リモコンに「93」や「F20」が表示されたが、調べても解説が見つからない。
ノーリツのエラーコードは3桁で紹介されることが多く、2桁やアルファベット付きの番号は情報が少ないのが実情です。
これらは番号が違うだけで、3桁表示の機種と同じ内容を指していることがあります。
一方で、業務用の連結設置機でしか出ない表示も混ざっており、区別しておく必要があります。
この記事では、93とF20の意味、F11・F12・F34の位置づけ、2桁表示の読み替え方までを整理します。
なお、この記事の内容はガス給湯器・石油給湯機のどちらにも当てはまります。
3桁の番号を調べたい場合はノーリツガス給湯器のエラーコード一覧|自分でできる対処と修理の目安をご覧ください。
なぜ2桁やF系の番号が出るのか
ノーリツの給湯器では、機種によって表示の桁数が変わります。
| 機種の種類 | 表示の桁数 |
|---|---|
| ふろ給湯器・給湯暖房機など | 3桁(例:930) |
| 給湯専用機など | 2桁(例:93) |
| 一部の業務用・連結設置機 | F+数字(例:F11) |
2桁の番号は、3桁の下2桁にあたることが多くなります。
930なら93、200なら20、140なら14という具合です。
そのため「3桁で調べても出てこない」ときは、頭に0を足すか、下2桁で検索し直すと見つかることがあります。
ただし例外もあります。
2桁の「10」は、石油給湯機では耐震自動消火装置の作動を示す場合があり、3桁の100に対応します。
機種と状況を合わせて判断してください。
93:中和器の寿命をお知らせする表示
93は、機器内に内蔵された中和器の寿命を知らせる表示です。
中和器は、給湯器内で発生するドレン水(酸性水)を中和処理する部品です。
一定量のドレン水を中和すると寿命を迎えます。
つまり年数ではなく、使った量で寿命が決まる部品ということです。
そのため、お湯を多く使う家庭では年数の割に早く表示されることがあります。
設置してまだ数年でも、不良品とは限りません。
修理が必要になる
93が出た場合、修理が必要です。
ノーリツが挙げている故障部品と費用は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 考えられる故障部品 | 中和器、電装基板 |
| 修理参考料金(ガス給湯器) | 17,000円〜48,500円程度(税込) |
| 修理参考料金(石油給湯機) | 24,000円〜55,000円程度(税込) |
出張費(上限3,300円)と故障診断料を含んだ金額です。
実際の修理料金は訪問時に案内されます。
診断の結果、故障箇所が複数の場合はこの範囲を超えることがあります。
修理をしない場合や対応できない場合でも、出張料と診断料はかかります。
3桁表示の920・930との関係
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 920 | 中和器の寿命予告。お湯は使える |
| 930 | 中和器の寿命告知。機器が停止する |
| 93 | 中和器の寿命。2桁表示の機種 |
3桁表示の機種をお使いなら、920が出ている段階でまだお湯が使えます。
その間に見積もりを比べておくと、止まってから慌てずに済みます。
中和器を持つのは、排気の熱を回収する高効率タイプ(製品名に「-C」が付く機種)です。
従来型ではドレン水が発生しないため、これらの表示は出ません。
中和器交換か、本体交換か
判断の軸は使用年数です。
| 使用年数 | 考え方 |
|---|---|
| 〜7年程度 | 中和器の交換で対応するのが基本 |
| 8〜10年程度 | 中和器交換費と本体交換費を並べて比較する |
| 10年超 | 本体交換を前提に検討する |
10年に近い機器で中和器だけを交換すると、その後まもなく別の部品で修理が必要になることがあります。
「中和器だけ替えた場合、あと何年使える見込みか」を訪問時に確認しておくと判断しやすくなります。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
F20:空焚き防止装置または基板の不具合
F20は、給湯ができない場合に表示される番号です。
ノーリツは、空焚き防止装置または本体基板の不具合の可能性が考えられるとしています。
訪問による症状の確認が必要です。
空焚き防止装置は、機器内部または浴槽に水がない状態で燃焼させないよう、機器の損傷を防止するための装置です。
20・200との関係
同じ系統の表示として、2桁の20と3桁の200があります。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 20 | 作動せず燃焼しない場合の表示。器具内で高温になり安全停止している |
| 200 | 給湯残火安全装置作動 |
| F20 | 空焚き防止装置または本体基板の不具合 |
20についてノーリツは、器具内で高温になり安全停止しているため使用を控えるよう案内しています。
F20も含め、これらは使用者側で試す対処が示されていない表示です。
運転スイッチを切り、販売店またはメーカーへ連絡してください。
リセットして表示が消えたとしても、高温になった原因が解消したわけではありません。
F11・F12・F34は業務用の連結設置機
同じF系でも、F11・F12・F34は対象機種が限られます。
| 表示 | 対象機種 |
|---|---|
| F11・F12 | ガス業務用給湯器 GQ-\*\*\*\*WZ-2シリーズ(2台設置限定) |
| F11・F12・F34 | 石油業務用給湯器 OQB-\*\*\*\*WZ簡単2連結 |
ガス業務用のF11・F12について、ノーリツはリモコンが接続されていない給湯機器側の点火不具合であり、ガス供給ができていない可能性があるとしています。
2台を連結して設置している場合、片方にはリモコンがつながっていません。
そのリモコンのない側で点火できなかったときに、F11やF12が表示されるという仕組みです。
確認の流れは通常の点火不良と同じです。
- 全てのガス機器が使用できない場合:ガスメーターが遮断されていないか確認し、遮断されていれば復帰操作を行う
- 給湯機器以外のガス機器(ガスコンロなど)が使用できる場合:機器側の不具合が疑われる
不明な場合は、契約しているガス供給事業者へ確認してください。
一般家庭でこれらの表示が出ることは、ほぼありません。
店舗や施設で2台連結の給湯器をお使いの場合に該当します。
表示が見つからないときの調べ方
番号が分からないときは、次の順で試してください。
- 記号を無視して数字だけをつなげて読む(「9:20」は920)
- 2桁なら、頭に0を足した3桁でも調べる(93→930、20→200)
- 3桁なら、下2桁でも調べる(140→14、100→10)
- Eやアルファベットが付いていないか、もう一度リモコンを見る
時計の時刻が進まない、時刻設定をしても変わらないという場合も、エラーサインが表示されている状態です。
時計だと思って見過ごさないでください。
それでも該当が見つからない場合は、本体基板の不具合の可能性があります。
品名・型式名を控えたうえで、販売店またはメーカーへ相談してください。
依頼するときに伝えること
- 給湯器本体の品名・型式名(本体前面のラベルに記載。リモコンの番号ではありません)
- 表示を正確に(2桁か3桁か、Fが付くか)
- 給湯・お湯はり・追いだき・暖房のどれが使えないか
- 今回が初めてか、繰り返しているか
- おおよその使用年数、または製造年
2桁とF系は対象機種が限られるため、型式を伝えるだけで話が早く進みます。
88・888のように故障ではない表示もあります。
意味と解除の考え方はノーリツ給湯器のエラー888(88)解除方法で解説しています。
よくある質問
Q1. 93と930は同じ意味ですか?
どちらも中和器の寿命に関わる表示です。
93は2桁表示の機種、930は3桁表示の機種で出ます。
いずれも中和器の交換が必要になるため、修理を依頼してください。
なお3桁表示の機種では、930の前に920という寿命予告が出ることがあり、その段階ではまだお湯が使えます。
Q2. 設置して数年なのに93が出ました。不良品ですか?
不良品とは限りません。
中和器は一定量のドレン水を中和すると寿命を迎える部品で、年数ではなく使用量で寿命が決まります。
家族が多くお湯の使用量が多い家庭では、年数の割に早く到達することがあります。
気になる場合は、訪問時に使用状況とあわせて確認してみてください。
Q3. F20が出ました。リセットすれば使えますか?
使用を控えてください。
F20は空焚き防止装置または本体基板の不具合が考えられる表示で、訪問による確認が必要とされています。
同じ系統の20についても、器具内で高温になり安全停止しているため使用を控えるよう案内されています。
表示が消えても原因が解消したわけではないため、点検を受けるまで運転しないでください。
Q4. 一般家庭でF11やF12が出ることはありますか?
ほとんどありません。
F11・F12は、ガス業務用給湯器のGQ-\*\*\*\*WZ-2シリーズや、石油業務用給湯器のOQB-\*\*\*\*WZ簡単2連結といった、2台を連結して設置する機種で出る表示です。
店舗や施設で使われる構成のため、一般家庭の給湯器では該当しません。
もし家庭で似た表示が出た場合は、番号の読み間違いの可能性を先に確認してください。
Q5. 2桁の番号は、3桁に0を足せば調べられますか?
多くの場合はそれで見つかります。
93は930、20は200、14は140というように、2桁は3桁の下2桁にあたることが多いためです。
ただし例外もあり、2桁の「10」は石油給湯機では耐震自動消火装置の作動を示し、3桁の100に対応します。
機種と、直前に何があったか(地震・停電・荒天など)をあわせて判断してください。
まとめ
93やF20は情報が少ない表示ですが、意味は整理できます。
最後に、要点をまとめます。
- 2桁の番号は、3桁の下2桁にあたることが多い
- 93は中和器の寿命。年数ではなく使用量で寿命が決まる
- 93の修理参考料金はガス17,000円〜48,500円程度、石油24,000円〜55,000円程度
- F20は空焚き防止装置または本体基板の不具合。使用を控えて連絡する
- 20も器具内が高温になっており、使用を控える表示
- F11・F12・F34は業務用の2台連結機の表示。一般家庭では出ない
- 該当が見つからない場合は、記号を無視して読み直し、桁を足し引きして調べる
表示が見つからないからといって、珍しい故障とは限りません。
桁の読み替えで多くは解決するので、まずは番号を正確に控えてください。

