | 湿気のある場所では絶対に使用しない |
| 良い置き場所 | 避ける場所 |
|---|---|
| 平らで安定した床 | 傾いた場所、カーペットの沈み込む場所 |
| 壁やカーテンから離れた場所 | カーテン、家具、紙類の近く |
| 人やペットが通らない位置 | 通路、出入口 |
| コンセントに近い位置 | コードを長く引き回す位置 |
距離の詳しい考え方は、電気ストーブは何cm離す?の記事で整理しています。
電源の取り方
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 運転切換スイッチが「切」になっていることを確認 |
| 2 | 電源プラグを、壁のコンセントに根元まで差す |
| 3 | コードを束ねず、足を引っかけない位置に通す |
| 4 | 延長コードやタコ足は、できるだけ避ける |
日立の公式のよくある質問では、スイッチが入ったままコンセントにプラグを抜き差しすると、けがややけど、コンセントの破損の原因になると案内されています。
プラグを抜き差しするときは、必ずスイッチを「切」にしてください。
延長コードの考え方は、電気ストーブに延長コードは使える?の記事で解説しています。
運転の手順
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 前方1m以内に、ものがないことを再確認 |
| 2 | 運転切換スイッチを、強(または希望の位置)に入れる |
| 3 | ヒーターが赤くなるまで待つ |
| 4 | 暖まったら、必要に応じて弱に切り替える |
| 5 | 使用中は、離れずに様子を見る |
日立の案内では、シーズヒーターは赤くなるまでに約3〜4分かかり、上下の数センチは赤くならないが故障ではないとされています。
ハロゲンヒーターは、スイッチを入れた瞬間に熱が出るとされています。
発熱体の種類によって、暖まるまでの時間が違います。しばらく待ってから判断してください。
暖まらないときの確認は、電気ストーブがつかないときの確認手順の記事で整理しています。
強弱の使い分け
| 場面 | 運転 |
|---|---|
| 冷えた部屋で使い始め | 強で素早く暖める |
| 暖まったあと | 弱に切り替えて、電気代を抑える |
| 足元だけ暖めたい | 弱 |
アイリスオーヤマの IEH-800W と山善の DS-SD083 は、強800W・弱400Wです。
山善の電気代の目安(31円/kWh)では、強が約24.8円/時間、弱が約12.4円/時間です。
ワット数の見方は、電気ストーブのワット数の見方の記事で解説しています。
使用中に気をつけること
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 離れるとき | 短時間でも切る |
| 本体 | 触れない。高温になる |
| 前方 | ものを置かない。洗濯物を干さない |
| 就寝 | 絶対に使用しない(日立) |
| 長時間 | 休ませる。日立の一部機種は3時間でオートオフ |
| 異常 | 焦げ臭い、煙、異音があれば、すぐ切る |
つけっぱなしの注意は、電気ストーブをつけっぱなしにして大丈夫?の記事で整理しています。
煙や焦げ臭いにおい、プラグやコードの熱を感じたら、すぐにスイッチを切り、プラグを抜いてください。
使い終わりの手順
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 運転切換スイッチを「切」にする |
| 2 | 電源プラグを、プラグ本体を持って抜く |
| 3 | 本体が冷えるまで、ものを近づけない |
| 4 | 冷えたら、置き場所に戻す、または収納する |
「先にスイッチを切る、次にプラグを抜く」の順番を守ってください。
コードを引っ張って抜かないでください。
使ってはいけない場所・使い方
| 場所・使い方 | 理由 |
|---|---|
| 屋外 | 取扱説明書で禁止(アイリスオーヤマ) |
| 浴室・脱衣所などの湿気の多い場所 | 取扱説明書で、湿気のある場所では使用しないとされている |
| 洗濯物の乾燥 | 山善は、乾かす目的での使用を避けるよう案内 |
| 就寝中 | 日立は、絶対に使用しないよう案内 |
| 本体の上にものを置く | 禁止 |
| 延長コードやタコ足で定格を超える | 異常発熱(山善) |
| 海外 | 日立は、国内家庭用で、海外では使用できないと案内 |
屋外での扱いは、電気ストーブは屋外で使える?の記事で解説しています。
初めて使うときの試運転
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 窓を開けて換気しながら、短時間つける |
| 2 | においの有無、音、ヒーターの点灯を確認 |
| 3 | 異常がなければ、通常の使い方に移る |
使い始めのにおいについては、電気ストーブの焦げ臭いにおいの記事で整理しています。
子どもやペットがいる家庭では
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 置き場所 | 手が届かない、ぶつからない位置 |
| 前方 | ベッドや毛布、おもちゃを置かない |
| 留守番 | 必ず切る |
詳しくは、ペットがいる家の電気ストーブの記事をご覧ください。
使い方のチェックリスト
| チェック項目 | 確認 |
|---|---|
| 取扱説明書を読んだ | □ |
| 前方1m以内に、ものがない | □ |
| 平らで安定した場所に置いた | □ |
| スイッチを切った状態でプラグを差した | □ |
| 離れるときは切る | □ |
| 使い終わりは、スイッチ→プラグの順 | □ |
場面別の使い方のコツ
| 場面 | コツ |
|---|---|
| デスクワーク | 足元に置き、足先を近づけすぎない。コードを蹴らない位置に通す |
| 着替え | 短時間だけ使い、終わったら切る |
| リビングの一角 | 家具やカーテンから離す。人の通り道を避ける |
| 玄関の近く | 靴や段ボールから離す。屋外には出さない |
使う目的を決めてから置き場所を決めると、前方1mの空間を確保しやすくなります。
使っている途中に「おかしい」と思ったら
| 症状 | 対応 |
|---|---|
| 焦げ臭いにおいがする | スイッチを切り、プラグを抜く。冷えてからほこりを確認 |
| 暖かくならない | 平らな場所に置き直し、数分待つ。改善しなければ確認手順へ |
| すぐ止まる | 安全装置の作動を疑い、置き方を見直す |
| プラグが熱い | 使用を止める。延長コードの定格超過なども確認 |
アイリスオーヤマのよくあるお問い合わせでは、電源プラグが熱くなる原因として、延長コードの使用、電源コードの束ね、プラグの折れ曲がりが挙げられています。
詳しい手順は、電気ストーブがつかないときの確認手順の記事で解説しています。
使い終わったあとの保管
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 冷ます | 本体が十分に冷えてから動かす |
| ほこりを取る | 乾いた布や掃除機で |
| 収納 | 箱やポリ袋に入れ、直射日光と湿気を避ける(アイリスオーヤマの案内) |
| コード | 強く巻き付けず、ゆるくまとめる |
お手入れの方法は、電気ストーブの掃除方法の記事で整理しています。
よくある質問
Q1. 電気ストーブは、どこに置けばよいですか?
平らで安定した場所で、前方1m以内にものがない位置です。
屋外や、湿気のある場所では使用しないでください。
Q2. 電源の入れ方、切り方を教えてください。
スイッチを「切」にした状態でプラグを差し、運転切換スイッチを入れます。
切るときは、先にスイッチを切り、プラグ本体を持って抜きます。
Q3. ヒーターが赤くなるまで、どれくらいかかりますか?
日立の案内では、シーズヒーターは約3〜4分です。
Q4. 強と弱は、どう使い分けますか?
暖めるときは強、暖まったら弱に切り替えると、電気代を抑えられます。
Q5. 使うときに、やってはいけないことは何ですか?
就寝中の使用、洗濯物の乾燥、本体の上にものを置く、前方1m以内にものを置く、延長コードで定格を超えることなどです。
まとめ
電気ストーブは、置き場所と、スイッチ・プラグの順番を守れば、安全に使えます。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 置き場所 | 平らで安定。前方1m以内にものを置かない |
| 電源 | スイッチを切ってから抜き差し。壁のコンセントに直接 |
| 運転 | 強で暖め、弱で維持。離れるときは切る |
| 使い終わり | スイッチ→プラグの順。冷えてから収納 |
| 禁止 | 就寝中、屋外、湿気の多い場所、洗濯物の乾燥 |
まずは、取扱説明書の「安全上のご注意」を読み、前方1mの空間を確認してから使い始めてください。

