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電気ストーブのワット数の見方とは|消費電力と暖かさの関係

電気ストーブのワット数の見方と、消費電力・暖かさの関係を解説するサムネイル画像。電気ストーブと電力を表すアイコンが描かれている。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

電気ストーブを選ぶとき、商品ページに「800W」「1000W」「消費電力 400W/800W」といった表示があります。
ワット数(W)は、電気ストーブの暖かさや電気代、コンセントの注意点にかかわる大切な数字です。
この記事では、ワット数が何を表しているか、強弱の切り替えとの関係、W数ごとの電気代の目安、コンセントの上限との関係を整理します。
ワット数が大きいほど、電気代もコンセントへの負担も大きくなります。
使う場所に合わせて選んでください。

目次

ワット数(W)は消費電力の大きさ

電気ストーブに表示されているワット数は、1秒あたりに使う電力の大きさ、つまり消費電力です。

用語意味
W(ワット)消費電力。1秒あたりに使う電力の大きさ
kW(キロワット)1kW=1,000W
kWh(キロワットアワー)電力量。1kWを1時間使った量
電気代kWh × 電気料金の単価(円/kWh)

たとえば、アイリスオーヤマの電気ストーブ IEH-800W は、強で800W、弱で400Wです。
山善の電気ストーブ DS-SD083 も、強800W、弱400Wです。

電気ストーブは、使った電力のほとんどを熱に変える暖房器具です。
そのため、ワット数が大きいほど、出せる熱の量が大きくなる一方で、電気代も同じ割合で増えます。

ワット数が大きいほど暖かいのか

同じ種類の電気ストーブなら、ワット数が大きいほうが、出せる熱の量は大きくなります。
ただし、「暖かさの感じ方」は、ワット数だけでは決まりません。

要素暖かさへの影響
ワット数出せる熱の量の上限
発熱体の種類赤外線の出方が違い、体感が変わる
距離近いほど暖かく感じる
部屋の広さ・断熱熱が逃げる部屋では暖まりにくい
置き方向きや高さで当たる範囲が変わる

電気ストーブの種類は、電気ストーブの種類の記事で整理しています。
同じワット数でも、近くで使えば暖かく、離れて使えば暖かさが弱まります。
暖めたい広さとの関係は、電気ストーブは何畳まで使える?の記事で解説しています。

強弱の切り替えとワット数

電気ストーブの多くは、強・弱などの切り替えができます。
切り替えると、消費電力が変わります。

機種の例強弱
アイリスオーヤマ IEH-800W800W400W
山善 DS-SD083800W400W

日立の公式のよくある質問では、機種ごとの消費電力と、点灯するヒーターの本数が案内されています。

機種名消費電力点灯するヒーター
HLH-SS10601000W2本
HLH-SS1060500W1本
HLH-W2060SE61000W2本
HLH-W2060SE6500W1本
HLH-HS3061000W3本
HLH-HS306670W2本
HLH-HS306330W1本

📎 出典:各電気ストーブの消費電力別のヒーター点灯状況(日立)

この表から、ヒーターの点灯本数でワット数を切り替えている機種があることが分かります。
点灯するヒーターの本数が少ないほど、消費電力は小さくなり、暖める力も小さくなります。

ワット数ごとの電気代の目安

アイリスオーヤマのよくあるお問い合わせでは、運転ごとの1時間あたりの電気代が案内されています(1kWh=34.69円で計算、2025年7月時点)。

消費電力1時間の電気代(34.69円/kWh)
1200W41.63円
1000W34.69円
900W31.22円
750W26.02円
600W20.81円
500W17.35円
250W8.67円

📎 出典:電気ストーブの電気代はいくら位かかりますか?(アイリスオーヤマ)

電気料金の単価は、契約によって異なります。
31円/kWhで計算すると、800Wは1時間あたり約24.8円です(当サイト試算)。
電気代は、「ワット数 ÷ 1,000 × 時間 × 単価」で計算できます。
W数ごとの電気代は、電気ストーブの電気代は1時間いくら?の記事でも整理しています。

コンセントの上限と電流(A)

家庭用コンセントは、一般的に、100V・15Aで、消費電力の上限が1,500Wです。
ワット数から、流れる電流(A)は、次の式でおおまかに計算できます。

式電流(A)= 消費電力(W)÷ 電圧(100V)
消費電力電流の目安
400W約4A
800W約8A
1000W約10A
1200W約12A
1500W約15A(コンセントの上限)

同じ回路で、ほかの家電と同時に使うと、合計が上限を超えて、ブレーカーが落ちることがあります。
コンセントの容量は、コンセントのワット数の記事で整理しています。

使う場所に合わせたW数の選び方

どのくらいのW数を選ぶかは、使う場所と使い方で決まります。

使う場面W数の目安考え方
デスクの足元300W〜500W前後近距離で使うため、小さくても暖かく感じやすい
脱衣所・トイレ400W〜800W前後短時間で使う。水まわりの条件に注意
小さな個室800W〜1000W前後断熱や広さに合わせる
複数人で使う1000W以上電気代とコンセントの上限に注意

具体的な広さの目安は、機種の表示と部屋の断熱で変わります。
強弱を切り替えられる機種なら、最初は強で暖めて、暖まったら弱に切り替えると、電気代を抑えられます。

W数を比べるときの落とし穴

落とし穴内容
最大値だけを見る強運転の数字だけでなく、弱の数字も確認する
発熱体の違いを見ない同じWでも、体感が変わることがある
電気代を計算しない長時間使うと、金額が大きくなる
コンセントの上限を考えないほかの家電と合計して考える

ワット数は、暖かさの上限、電気代、コンセントの負担の三つを決める数字です。

ワット数ごとの電気代の早見表

31円/kWhで、W数ごとの金額を計算します(当サイト試算)。

消費電力1時間3時間1か月(1日3時間・30日)
300W約9.3円約28円約837円
400W約12.4円約37円約1,116円
500W約15.5円約47円約1,395円
800W約24.8円約74円約2,232円
1000W約31.0円約93円約2,790円
1200W約37.2円約112円約3,348円

W数が2倍になると、電気代も2倍になります。
W数別の詳しい記事は、800W・900W、1000W・1200W、300W〜700Wで解説しています。

ワット数の表示を読むときのポイント

商品ページや本体では、ワット数がいくつかの形で書かれています。

表示の形読み方
消費電力 800W最大で使う電力。強運転の数字であることが多い
消費電力 400W/800W弱と強の切り替え。小さいほうが弱
消費電力 330/670/1000W3段階の切り替え。ヒーターの本数で変わる機種がある
電気代の目安単価の条件が書かれているか確認する

切り替えのある機種は、一番小さい数字が「弱」、一番大きい数字が「強」です。
表示の見方に迷うときは、取扱説明書の仕様欄を確認してください。

単価が違うと電気代はどう変わるか

電気代は、単価によって変わります。
800Wを1時間使った場合の金額を、単価ごとに計算します(当サイト試算)。

単価800W・1時間
31円/kWh約24.8円
34.69円/kWh約27.8円
40円/kWh32.0円

(40円/kWhは、計算の例として置いた仮の単価です)

よくある質問

Q1. ワット数が大きい電気ストーブほど、暖かいですか?

出せる熱の量は大きくなりますが、体感は距離や部屋の断熱でも変わります。
電気代も同じ割合で増えるため、使う場所に合わせて選んでください。

Q2. 電気ストーブは何Wが多いですか?

確認した機種では、強800W・弱400Wの機種や、1000Wを最大とする機種があります。
機種ごとの表示を確認してください。

Q3. 強と弱では、電気代はどれくらい違いますか?

800W/400Wの機種なら、弱は強の半分の電気代です。
山善の目安では、31円/kWhで強が約24.8円、弱が約12.4円です。

Q4. ワット数は、どこで確認できますか?

商品ページの仕様欄、本体の表示、取扱説明書で確認できます。
強弱がある機種は、それぞれの数字が書かれています。

Q5. 1,500Wを超える電気ストーブはありますか?

家庭用の100Vコンセントの上限は1,500Wです。
この記事で確認した機種はいずれも、1,500W以下です。

まとめ

ワット数は、電気ストーブの消費電力で、暖かさの上限、電気代、コンセントの負担に関わります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
意味ワット数(W)は消費電力。大きいほど電気代も増える
強弱800W/400Wなど。ヒーターの点灯本数で切り替える機種もある
電気代1000Wで34.69円/時間(34.69円/kWh、アイリスオーヤマ)
電流800Wで約8A、1000Wで約10A、1500Wが上限
選び方使う場所の広さと使い方で選ぶ。弱に切り替えて電気代を抑える

まずは、お手持ちの電気ストーブのワット数を確認し、強・弱それぞれの電気代を計算してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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