電気ストーブを使っていると、ブレーカーが落ちた経験がある人もいるはずです。
「電気ストーブは何アンペアなのか」「どの家電と一緒に使うと落ちるのか」が分かれば、落ちる前に対策できます。
この記事では、電気ストーブのアンペアの計算、契約アンペアと回路の違い、ブレーカーが落ちる仕組み、落ちたときの確認手順を整理します。
ブレーカーが何度も落ちる場合は、使い方の見直しが必要です。ブレーカーを無理に上げ続けないでください。
電気ストーブのアンペアの計算
家庭用のコンセントは、一般的に100Vです。電流(A)は、消費電力からおおまかに計算できます。
| 消費電力 | 電流の目安 | 例 |
|---|---|---|
| 330W | 約3.3A | 日立 HLH-HS306(弱) |
| 400W | 約4A | アイリスオーヤマ IEH-800W、山善 DS-SD083(弱) |
| 500W | 約5A | 日立 HLH-SS1060(弱) |
| 670W | 約6.7A | 日立 HLH-HS306(中) |
| 800W | 約8A | アイリスオーヤマ IEH-800W、山善 DS-SD083(強) |
| 1000W | 約10A | 日立 HLH-SS1060(強) |
| 1200W | 約12A | 1200Wクラス |
電気ストーブの電流は、ワット数を100で割るだけで、おおまかに求められます。ワット数の見方は、電気ストーブのワット数の見方の記事で解説しています。
家庭用コンセントの上限
一般的な家庭用コンセントは、100V・15Aで、合計1,500Wが上限です。
| 消費電力 | 上限に対する割合 | 余裕 |
|---|---|---|
| 400W | 約27% | 約1,100W |
| 800W | 約53% | 約700W |
| 1000W | 約67% | 約500W |
| 1200W | 80% | 約300W |
コンセントの容量は、コンセントのワット数の記事で整理しています。
コンセントによっては、15A未満のものや、部屋全体の回路に別の制限があるものもあります。
分電盤や、コンセントの表示を確認してください。
契約アンペアと部屋の回路は別のもの
ブレーカーには、大きく2種類あります。
| 種類 | 内容 | 落ちたときの状況 |
|---|---|---|
| アンペアブレーカー(契約ブレーカー) | 家全体の契約アンペアを超えると落ちる。電力会社との契約による | 家じゅうの電気が一度に止まる |
| 安全ブレーカー(分岐ブレーカー) | 部屋や回路ごとの上限(多くは20A前後)を超えると落ちる | 特定の部屋やコンセントだけ止まる |
契約アンペアは、家庭によって異なります(30A、40A、50A、60Aなど)。
電気ストーブ単独では落ちにくくても、同じ回路や家全体で、ほかの家電を使うと、合計で上限を超えて落ちます。
契約アンペアの確認は、電気の検針票や、電力会社のマイページ、分電盤で行えます。
ブレーカーが落ちる仕組み
ブレーカーは、決められた電流を超えると、自動的に電気を止めて、配線の発熱や火災を防ぐ仕組みです。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 合計の電流 | 同じ回路で使っている家電の電流の合計 |
| 上限 | ブレーカーに表示されているアンペア |
| 落ちる条件 | 合計が上限を超えた状態が続く |
電気ストーブは、ヒーターを使うため、電気を安定して使い続けます。
そのため、ほかの家電と合わせたときに、上限に近い状態が長く続きやすくなります。
ブレーカーが落ちやすい組み合わせ
電気ストーブと、消費電力の大きい家電を同じ回路で使うと、落ちる可能性が高くなります。
| 組み合わせ | 合計の目安 | 落ちやすさ |
|---|---|---|
| 電気ストーブ800W+スマートフォンの充電 | 約800W | 落ちにくい |
| 電気ストーブ800W+パソコン | 余裕あり | 落ちにくい |
| 電気ストーブ800W+電気ケトル(約1,200W) | 約2,000W | 15Aを超え、落ちやすい |
| 電気ストーブ1000W+ドライヤー(約1,200W) | 約2,200W | 同上 |
| 電気ストーブ800W+電子レンジ(約1,000〜1,500W) | 約1,800〜2,300W | 同上 |
| 電気ストーブ+エアコン+電子レンジ | 家全体の契約アンペアを超えることがある | 契約ブレーカーが落ちる |
(ケトル、ドライヤー、電子レンジの消費電力は一般的な目安です。
実際は機種の表示を確認してください)
電気ストーブと、電気ケトルやドライヤーなどの大きな家電は、別の回路のコンセントで使ってください。
落ちたときの確認手順
ブレーカーが落ちたときは、次の順で確認します。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 使っている家電の電源を切る。電気ストーブも切る |
| 2 | 電気ストーブのプラグを抜く |
| 3 | 落ちたブレーカーが、契約ブレーカーか、分岐ブレーカーかを確認する |
| 4 | 原因となった家電の組み合わせを考え、同時に使わないようにする |
| 5 | ブレーカーを上げる |
| 6 | 電気ストーブは、別の回路のコンセントに差し直して使う |
ブレーカーが落ちたときは、まず家電を切ってから、ブレーカーを上げます。
プラグを抜いたあとにコンセントや、プラグ、コードを確認し、焦げや熱の跡がないかを確かめてください。
繰り返し落ちるとき
| 状況 | 考えられること |
|---|---|
| 使うたびに必ず落ちる | 同じ回路の家電の合計が大きい |
| 電気ストーブを使わなくても落ちる | 家電の故障や漏電の可能性がある |
| プラグやコンセントが熱い | 延長コードの定格超過、接触不良など |
| 焦げ臭い | すぐに使用を止め、メーカーや電気工事の専門家に相談する |
使うたびに落ちる場合は、使い方で解決できることが多いです。
使わなくても落ちる、プラグやコンセントが熱い、焦げ臭いといった異常がある場合は、使用を止めて、メーカーや電気工事の専門家に相談してください。
延長コードとアンペアの関係
延長コードを使っても、コンセントの上限は変わりません。
延長コードの定格が小さいと、そちらが先に上限になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 延長コードの定格 | 多くは15A(1,500W) |
| 電気ストーブ+他の家電 | 合計が定格を超えると、異常発熱する |
| タコ足配線 | 合計が上限を超えやすい |
アイリスオーヤマのよくあるお問い合わせでは、プラグが熱くなる原因として、延長コードの定格超過、コードの束ね、プラグの折れ曲がりが挙げられています。
延長コードの使い方は、電気ストーブに延長コードは使える?の記事で解説しています。
電気代と契約アンペアは別の話
契約アンペアが大きくても、電気代の単価は変わりません。
電気代は、使った電力量(kWh)で決まります。
| 運転 | 1時間の電気代(31円/kWh、当サイト試算) |
|---|---|
| 400W | 約12.4円 |
| 800W | 約24.8円 |
| 1000W | 約31.0円 |
| 1200W | 約37.2円 |
契約アンペアの見直しは、電力会社のプランによって、基本料金が変わる場合があります。
電気代の考え方は、電気ストーブの電気代は1時間いくら?の記事で整理しています。
ブレーカーが落ちにくくする使い方
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 単独の回路で使う | 電気ストーブ専用のコンセントを決める |
| 大きな家電と時間をずらす | ケトル、ドライヤー、電子レンジを同時に使わない |
| 弱に切り替える | 暖まったら弱に。電流が半分になる |
| W数の小さい機種を選ぶ | 800W以下の機種 |
| 暖房を分ける | エアコンと併用するときは、負荷を考える |
暖まったら弱に切り替えるだけでも、電流が半分になり、ブレーカーが落ちにくくなります。
800Wクラスの考え方は、800W・900Wの電気ストーブの電気代と使い方の記事で解説しています。
1000W・1200Wクラスは、1000W・1200Wの電気ストーブの電気代と使い方の記事で解説しています。
契約アンペアを上げるべきか
契約アンペアを上げると、家全体で同時に使える電力は増えます。
ただし、部屋ごとの分岐ブレーカーや、コンセントの上限は変わりません。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 家じゅうの電気が一度に止まる | 契約アンペアの見直しを検討 |
| 特定の部屋だけ止まる | 使う家電の組み合わせや、回路を見直す |
| 古い住宅で、容量が小さい | 電気工事の専門家に相談する |
ブレーカーが落ちる原因が、契約アンペアか、部屋の回路かを確認してから、対策を決めます。
契約の変更は、電力会社に相談してください。
よくある質問
Q1. 電気ストーブは何アンペアですか?
消費電力を100で割ると、おおまかな電流が分かります。
800Wなら約8A、1000Wなら約10A、1200Wなら約12Aです。
Q2. 電気ストーブだけで、ブレーカーは落ちますか?
単独で使えば、落ちにくいです。
同じ回路でほかの家電を使うと、落ちる可能性が高くなります。
Q3. ブレーカーが落ちたら、どうすればよいですか?
家電の電源を切り、電気ストーブのプラグを抜いてから、ブレーカーを上げます。
原因となった組み合わせを同時に使わないようにしてください。
Q4. 契約アンペアは、どこで確認できますか?
電気の検針票、電力会社のマイページ、分電盤で確認できます。
Q5. 何度も落ちるときは、どうすればよいですか?
使い方の見直しでも直らない場合は、電気工事の専門家や電力会社に相談してください。
使わなくても落ちる、プラグが熱い、焦げ臭いといった場合は、使用を止めてください。
まとめ
電気ストーブのアンペアは、ワット数から計算できます。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 計算 | 電流(A)= 消費電力(W)÷ 100V |
| 目安 | 800Wは約8A、1000Wは約10A、1200Wは約12A |
| 上限 | 家庭用コンセントは15A(1,500W) |
| 落ちる仕組み | 同じ回路や家全体の合計が上限を超える |
| 対策 | 別の回路で使う。大きな家電と同時に使わない。弱に切り替える |
まずは、電気ストーブのワット数を確認し、同じ回路で使っている家電との合計を計算してみてください。

